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いわゆる、Based on the True Story で、もちろん有名なシェフのお話しです。でも主人公は、その妻の美佐子。パリで、ミシュランの星を獲得することを夢見て、全てをかけて奮闘した女性、美佐子。「恋に生きた」と言えばかなりカッコ良いけれど、そんな綺麗事ではない、凄まじい世界を生き抜き、最後は若くして癌でこの世を去った。最初、和歌山で裕福な家庭の主婦だった一女性が、「料理」に憑かれ、当時珍しかったフランス料理の魅力の虜に。子供も家庭も捨て、東京に出ていく美佐子。そこで出会ったシェフとの人生を歩み始め、最初に日本のレストランで成功。次にパリに出店計画を立てるものの、バブルが弾け、サポートを失う。。。凄い女性だ。きっと近くに寄ったら、そのエネルギーでこちらが溶けてしまったであろう。現実的に、美佐子に親近感を得ることは出来ないけれど、読んでいてとても面白い本であることは、間違いない。林真理子さんの御本ですから、ね。
初場所に相応しい、非常に楽しい15日間でした。千秋楽まで、勝敗が決まらないのは、それだけで成功の場所。そして、貴景勝と琴勝峰の対決も、大関の意地を見せた事もそうですが、琴勝峰も凄かった!阿武咲が、失速して残念でしたね。霧馬山に負けた一戦の後で、付き人に「硬くなったかなあ」と漏らしていたようです。千秋楽も反則負けという、何とも後味の悪い結果となってしまいました。 しかし、大波3兄弟の2人、若隆景、若元春(お兄ちゃん、幕下で頑張ってまーす)、佐渡ヶ嶽部屋の琴ノ若、琴勝峰、益々叔父さんに似てきた豊昇龍、霧馬山、大榮翔、玉鷲など、次の大関候補がひしめいているので、今年も楽しくなりそうです!目が離せませんね。 そして、1番人気の朝乃山の十両優勝。今年中に大関復帰出来るか、どうか・・そして、幕下十五枚格付出の落合の優勝。白鵬(現宮城野親方)も凄い青年に目をつけたものです。「自分が教えるから」と、リクルートした様ですね。歴史に残る大横綱にそんな事を言われたら、「はい!」と言いますね、大概は。来場所の番付発表が、早く見たい!福祉相撲も日本に居たら、絶対行っていますね。そして、巡業も。お相撲は、3月まで一休みです。とほほ・・それでは、大阪でお会いしましょう!(写真は、ロサンゼルス相撲愛好会の2023年新年会から)
I am touched to receive an email from our current president of Occidental College, President Harry Elam, today. He addressed to us about the college’s connection to Dr. King. Below is an excerpt from his campus email. On April 12, 1967, Reverend Doctor Martin Luther King, Jr. spoke at Occidental, invited by President Richard Gilman, […]
I just finished this book. The biographical elements of the book are very interesting and fascinating; however I did not enjoy the very detailed (and personal) discussion of his compositions. They are too descriptive and interrupt the flow of the stories. I could not stop reading the end of this book where Schumann’s life in […]
新婚カップルの話でーす!と言って、この本を想像する人は皆無だろう。笑子:新婦、睦月:新郎。2人の結婚を説明するのは難しいので、ちょちょっと省きます。「型にはまる」事の大好きな日本社会にあって、こういう形の夫婦が、是非現実にも存在して欲しい。でも2人だけで生きている訳ではないので、「ユニーク」さは、時には残酷に人を傷つける。故に、2人は「普通さ」も入れようとするが、それは2人をとことん打ちのめす。「自分らしくあること」「幸せになること」「人を愛すること」永遠のテーマだけど、この本はほんの少しだけ、この永遠のテーマにヒントをくれるような気がする。江國香織、好きな作家です。
以前から読んでみたかった本を、日本でゲット!確かにメチャクチャ凄いリアルストーリーだけど、何か絵空事っぽいのは、何でだろう・・役者も設定も申し分ない。絵に描いたような美男美女の大物カップル。双方ともに、金銭的に潤沢。不倫の末結婚に漕ぎ着けたら、男性が末期癌になり、呆気なく亡くなってしまうという大悲劇もある。なのに、何だかズシンと心に入って来ない。林真理子さんのドキュメンタリー力は、言わずもがなだ。やっぱり、私自身が普通過ぎて、このカップルの金銭感覚、上級趣味についていけないのかもしれない。そして、不倫とは言え、一切ドロドロ感がなくて、全体がカッコ良すぎるのかもしれない。本としては、もちろんとても面白く仕上がっているので、「読む」行為自体は、最高ですよ。
Sending good wishes to you this Thanksgiving! Good food that fills your table, good health as you work hard, and good times with family and friends. May you have all the best delights in life. Happy Thanksgiving!
皇族に生まれ育った、つまり庶民の暮らしとは別世界で繰り広げられた、縁結びのお話し。繊細な心と、それと両極端な図太く強引な心を持った梨本宮伊都子妃。彼女はあくまでも、親切心と愛情から、人と人とを結びつけていく、いわば第二次世界大戦前のキューピッドだった。婚姻が、本人の意思とは関係なく、マッチメーカーの腕次第にかかっていた皇族・華族の、喜びと悲しみを描き切る小説である。様々な思惑により、伊都子妃は、自分の娘を朝鮮の王族に嫁がせる。壮大なスペクタクル、映画にでもなりそうなストーリーだ。
伊丹十三さんの推薦で、読みました。昭和初期に書かれたとは、想像も出来ないくらい、ポップで、洒落っけたっぷり。現在の多々あるエッセイ集の、根底をなす、多分沢山の人がお手本にして来たであろう、一冊だ。現在とは全く違った暮らしであったのに、今の私の心にピタッとくる。ツボの捉え方が上手い。脱帽です。
私の成長過程で何故かこの本に巡り会う事がなく、昭和43年刊行の本を漸く手にしたという訳です。伊丹十三さんというのは、私が考えていたよりずーっと、巨大だったことを心底理解しました。昭和の知識人で文化人、独善的で洒落者、カッコ良くハイカラ。国内旅行だってままならなかった頃、颯爽とヨーロッパを語る。それが又、堂に入ってるんだなあ(と伊丹調になる!)。昭和の40年代前半に、女性の服装にもキチンと意見が言えるというのは、すごいの一言。又、伊丹さんの食に関する記述は、興味、愛、食いしん坊と混ざり合い、大変に面白い。読者に、「ああー、この食べ物を是非口に入れてみたい」と思わせるのです。ネット社会でグチャグチャになっている今、アナログ感いっぱいで、とても新鮮な書物ですよ。是非、読んでみてください。一家に一冊、必須です。 ここからは私の昭和論。私は、父方の祖母に連れられ、子供の頃渋谷から銀座線に乗り、浅草に買い物にいく事がしばしばあったんですね。祖母は、木目込み人形の先生をしていて、その材料を調達に、浅草のお店に定期的に足を運んでいた訳です。あの、駅に着く前に、地下鉄の電灯が消える頃のお話です。そして、その帰りに、渋谷の東横デパートの最上階の食堂でランチをご馳走になる、というのが、2人のパターンでした。私はもうその時間が待ちきれなかった!いつも、スパゲッテイ・ミートソースを所望したものです。口の周りをベタベタにしながら、幸福の絶頂に浸ったのを、この本を読んでいて思い出しました。そして、渋谷からほど遠くない所にある祖父母の家に、夏休みに長期滞在して、縁側に座ったり、近所の縁日に行ったりした事も、同時に思い出しました。お金に変える事の出来ない、大切な思い出を私の心に残してくれた祖父母に、感謝、感謝。