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Book Reviews (マイブック評) マスカレード・ナイト 東野圭吾 集英社 June 24, 2022

ほんの数日の出来事が、大長編となる凄さ!高級ホテル「ホテル・コルシカ東京」のカウントダウン・パーテイは、仮面・仮装での参加。そこに、犯人からの挑戦状が届くという訳である。東野圭吾ファンを長く続けさせて頂いている私である(ここは敬語で臨みます!)。ちょこっと、謎解きが出来たので、自分自身を褒めて上げました。最後のどんでん返しには辿り着けなかったけれど、探偵の助手くらいは務まるかも!伏線が沢山あるので、その辺を上手く見つけて、貴方も犯人探しの手助けをしてみませんか?魅力ある登場人物ばかりなので、退屈しませんよ。

English Blog A Movie “Downton Abbey: New Era” (映画:ダウントンアビー) May 30, 2022

I have been resisting watching “Downton Abbey” because of its popularity. But I must admit I became a fan myself after watching “Downton Abbey: New Era”. Last week, I had a free afternoon and could not find any movie I would like to see, so I hesitantly chose this movie. The story has absolute ingredients, […]

Japanese Blog (日本語のブログ) ロサンゼルス発 熟年スモジョ「どすこい日誌」毎日楽しかった5月場所、照ノ富士の優勝で幕を閉じる! May 22, 2022

後半戦、優勝は誰か・・・と、ヤキモキした5月場所。毎日、本当に相撲中継が楽しみでした。結果として、照ノ富士が横綱の貫禄を見せて、賜杯を掴みましたね。優勝インタビューでは、喜びと共に横綱としての重責を語り、自然体の姿勢に好感が持てました。語るまでもなく、結果を出せなかった大関陣。千秋楽に、かろうじて貴景勝が正代相手に勝ち越したものの、残り2人の大関はひどい負け越しで角番。3役では、阿炎が7勝止まりでしたが、若隆景9勝、豊昇龍8勝、霧馬山10勝と、これからの相撲界を牽引していく大きな力を感じました。 私は、心から佐田の海にエールを送りたいですね。35歳、真面目で真摯な相撲態度。2度目の三賞受賞でした。大栄翔、隆の勝の三賞ももちろん順当。左差しみの若元春、四つ相撲の琴ノ若、9勝。関取で唯一北海道出身の一山本も成長著しく8勝。復帰を感じさせる明正8勝、翠富士はたき込み炸裂で9勝、ベテラン勢では隠岐の海9勝、碧山10勝。幕尻の2人、千代大龍と錦木が勝ち越し。中盤まで場所をリードしていた、幕内力士最年長の玉鷲は、9勝。宇良は、優勝戦線に残っていたものの、怪我で14日目から休場。 相撲協会の新体制化で、審判部、テレビの解説担当が入れ替わり、今まで中々お話を聞くチャンスのなかった親方の解説が聞けたのも、興味深い場所でした。九重親方(千代大海)の解説に、私は惚れ込んでしまいましたね。「土俵に上がると一対一の男の勝負」、「相手がここで勝負をかけて来るんだという勘」など、思い出深いコメント多々。又、若の里の西岩親方は、39歳で引退するまで変化は一度しかしなかったというお話し。これにも感動!これはテレビの相撲中継ではありませんが、春日野部屋の力士が、春日野親方の言葉「日々の稽古は嘘をつかない」を披露していましたが、これは音楽や他の分野にも通ずる有難い言葉ですね。又、佐田の海の「偶数月の稽古でここまで来た」というのも、深く頷けます。 名古屋場所では、朝乃山が1年ぶりに3段目からの復帰。夏巡業も復活するという話を聞きました。出稽古の復活もそろそろでしょうか。7月場所に、大きな期待を残して、国技館からしばしお別れです。どすこい!

Book Reviews (マイブック評) ファミリー・ビジネス 米谷ふみ子 新潮社 May 19, 2022

的を得ている事だらけで、(米谷さんの文体を拝借して)「オー・マイ・ゴッド!」。作者の米谷さん、ロサンゼルスにお住まいなのに、全く知らずに今日まで過ごして来た事に、呵責の念に苛まれています「アイ・アム・ソーリ」。98年に、女流文学賞を受賞した本作品。文章の切れとテンポ、関西弁と英語日本語のうま〜い共存、どれを取っても最高です。どん底の苦しみも、笑いに変え強く生きていく、主人公とその家族。米谷さんご本人の人生経験がベースの小説だと思うのですが、ドロドロしていなくて、とても爽やか。解決の糸口が見えない、家族のしがらみに絡みとられている貴方。必読ですよ!解決は望めないかも知れないけれど、気持ちがスキッとなる事、請け合いデス。「ハバ・ナイス・デイ!」

Book Reviews (マイブック評) ラン 森絵都 理論社 May 14, 2022

小説の初期段階に、「幽霊」的なところが出て来て、これは私の苦手分野かなあ、と尻込みするも、勇気を奮って読み進める。「トンネルを抜けると・・・」ではないけれど、そこには素晴らしい世界が待っていたんですね。前世と現世の境が、40キロのレーン越えによって繋がっていて、主人公夏目環は、ひょんな事からそこを通り抜け、幼少時に失った家族に会うチャンスに巡り会う。前世に行った人達は、そこでそれぞれの前世の自分を洗い流す。最初に溶けるのは、苦しい過去や悲しい記憶、そしてやがてきれいな思い出も溶け、しまいには自分そのものが溶けていく。続いて、自分と他人の区別がつかなくなり、その段階で前世の中の次のステップへ進み、最終的に「輪廻転生」という「輪」の中へ入っていくという訳。そして、現世では(もちろん誰も、全然洗われていない世界!)、人がぶつかり、けなしあい、いじめがあり、でもどん底から這い上がり、愛を見つけ、心の平和を見つけていく。この小説の登場人物は、皆(良くも悪くも)とても真剣だ。真剣すぎて、時に背負わなくても良い苦労を請け負ってしまう。長編小説なので、紆余曲折ありありで、最終的に夏目環は、強くそして自分を信じられるようになる。読後、「良い小説だなあ」、と心から思いますよ!お薦めです。

Book Reviews (マイブック評) いつかパラソルの下で 森絵都 角川書店 May 2, 2022

森さん、又やってくれましたね!と言っても、これは私の感想で、この本自体は、平成17年に出版されています。森絵都さんの御本には、毎回ハートを根こそぎ持って行かれ、一人本を読みながら「良いよね〜。分かるよ、その気持ち!」と独り言連発で、読む私です。何と言っても、文体が素晴らしい。例えば、主人公がもそっと屋外に出たシーンでは、「太陽も健全だ。もったいぶったところがない。素直にぴかぴか光ってる。」と言わせている。もう、彼女(主人公の野々)が見ている景色が、自分の目の前にあるみたい!引用し始めたら、キリがないのでやめるけれど、文章に命があり、呼吸をしている。そんな感じ。 どうしようもなく自分である事。そして、それを知りながら、ドツボにハマる事。私自身の人生もそんな感じでやっているけれど、それが人生。されど人生。だから生きる事は楽しい。

Book Reviews (マイブック評) そこへ行くな 井上荒野  集英社 April 10, 2022

井上荒野さんも、私の大好きな作家の一人だ。今このブック評を書きながらしばし思ったのは、前作浅田次郎氏の「見知らぬ妻へ」と、もしかしたら、この本は根底でとても繋がるところがあるのかも・・つまり、人間の悲しみである。人間の性である。上手く世の中渡る「処世術」と、相反した生き方が、つまり「そこへ行くな」であろうか。バカっ正直とは違うが、「要領よく」出来ない、情の深さ。情念とも言うかもしれない。この本も短編集で、どのお話しも大層素晴らしい。自分の一生をどう生きるのか、何に基準を置いて生きるのか、これは難問のようでいて、案外単純なものかもしれない。

Book Reviews (マイブック評) 見知らぬ妻へ 浅田次郎 光文社 April 10, 2022

大変美しい短編集。こういうお話しは、日本人にしか書けないと思う。「もっと、カッコ良く生きろよな!」とか、「損得考えて、物事判断しろ!」とか、常識的な観念は通用しない。大損と分かっていても、情念に生きる。そして、ドン底に落ちる。でも、とても人間らしい。涙を誘う。「どうして、そんな道、敢えて選ぶのよ〜・・」と、いくら本のこちら側から叫んでも、主人公達は知らん顔だ。そして、とても気高く、清いのだ。浅田次郎さんは、私の大好きな作家である。

Book Reviews (マイブック評) 美しき愚かものたちのタブロー  原田マハ  文藝春秋 April 10, 2022

私は、この明治から昭和にかけての、とてつもないエリート達が好きだ。「選りすぐり」の特別な人達。由緒正しいお金持ち。明治開花から余り時を経ない時代に、海外に行き、外国語を操る。「平等」という観念とは裏腹の、庶民には手の届かない存在。この本は、そういった人達の、夢追い物語りである。東京にある、国立西洋美術館の誕生に導く、このエリート集団の尽力。中心人物の松方幸次郎のスケールの大きい変遷。「絵空事」とは良く言ったものである。日本国の首相を巻き込み、タブローに魅せられ、魂を捧げた人達の大冒険談だ。

English Blog 2022 Ash Wednesday March 2, 2022

Today is Ash Wednesday and this is my reflection to the beginning of Lent. From Psalm 102 For I eat ashes as my food and mingle my drink with tears.. Psalm 51 Have mercy on me, O God, according to your unfailing love; according to your great compassion blot out my transgressions. Wash away all […]