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Japanese Blog (日本語のブログ) 始めまして。  1/15/09 January 15, 2009

ロサンゼルスからこんにちは! 私のホームページは、英語ページに加え、日本語ページも始まりました!いろいろな情報をここロサンゼルスから、もしくは、旅先から、発信していきたいと思います。 2009年の春のコンサートシーズンは、ここ地元ロサンゼルスでいろいろとスケジュールが組まれています。ピアノソロの演奏会から、様々な形の室内楽のコンサートなど、ほぼ毎週のようにあります!もちろん日本の皆様には来ていただけないのですけれど、もしこの近くにいらしたら、覘いてみて下さいね!そして演奏後に、気楽にお声をかけて下さい。 ここ数日砂漠からの風(サンタアナ)が吹き、ロサンゼルスはとっても乾いています。湿気が10パーセントくらいまでになり、変な話、鼻の穴の中や、口の中がざらざら、乾いて感じられます。来週には雨があると言われていますが、まさに「雨乞い」です! それでは、今後ともどうぞよろしく! 淳子

English Blog Sumo! 1/15/09 January 15, 2009

Hi! I am a BIG sumo fan, and January is one of 6 tournaments in a year. Each Sumo tournament lasts 15 days so today is the 6th day in this January Basho (tournament). Each match can be very short, like few seconds, but it has a DRAMA!! I know most of Rikishis (wrestlers), faces […]

English Blog Windy Days in LA 1/14/09 January 14, 2009

We are having a very dry and windy weather because we are having desert strong winds called “Santa Ana”. It gets below 10% humidity in some days with “Santa Ana”, then we get the warning of wild fire. Usually it gets hot as well so we are in 80s in January! I rehearsed with my […]

English Blog 1st letter from LA 1/12/09 January 12, 2009

Hi! Happy New Year! I hope your 2009 is going wonderfully. We had a cold weather from Christmas to New Year, but it has been a Blue Sky with 70-80 degrees. It is beautiful to feel the outside air and sun! I have many exciting concerts opportunities in LA this spring-summer. Please check my concert […]

Newspaper Essay Series (新聞エッセイ) 2008 Newspaper Essays December 31, 2008

第22回 2008年11月24日 ロスアンジェルスの雨? 今年も早いもので、もう一ヶ月ちょっとですね。ロスアンジェルスはようやく山火事のシーズンも終わり、今週は雨が降ると大(!)予報さ れています。日本のように四季がはっきりしていて、晴れの日もあれば、雨が降ったり、雪が降ったりという気候と違い、ここロスアンジェルスでは「雨」は珍 しいのです。一年に雨の降る日が20日強ですから、ここで生まれ育った人達は、ちょっとした雨でも大騒ぎ。雷でもあろうものなら、大変な事です!雨が当た り前の地域でも、雨の日には事故が増えて渋滞になるのですから、ロスアンジェルスの雨の日の外出には、かなりのゆとりが必要になります。 今回の山火事の一箇所は、ここ数年の中で我が家に一番近いところが燃えました(約5-6キロの距離)。煙もすごかったですが、夜半に見える炎ももの すごかったです。現在の家は山の中腹に建っているのですが、それでも住宅地なので、もうちょっと山奥に住んで、自然の中での暮らしをしてみたいとずっと 思って来ました。しかし山火事の怖さを近距離で感じると、山暮らしの長所、短所を思ってしまいます。ロスアンジェルスは海も近いですから、場所によって は、山の上から海も見え、かつ町の中心まで20-30分くらいで行け、プライバシーもあるという素晴らしいところもあるのですがーーー。この山火事で、大 変残念な事に700-800軒の家が灰となり、多くの家が半焼しました。 アメリカは今週が感謝祭で、七面鳥の災難(!)時です。子供達が家に戻り、何世代にも渡っての大家族でお祝いする事が多く、一匹を一家で料理しま す。これがとても時間がかかり、オーブンの中で半日以上料理しないと中まできちんと焼けません。この七面鳥にクランベリーソース、パンプキンパイ、コーン ブレッドなど、昔からのアイテムが勢ぞろいして、一家の食卓を飾ります。西洋式ですと、各々のお皿に盛られるのでなく、其々の料理が廻って来て、自分の好 きな分を人数などを考えながら、自分のお皿に取り入れます。こうして子供達も、自分勝手に取るのではなく、廻りを見ながら料を加減する了見を磨きます。 又、多くの場合、子供達は、「子供テーブル」に子供だけで坐り、大きい子達が小さい子供達の面倒を見ながら、大人の会話を邪魔しないように、躾けられま す。 この感謝祭が終わると、夜半は4-5度まで気温が下がり、ようやく本当の秋がやってくる感じです。ちょっと肌寒くなると、ロスアンジェルスの住民で 着る機会の少ない毛皮のコートの持ち主は、ここぞとばかりちょっと汗ばみながら着ていますよ!忙しくなる年末、どうぞ皆様お体ご自愛下さいね。来月今年最 後のお便りを書き、2008年も終了ですね。 第21回 2008年10月27日 南米コンサート旅行・第2話 前回のお便りは私の南米公演旅行の途中で終わっていましたね。あの後コスタリカを経て、現在ロスアンジェルスに戻り、こちらでの秋のコンサートシーズンを忙しくこなしています。 コスタリカというと、緑が美しく、珍しい鳥がいて、中米の楽園のようなイメージがありませんか。もちろん観光地として、整備されているところは、海 岸沿いも山も美しいのですが、都市部は大変なものがあるようです。例えば、あの国はこの21世紀に、「住所」というものがないのです。ですから郵便という ものが、ほとんど機能していません。考えても見てください、郵便を出すときの宛名に、「○○教会から南に30メートル行って、酒屋の角をまがって20軒目 の黄色い屋根の家」という風に書く訳ですから、その酒屋がなくなっていたり、すべて主観的な判断なので、かなりの頻度で郵便は届かないのも当たり前です ね。又、浄化設備がほとんどなく(多分高級リゾート地はあるのだと思いますが)、そういった面での衛生さに疑問が残ります。又、ゴミ問題も滅茶苦茶で、自 分の家が綺麗ならそれがすべてという風で、大量のゴミが道路に放置されたままです。何だか悪口オンパレードになってしまいましたね。でもちょっと郊外に出 ると、緑の美しさが目に入って来て、ほっとしたのを覚えています。 コスタリカでの私のコンサートの目的は、日本大使館が年に一度開催する「日本週間」のオープニングコンサートと、それに続く現地の国立大学でのコン サートと公開レッスンでした。日本週間のオープニングコンサートは、最初に紋別で演奏させて頂いたような、日本の音楽ばかりのプログラムでした。演奏後 も、ちょっとしたパーテイーが会場ロビーであり、沢山の方に熱心な質問攻めに合いました!国立大学での公開レッスンは、生徒さん達のレベルも高く、特に若 い層に将来性を感じる子供達がいました。コスタリカが最後の訪問国だった事もあり、すべての仕事の後に一日自由日を設けていたので、コーヒー農園見学に。 ここは、上記で述べた“整備された観光地”で、すべてが綺麗に完備され、優秀なスタッフに支えられ、まさに別世界!でした。 といったように私の3週間強の旅も終わり、現在はロスアンジェルスでの暮らしに戻っています。大学は学期半ばで、私のピアノの生徒達も調子に乗って 来たところです。12月始めに演奏の試験があり、12月も半ばにはいると冬休みで、春の学期が来年1月後半に始まります。ロスアンジェルスでの演奏会も結 構あり、こちらは、南米公演とは異なり、毎週のようにいろいろなアンサンブルで演奏しています。先週はフルートとの2重奏、歌の伴奏と2回のコンサート、 今日はトロンボーン奏者との2重奏のコンサートです。それでは、そろそろその演奏会に向けて準備しなければ!皆様もどうぞお元気で。又、次回のお便りでお 会いしましょう。 第20回 2008年9月28日 南米コンサート旅行・第1話 ついに私からのお便りも20回を迎えました。今回は記念回に相応しい文章になりそうです。と申しますのも、現在私は中南米コンサートツ アー(5カ国、7都市、9公演)の真っ最中だからです。もしお手元に世界地図があればそれをご覧になって、私の辿ってきた道のりをご一緒に歩いてみません か。 私の旅はまずロスアンジェルスの我が家を出発、アメリカの南端のフロリダ州にありますマイアミ市経由で、ブラジルのサンパウロ市に到着。ここで第一 回目のコンサートを始めました。北米から南米への旅はほぼ直線で南下するので、時差がない分身体には楽ですが、やはり相当長い距離ですので、ここの道程だ けで、約一日かかりました!サンパウロは日本でも良く知られている、日本からの移民の大変多い場所で、お客様も日系の方が大勢いらっしゃいました。それか ら、ブラジルのリオデジャネイロ市へ移動。ここは、コパカバーナなどのビーチで有名な、風光明媚な美しい街です。海岸が特に美しく、歴史もあり、街に活気 があふれています。ここでは、サオベント教会という大変歴史のある、金の装飾が美しいコンサート会場でした。とても落ち着いていて、演奏している私自身も 心が洗われて行くようでした。ピアノの音が教会の中に響き、とても良いコンサートになりました。リオでは、音楽院で公開レッスンも行い、学生達と楽しい時 が持てました。次の移動先は、ブラジルの首都ブラジリア市です。ここは、50年くらい前に、全く何もなかったところに、新しい首都を築くという事で設計さ れた未来都市で、町が飛行機の機体に模して作られています。ですから、皆さん、「私のオフィスは飛行機の左尾翼の辺りです」とか、「コンサート会場はパイ ロットのいるコックピットの辺りです」などと表現して、大変面白いのです。 ブラジルの3公演のあとは、首都ブラジリアからサンパウロ市に戻り、ウルグアイのシ首都モンテビデオ市へ移動。ここでは、2公演あり、一つ目の会場 […]

Newspaper Essay Series (新聞エッセイ) 2007 Newspaper Essays December 31, 2007

第14回 2007年12月21日 ホリデー・シーズン 今年もお付き合い頂きましたロスアンジェルス便りも、今回が本年最後のお便りになります。世界のいろいろなところで、自然災害、人的災 害の多い年でしたが、ここロスアンジェルス、本日は快晴、カリフォルニアの青空が広がっています。ここ数日雨模様の肌寒い日が続いていましたので、嬉しい 太陽です。やはり、お日様がさんさんと降ると、それだけで心がウキウキ、何か楽しくなってしまいますね! 先日もお知らせしましたように、アメリカは11月末の感謝祭りから、クリスマスを経て、ニューイヤーまでの一ヵ月半くらい、ホリディーシーズンのた め、皆浮かれ気分です。友人仲間で、又、会社や仕事仲間でのパーテイーや夕食会も増えますので、飲んだり、食べたりする機会が増えますし、又、クリスマス の贈り物で、友人、家族、そして困っている人達に喜んでもらおうと、お買い物にも大忙しです。これは、日本の忘年会やお歳暮の習慣に似ていますね。ただし 日本と大きく違うのは、クリスマスはあくまでも宗教行事だ、という事です。普段教会から足が遠ざかっている人達も、クリスマスイブには、家族で足を運び、 聖夜を静かに、厳かに過ごします。そして、クリスマス当日は、家族で集まって、お祈りとともに食事を一緒にします。私もクリスチャンですから、やはりクリ スマス前後は、特別な気分で教会に行きます。そしてこの時期大事な事は、人々に、そして社会に貢献するという姿勢です。沢山の非営利団体が寄付をつのりま すし、それぞれの教会で困っている人達、ホームレス、エイズ患者、薬物中毒者、アルコール中毒、貧困層、などを助けるため、いろいろな活動をします。日本 も貧富の差が広がって来ていると聞きますが、アメリカの比ではないのではないでしょうか。アメリカの場合、人種問題、移民問題などにも、波及し、それはそ れは大きな社会問題です。大変な暮らしをしている人達でも、せめて感謝祭やクリスマスぐらいはほっと一息つけるように、という願いで、プレゼントを贈った り、食事を配布したりします。 私は本年の大学での仕事も終わり、又最後のコンサートも終わり、こちらも一息ついているところです。しかし、我々のような仕事の場合、終わりがな く、家にいるからといって、のんびり放題という訳にはいかないですね!しかし忙しく出来るというのは、皆様から望まれている事なので、幸せな事と思って、 がんばっています。もちろん、野暮用も山ほどありますけれどーー。私達夫婦は、クリスマス前後には、主人の実家、インデアナ州に行き、彼の家族(両親、お 兄さん二人と妹、それにそれぞれの連れ合いと子供たち)とともに、賑やかに過ごします。何か特別な事をする訳ではありませんが、家族とおしゃべりしたり、 ご飯食べたりゲームしたり、普通の事が出来るのが、一番ですね。 本年も私のおしゃべりにお付き合い下さり、ありがとうございました。来年もロスアンジェルスから、そして旅先から、いろいろご報告させて頂きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。それでは、良いお年を! 第13回 2007年11月17日 ロスアンジェルスのリサイクル運動 早いもので、今年もあと一ヶ月ちょっとですね。ロスアンジェルスの大災害になった山火事も鎮火、沢山の方が家を失い、その方達にとって は、大変辛い年末です。山火事の原因の中には、放火もあり、憎んでも憎みきれません。又、小さい子供が何故か、暴風の中マッチ遊びをしていて、そこから大 きな火事に広がったものもあります。自然発火の山火事は、自然のサイクルで(山の活性化)ずっと続いて来たものですが、前回も書きましたように、近年人々 が景色の良さ、プライベートな環境が持てるなどの理由から、どんどん自然の中に家を建てるようになり、我々の生活に大きく影響するようになったのです。 地球温暖化という事が注目され始めて大分たちますが、紋別の気候はどの様に影響を受けていますか。東京では11月半ばでも汗ばむ陽気だとかーーー。 不思議な事に、ここアメリカではそれほど顕著に影響が出ている訳ではなく、日本ほど大騒ぎではありません。しかし、リサイクルや環境問題の先端を行ってい るカリフォルニアでは、いろいろな動きがあります。リサイクルに関しては、ペットボトルから、ビール瓶、缶、すべてのボトル入りの飲み物に関しては、買う 時にをの入れ物代を払うので(小さいもので1本5セント、約7-8円、大きいサイズでその倍)、飲んだ後にためておいて、皆リサイクル場に行き、換金しま す。2人暮らしの我が家で、一ヶ月半で1200円くらいになります。この制度のお陰で、ペットボトル、缶、ビンなどの回収率が非常に高くなりました。換金 する事は出来ませんが、週一回のごみの収集では(一軒あたり、それぞれ大きな車輪付きのゴミ入れが3種類配られ、一つが生ゴミと一般ゴミ、一つが庭から出 る木や草、もう一つがリサイクル用です。)、様々なものがリサイクルされます。例えば、リサイクルのゴミ箱には、スーパーのプラスチックのゴミ袋から、缶 づめ、新聞、封筒や広告などほとんどの紙類、クリーニング屋さんから来るハンガー、ヨーグルトやマーガリンなどのプラステック容器、ダンボール、などもう 沢山ありすぎて書ききれないくらいの生活から出るゴミを入れ、それがリサイクルに行きます。又、庭を手入れして出る、木の枝、芝の刈ったものなどは、別の 庭専用ゴミ箱に入れ、これもリサイクルに行きます。リサイクルするものの範囲がどんどん広がり、一般ゴミとして出すものは、年々減っているのを実感しま す。 来週は感謝祭の週で、アメリカではとても大事な家族行事の一つです。そしてこれが終わると、皆クリスマス、ニューイヤー(新年)まで、ホリデー(祝 日)気分で、年を越します。クリスマスは、家族、友人、同僚、新聞配達の人や郵便屋さんなどに、ちょっと気の効いたプレゼントをする季節なので、これから が、デパートなどの商戦真っ盛りです。私もそろそろお買い物リストを作って、町にショッピングに繰り出さなければーー!それでは、これから寒くなるでしょ うから、皆様どうぞお体に気をつけて下さいね。それでは、次の今年最後のお便りまで! 第12回 2007年10月21日 秋らしくない、ロスアンジェルス 紋別の秋はいかがですか。こちらも寒くなったり、又暑い日がちょこっと来たり ですが、次第に秋らしくなって来ました。ロスアンジェルスで紅葉?と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、きちんとあるんですよ。特に私が住んでい る山側は、寒暖の差があるので、結構美しい紅葉が楽しめます。しかし、日本でも報道されているかもしれませんが、ここ数日は非常に強く乾いた風が吹き荒 れ、南カリフォルニアのあちこちで、山火事が起こり、それどころではありません。500軒以上の家屋が燃え、沢山の建物が大きな被害を受けています。以前 にもお知らせしたと思いますが、この乾燥した強風を、「サンタアナ」と呼び、これが吹くと必ずと言っても良いくらい、山火事が起こります。雨季に生えた下 草が、乾季(夏の数ヶ月はほとんど雨が降らない)を経てカラカラになり、これにちょっとした事で火がつき、強風と共に、火事があっという間に広まる訳で す。空気中の湿度が、ここ数日は10%を切る事もあり、目や鼻が痛くなります。この山火事は自然のサイクルでもあるのですが、近年沢山の家が山間部にも建 ち、これらの家が大きな被害を受けるようになったのです。 閑話休題!ハリウッドの俳優達、歌手達のお騒がせ記事は日本にも伝えられている事と思いますが、特に目を引くのは飲酒運転でしょうね。アメリカの飲 酒運転の基準は日本と少し違い、多少は飲んでも良い事になっています。この車社会で、どこに行くにも車なしでは行けず、又東洋人のようにアルコールに体質 が弱くないので、すぐに酔っ払って顔が真っ赤!という事にはなりません。でも、もちろん基準値を超えての飲酒は固く禁じられていて、常習になると禁固刑と […]

Newspaper Essay Series (新聞エッセイ) 2006 Newspaper Essays December 31, 2006

第8回 2006年7月30日 ロスアンジェルスの、爽やかな風 皆様お元気ですか。これが皆様のもとに届きますころは、もう8月。紋別の夏はきっと素晴らしいのでしょうね。 私の住んでいるロスアンジェルスは、一年を通して空気が乾燥していて、暑くなっても過ごしやすいのが常なのですが、ここのところ例年にない湿気に、 町がじめじめしています。といっても、湿度60-70%くらいでしょうか。又、少し前には大変な猛暑も襲い、ひどいところでは華氏119度、摂氏48度強 という大変な記録を残しました。我々が住んでいるあたりでも、40度くらいになっていました。沢山の方がクーラーを持っていないので、そういう方達は空調 の効いている公共の場所などに非難。持っている方でも、大変な暑さにはクーラーが力負けで、ふらふらでした。しかしこういった暑さも一段落。ちょっと湿気 はあるものの、自然の風で暮らせるようになりました。 7月には日本の私の両親が遊びに来ていて、いろいろな所にガイド兼運転手で行きました。その中で一番の圧巻は、セコイア国立公園でしょうか。ロスア ンジェルスから北に車で5時間くらいの所にあり、素晴らしい山々の中にある公園です。ここはセコイアという木が沢山生えているわけなのですが、その木とい うのが世界一の高さ、重さ、年齢で、一番のお年寄り達は2500年を越していると言われています。そういう大木が、行けども行けども頭の上にそびえている というのは、本当にすごいですよ。セコイアの木の持つ大変な生命力、病気に打ち勝つ構造などで、こういう長寿が生まれるようです。アメリカの国立公園とい うのは、本当に中に入ってしまうとお店など何もなく、自分達で飲み物から簡単な食べ物、キャンプをする人たちは何から何まで持参です。我々は公園内にある ホテルに泊まったので、クーラーボックスに飲み物と軽食を用意して行っただけでしたが。それでも日本から来ている私の両親には、最初に言っている意味が分 からず、何でこんなに用意していくのかと、疑問だらけのようでした。それもそうですね。日本の観光地といったら、町がそこにあるようなもので、何かが見つ からないという事はないですものね。アメリカでは、セコイア煎餅もセコイアクッキーもありませんよ! もう一箇所両親を連れて行ったところで思い出深いのが、ワイナリーです。ワインと言えば、フランスとかイタリアを思い浮かべらられる方も多いかと思 いますが、ここカリフォルニア州もその気候を生かし、ワイン造りは大変盛んです。私もロスアンジェルスに引っ越して来てから、ワインに興味を持ち、飲み比 べ会で勉強したり、本でいろいろ調べたりしています。が、何といっても美味しいお料理と一緒に飲むワイン、これは最高ですね!作る料理に合わせてワインの 種類を選ぶ、というのも、楽しみの一つです。値段通りに味もなるかというと、それが面白いところでそうでもないようです。自分の好きな葡萄の種類でワイン を選び、皆とおしゃべりしながら、料理を楽しむというのが、お薦めですよ! 私の秋の予定は10月の紋別訪問も入っていますが、その前の9月に2週間半の南米コンサートツアーがあります。夏は音楽家にとっては充電の時。9月 から始まる新しいコンサートシーズンに備え、新しい曲を練習したり、暗譜したりです。それでは、皆様も夏バテなどなさいませんように。又紙面でお会いしま しょう。 第7回 2006年5月16日 アメリカの大学生の夏休み しばらくご無沙汰していました。この春のコンサートシーズンはいつにも増して忙しく、あちらこちらと飛び回っておりました。 こちらの大学は5月初旬に一年が終わり、長い夏休みに入ります。2つ教えてるどちらの大学も最近前後して夏休みに入り、私も一息ついている所です。 新学年は8月の終わりに始まります。学生達は学期中勉強、試験などに大変忙しく、夏休みは息抜きと、それから長い休みを利用して、普段出来ない事に時間を 当てます。例えば、将来に備え、自分の就きたい職種の分野でのインターンシップやボランテイア、又は長期に海外に行って勉強など、皆意欲的です。やはり将 来に強い希望や夢を持っている学生ほど、夏休みの貴重な時間を無駄にせず、有効に活用しているようです。それから自活して大学に通っている学生達にとって は、働き貯めの時でもあり、一生懸命働いて、学期に備えてお金を蓄えています。こちらの学生はかなりの割合で学校からローンを借りて、学費に当て、卒業し てから少しずつ返しています。特に2つ行っているうちの一つ、州立大学はすべての人に門戸を開いているので、かなり年齢が上にいってから再度大学で学ぶ学 生や、いろいろな事情で大学を卒業出来なかった人々が学位を得る為に戻って来たりで、本当にいろいろな学生がいます。高校卒業したての学生から、定年後に いままで知らなかった分野の勉強をする生徒までいますので、まさに孫と祖父母の年の開きも生徒間では見られる訳ですね。 私事になりますが、この春のコンサートツアーではニューヨークにもまいりました。ロスアンジェルスがアメリカの西海岸の大きな都市であるのに対し、 ニューヨークはボストン、ワシントンDCなどと並んで、東海岸の主要都市の一つです。皆様も写真などでご覧になった事があると思いますが、まさに摩天楼。 マンハッタン島の中はビルの群れです。治安が大分良くなったとの事で、夜町を歩いても、平気です。ニューヨークはアメリカの数少ない都市の一つで、車を持 たなくても暮らせるところで、地下鉄、タクシー、バスなどが気軽に使え、どこにでも行けます。ただしマンハッタン島の中の住宅事情は本当に大変で、ものす ごい高家賃です。ですから、成功している人々に取ってこれほど素晴らしい町はないでしょうけれど、成功を夢見る若者や低所得者に取っては、生活の厳しい所 でもあります。しかし世界のニューヨーク。人々が世界各地から集まって来る、とても魅力的な都市である事には変わりません。 私のニューヨークでのコンサートプログラムは先年紋別でも演奏させて頂いた日本の音楽で、現地日本総領事館主催で行われました。一回目は、国連内に ある施設で、2回目はちょっと郊外にある大学内のホールで演奏しました。どちらも着て頂いたお客様に喜んで頂く事が出来、又演奏後の交流でいろいろな方と お話が出来、演奏した側に取っても有意義な時間を過ごす事が出来ました。海外で日本の音楽を演奏させて頂く度に、こんなに沢山の人々が日本に興味を持って いるのだと知る事は、本当に嬉しい事です。 ロスアンジェルスは今年は涼しい春で、最近ようやくカリフォルニアらしい太陽が戻って来ました。我が家も先週夏野菜を庭に植え、トマト、きゅうり、ピーマンなど、夏の間の収穫が楽しみです。それでは、又。次回のロスアンジェルス便りでお会いしましょう。

Newspaper Essay Series (新聞エッセイ) 2005 Newspaper Essays December 31, 2005

第6回 2005年12月27日 ロスアンジェルスの、穏やかな年の初め 紋別が大吹雪の中、太平洋を越えたここロスアンジェルスでは、穏やかな日々を過ごしています。皆様新年明けましておめでとうございま す!アメリカの秋は行事続きで、大変忙しいんです!10月終わりのハロウイーン(子供たちが衣装を着て、近所を一軒一軒まわり、お菓子をもらうもの)、 11月終わりの感謝祭(昔ヨーロッパからアメリカに人々が移住して来た時に、先住民であるインデアン達と仲良くする為に始められたもの)、そして12月の クリスマスです。 ハロウイーンは今や大人達も仮装を楽しみ、その日はオフィスに仮装で行く人もいます。そして夜はその衣装のまま、パーティーです。ハリウッドの通り では、車を締め出し、一晩中お祭り騒ぎが続きます。しかしキャンデーに毒を入れたり、家に訪ねて来た人を泥棒と間違えて発砲するなど、毎年悲しい出来事も 起こるため、以前のように子供たちが自由に家々を訪ねるという事は減ったような気がします。それでも、奇想天外な衣装を考えて友達をあっと言わせるという アメリカ人特有のユーモア精神はたっぷり残っていますよ!友人の子供は駐車場になりたいと言ったので、子供が入れる大きさの箱を作り、駐車場らしく箱の上 にいろいろ乗せ、それを着てその子は一日大得意でした。ちなみに子供達はその衣装で、その日は学校に行きます。私の教えている大学でも、学生達、先生達が 個性的衣装でやって来ます。 11月最後の木曜日が感謝祭で、その週末は大半の仕事はお休みになり、家族で集まって、伝統的な感謝祭の夕食を頂きます。食事の内容は、七面鳥、パ ンプキンパイ、マッシュポテト、クランベリーソース等で、それにそれぞれの家族のお得意のものを加えて作ります。感じとしては、日本のおせち料理に例えら れるのではないでしょうか。基本のものに、我が家の自慢料理を加えて家族でお祝いをする訳ですから。そして感謝祭の週末はクリスマスショッピングでデパー トやお店が賑わう時でもあります。こちらのクリスマスシーズンは、12月2週目くらいから、知っている人に会ったり、又オフィスの仕事仲間等に、ちょっと 気の利いたプレゼントをあげます。そして頂いたプレゼントをクリスマスツリーの下に飾っておいて、クリスマスの25日の朝に、家族と一緒に開けて、楽しみ ます。もちろん家族には特別のプレゼントを用意して驚かせます。そしてその後クリスマスデイナーを楽しむという訳です。 24日のクリスマスイブは家族で教会に行き、イエスの誕生を静かに祝います。私の行っている教会でも、夜7時からの子供のいる家族向けの礼拝と、夜 11時からのキャンドル礼拝と2回行います。キャンドル礼拝は、ハンドベルの演奏やオルガン演奏に加え、聖書からの朗読、皆でクリスマスにちなんだ賛美歌 の斉唱、そして最後に一人一人がキャンドルを持ち、点火、教会の中を暗くして、美しいキャンドルの光の中静かに祈り、帰宅します。私にとっても、大変心の 満たされるひと時です。子供達は24日寝る前にクッキーとミルクをサンタさんが来る暖炉の近くに置き、サンタさんが来てくれた御礼にします。とても可愛い でしょ! クリスマスの後は大晦日のパーティー、新年、そして仕事初めは1月2日からです。私も感謝際の週末にクリスマスの飾りつけをやり、1月2日になって すべてを片付け、通常の生活に戻ります。今年は10月に紋別で再びピアノ演奏をさせて頂けるようで、皆様にお会い出来るのを楽しみにしています。紋別の方 々にとって2006年も素晴らしい年でありますように、太平洋の反対側からお祈りしています。本年もどうぞよろしくお願いします! 第5回 2005年10月4日 自然災害 今ごろ北海道は、美しく秋の色に染まっている事でしょうね。こちらカリフォルニアにも、秋という気配はあるのですが、四季のはっきりしていない気候なので、まどろっこしい季節の変わり目です。皆様お変わりありませんか。 9月は、アメリカの南部、ルイジアナ州、アラバマ州、ミシシッピー州、テキサス州が、2つのハリケーンによる大災害に見回われました。日本でもかな り大きく報道されたようですので、ご存知の方も大勢いらっしゃる事と思います。以前テキサス州のヒューストン市に10年住んでいたので、友人、知人が沢山 おり、その中にも被害に合われた方々がいらっしゃいます。大変な被害で、一体これからどれくらいの日程で町が回復していくのか、すべてがまだ霧の中です。 中越地震に合われた方々が、まだ多く仮設住宅に住んでいらっしゃる事を思い出させます。 そして先週は我が町ロスアンジェルスが、山火事に襲われました。これは毎年繰り返される、ある意味では自然のサイクルです。しかし、人々が景色の素 晴らしさや、自然の中に住む雄大さから、山の中に住むようになり、山裾にも家が建てられるようになると、その意味は変わってきます。特に今年は冬から春に かけ、例年になく雨がふり、その時に生えた大量の雑草が、夏の換気に枯れ、それに一気に火がついたという訳です。それでは「何故火がつくのかしら?」とい う御質問が聞こえてきそうですので、それにお答えしますね。ロスアンジェルスという町は海側と砂漠側があり、風が吹いて来る方向によって、その日の湿度や 温度が変わります。海風だと、ちょっと湿気を帯び、爽やかですが、砂漠の風は、時には突風になり、非常に乾燥した空気を町に持ち込みます。山火事は、この 砂漠からの突風(サンタアナと呼ばれています)が時折吹く、9月前後に発生します。我が家は山側に近く、今回も向かい側の山々に夜になると火の帯が見え、 非常に恐ろしい思いでした。又、火災の影響で、空気は汚染され、灰が大量に降るので、喘息や健康状態の良くない方々は、大変です。しかし今週は山火事騒動 も収まり、町も普段の顔を取り戻しています。そして、閉鎖されていた地域も解除され、人々が日常の暮らしに戻り始めています。 今回は音楽雑談なしになりましたが、きちんと演奏の方やっていますので、ご心配なく!又、大学もおさぼりもせず、学生達と楽しくやっていますので。それでは、又次回お会いしましょう。ごきげんよう! 第4回 2005年8月24日 ロスアンジェルスの街! 紋別市はいまごろ、秋の気配が町角に漂って来ているのではないでしょうか。こちらロスアンジェルスは、一年を通じて同じような気候で す。ロスアンジェルスのおもしろい所は、同じ町の中でも、非常に気候が違う事です。私の住んでいる山側の地域は砂漠に近い事もあり、一日の中での温度差が 激しく、15度くらい朝晩で違い、又一応四季の感覚があります。それと比べ、海側は一日の温度差もそう違わず、又一年を通じての温度差も余り有りません。 どちらにしても住み易い事には変わりなく、うっかりすると、感覚がなまけてしまいます! 私は現在夏のいろいろな旅が終わり、ロスアンジェルスに帰って来ています。そろそろ長い夏休みも終わり、大学が始まるので、新しい学期への準備に追 われています。私の教えている大学は、カリフォルニア州立大学と私立の名門、オクシデンタル大学です。それぞれに生徒の個性が違い、全く違った校風で、興 味深いですよ!日本の大学と違う点は沢山ありますが、その一つに、生徒が学期末に先生を評価するというシステムがある事です。授業の終わり30分くらい で、先生がいなくなり、それぞれのクラスの代表が評価表を配り、生徒一人一人が自分達の思った通りに先生を評価をするというものです。この評価表は授業の 終わりに集計(もちろん無記名で)、封印され、学校側に渡され、先生の評価に加算されます。結構シビアなものです!それが、学校側の評価を終え、我々に 帰って来て、生徒達の生の声を知る事が出来る訳です。こちらでは、生徒も学費を払っている以上、先生達にきちんとしてもらいたいという気持ちがあるので、 日本の大学で休講を喜ぶ気風とは、ちょっと違うかもしれませんね! […]