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Japanese Blog (日本語のブログ) 内村航平選手の奇跡、そして楽器習得との共通点   7/25/12 July 25, 2012

先日TVジャパンでやっていた番組から。「ミラクル・ボデイ」というもので、人間の体に焦点を当てて、その稀に見る成就を解明するものだ。内村航平選手の回を見ていて、まさに開眼。今までにも、スポーツと音楽の関係は再三取り上げられているのだが、今回まさに、そのセオリーを強く裏付けた、という感想である。内村選手(体操)は、空中感覚というものに、普通の人では考えられない能力があると言う。それは、一流の選手ですら、真似が出来ないものだと言うのだ。例えば、空中でものすごいスピードで回転をする時に、内村選手には、はっきりと周囲の景色が見えているらしい。また、自然に重力を感知して、暗闇で閉じ込められた空間でも、それを反射的に判断できる、など、体操選手にとって、とても重要な要素が体に備わっているらしい。しかし、それは天才だからと、いうものでは決してない。子供の頃に会得した、一つの技が出来るようになる達成感から、どこまでも努力する姿勢。これも子供の頃に、時間を忘れて練習したトランポリン上で、自然に身に着けていった空中感覚。そして、その優れた感覚から、他の選手が行っている技を、ビデオで何百回も見て、それを頭の中でイメージを組み立て、実際に自分がやる演技として取り込む事が出来る。内村選手曰く、頭の中でのイメージ(飛んでいる時の周囲の景色も、そのイメージの中ではっきり見えるらしい)が、彼の練習や競技会への準備にとても重要な部分を占めるらしい。 これは、まさに音楽の楽器を演奏する上との、共通点だ。我々の仕事は、楽譜上の音符を、楽器上で、どれくらい美しく、感動的に演奏出来るかというプロセスである。その際、ただ単に、「音」を羅列するのではない(そういう生徒が、もう沢山いるが・・)。どういう音が欲しいのか、頭の中で聞く事がとても大事。もっと言うなら、楽譜を勉強しつつ、その音を聞く事だ。そして、自分の「音質」「フレージング」を創造していく。それは、大家の演奏を聞いた時もそうだ。何がその「大家」を「大家」としているのか、を考える。又、楽器上での、テクニックも、単にむずかしいパッセージを何千回も練習して弾けるようにすることではない(それも、もちろん大事だけど)。どうやって、効率的に自分の手を使うのか、どの指使いが自分の手に合っているのか、強靭な指を持ちつつ、体と腕、手首の緩和をさせるのか、など、沢山の要素がある。例えば、どうやって難しいジャンプをピアノ上で成し得るかなど、体操と同じである。その手が一つの鍵盤から次の鍵盤に移動する映像が、スローモーションで見えると、テクニックを克服する上でも、その成功率を上げる上でも、役に立つ。そして、最後にとても大事な事が、自分で出している音を(練習中に、特に)、どれだけの集中力で聞けるか、という点だ。 沢山言いたいポイントはあるが、今日はこの辺で。とにかく、私は内村選手という存在に、とても感動している。そして、人間の能力開発というものの、厳しくも、美しい、可能性にも、感動している。残酷ではあるけれど、音楽やスポーツなど、成長期に努力して身に着けたものが、その後の可能性に大きく関わっていくことである。

English Blog A Movie – Safety Not Guaranteed 7/9/12 July 9, 2012

When an unusual classified ad, which is the title of this movie, inspires a writer and 2 interns at Seattle magazine. They really needed a hot story and it seemed a perfect start! They discovered a mysterious eccentric guy named Kenneth (Mark Duplass), a paranoid supermarket clerk, who put this ad. He believes the time travel […]

English Blog “Gustav Klimt: The Magic of Line” and “Herb Ritts : LA Style Exhibitions” at Getty Museum 7/9/12 July 9, 2012

“The Magic of Line” is the first fully dedicated exhibition to the drawings of Gustav Klimt (1862–1918), and the 150th anniversary of Klimt’s birth (1862-1918).  The drawings in this exhibition come mostly from the Albertina Museum, Vienna, which houses one of the most comprehensive collections of Klimt’s drawings. Klimt was one of the important figures of the International Modernism. […]

English Blog A Movie “To Rome with Love” by Woody Allen 6/25/12 June 25, 2012

I enjoyed it tremendously! I have been a follower of Woody Allen’s movies for decades. “To Rome with Love” is the third of his European touristic movies. This time is in Italy. Woody Allen’s creativity and imagination is just amazing. He created “A Shower Singer” which you must experience in this movie.  He also created […]

English Blog Learning from David Kim’s Masterclass 6/14/12 June 14, 2012

I am still in Kansas, performing and teaching at Sound Encounters Summer Music Camp. I attended David Kim’s Masterclass today. Mr. Kim is a Concertmaster of the Philadelphia Orchestra, and presents masterclasses at schools and institutions all over the world. I attended a portion of his class (2 students), and I heard some interesting comments. […]

Japanese Blog (日本語のブログ) 野球のピッチング・コーチ 佐藤義則さんから学ぶ事   6/14/12 June 14, 2012

数ヶ月前、TVジャパンを見ていて、大発見!佐藤義則さんという元大投手で、現在日本一のピッチング・コーチのお話から、演奏家にとって、とても大事なことを学んだ。佐藤さんご自身も44歳まで現役で投げ続け、その後コーチになり、沢山の優秀なピッチャーを育てている。まず第一点。「コーチとして、一人一人の投手の、一番良い時のピッチングフォームを隅々まで焼き付け、覚えておくこと。」これは、音楽教師として、生徒達を指導する時にも、とても大事なことだ。難しいパッセージを綺麗に弾きこなせたときは、何がどう良かったのかを、きちんと分析する必要があるからだ。難しい箇所が弾けない時には、必ず理由がある。肩、腕、手首の位置や柔軟性、呼吸のタイミング、準備態勢(どうやってそのパッセージに入るか)、目はどちらの手を見るか、親指がきちんと動いて次のポジシォンに連れて行ってくれるか、もちろん基本的はテクニックがその曲を演奏するに達しているか、など、沢山の要因があるものだ。分析することは、生徒達が、運に任せ、ただ何となく弾いているのではなく、頭を使って100%に近い確立で弾きこなせるようにする訓練になる。第二点「まっすぐ戦う勇気を持つこと。」ピッチャーは(演奏家は)、マウンドで(ステージ上で)たった一人で戦わなければならない(たった一人で、演奏しなければならない)。ピッチャーは、格の上のバッターと当たると、萎縮して通常の力が出せないという。演奏家も全く同じだ。練習ではちゃんと弾けても、いざ本番となると、緊張で頭は真っ白、体はがちがち、指は氷のように冷たくなり、全く普段の自分とは違う状況に直面。準備したように演奏出来なくなる場合がある。佐藤さんは、投手達に、「練習は本気、試合は遊び気分でいけ」、とおっしゃる。これは、練習では120%弾けても、演奏会では80%にしか演奏できない場合を考え、まさにその通り!と思う。練習の中で本気で自分と向き合い、戦い、難しい箇所を克服し、本番のコンサートでは、勇気を持って、演奏を楽しむ。一流のスポーツ選手も演奏家も、運任せでは、出来ない仕事なのだ。佐藤コーチ、素晴らしいお話しありがとうございます。

English Blog Living with J. S. Bach again 6/4/12 June 4, 2012

I have a new project on J. S. Bach’s music for 2012-13 season. This time (if you don’t know my last project was Goldberg Variations.) French Overture and Italian Concerto from Klavierubung 2 (Goldberg is from Klavierubung 4), Partita No. 1 and Aria Variata. I am very excited to live with those 4 pieces, and […]

English Blog John Adams: The Gospel According to the Other Mary 6/4/12 June 4, 2012

I attended the dress rehearsal of this oratorio last Thursday. They have already performed 4 concerts by now, and LA Phil ended their 2011-12 season yesterday. First of all, the singers in this oratorio are really excellent, Kelly O’Connor as Mary Magdalene, Tamara Mumford as Martha, Russel Thomas as Lazarus, and 3 countertenors as narrators, Daniel […]

English Blog A Movie “Bernie” 5/28/12 May 28, 2012

It is an amazing movie. And it is really based on the true story. I thought, at the beginning, this movie is like the movie “Departure” because it is about the mortuary and Bernie Tiede is a skillful funeral house assistant director. but I was wrong. The story moved on like the movie “Waiting for […]

English Blog Mozart: Don Giovanni, Dudamel and LA Phil 5/21/12 May 22, 2012

I attended the dress rehearsal of Don Giovanni last Wednesday, 5/16/12, at Disney Concert Hall. This production is something we usually don’t  imagine for opera stage. The Disney stage was divided into two parts, the front for an opera stage, and the back for an orchestra pit (!). The male and female choruses were standing next to the […]