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English Blog A Movie “1945” 11/30/17 November 30, 2017

Directed by Ferenc Török, and written by Ferenc Török and Gabor Szántó, a movie “1945” is in a black-and-white drama set with the immediate postwar period in rural Hungary. It is in minimalistic and beautiful color. This adaptation of the short story “the Homecoming“ from co-screenwriter Gabor Szántó depicts how a town feels about having moved into […]

Book Reviews (マイブック評) 劇場 又吉直樹 新潮社 11/24/17 November 24, 2017

若いって良いなあ。こういう暮らし、やっぱり若くないと出来ないと思う。他人に対しても、自分に対しても、こういうハチャメチャな真剣さ。私は今でも、一生懸命ですよ!でも、違うんだなあ。。裏付けなしの理論、自己中心度の高さ、携帯の時代になっても「神田川」の世界。ああ。。そして、主人公の行動半径が、東京鉄道・地下鉄路線図のカラーに沿って、動く、動く。私は、アメリカにもう20年以上住んでいるけど、いまだに渋谷から下北当たりの道並みは、良く覚えています。だから、とても身近に感じてしまいましたよ。 又吉さん、ロマンチスト!最後の数ページの愛の言葉は、涙なしには読めませんでした。永くんの優しさが、一杯詰まった、最高のフィニッシュです。

Book Reviews (マイブック評) だから荒野 桐野夏生 毎日新聞社 11/24/17 November 24, 2017

「だから荒野」とは、まさに言い得て妙な題名。人生、見回すと荒野だらけ。ちょっと箱入りの妻が、家庭の荒野に我慢がならなくなり、奔走。そこから、更に深い荒野を見、どん底まで行ったところで、一辺の光りを探り当て、這い上がる強さを身に着けるお話し。ここまで、お人好しな、ある意味守られて来た「奥さん」というのも、なかなかいないとは思うけど、中年女性へのエールとも言える小説(かなあ??)。面白い視点だと思うけど、何か現実的にしっくり来ず、かと言ってファンタジーでもなく。。。桐野さんの御本は大好きなのだけど、今回は心にガツンと来ず!

English Blog A Movie “Aida’s Secret” 11/6/17 November 6, 2017

Directed by Alon Schwarz and co-directed by his brother Shaul, the film is about the family torn apart after WWII. There is Izak Szewelewicz, a 68-year-old gardener, born inside the Bergen-Belsen displaced persons camp and sent for adoption in Israel. Since then he has been living in Israel. His brother Shep, 67, who was visually […]

Book Reviews (マイブック評) Variety Hideo Okuda 奥田英朗  Kodansha 11/7/17 November 6, 2017

奥田さんの短編集。作家ご自身もおしゃっているように、最後の「夏のアルバム」は、超傑作。涙なしには、読めません。今思い返しても、涙が出てくる。。。どういう心を持っていると、こういう美しい物語が紡ぎ出せるのかしら。「俺は社長だ!」「毎度おおきに」は連作。会社を始めた中年男性の、あがきと自信と愛と、そのすべて。しかし、これを読んで奮起して会社を辞めてしまわないように。あくまでも、お話しです。でも、とっても素敵だけどね。「ドライブ・イン・サマー」は、ハチャメチャなアンテイック喜劇。最高です!「住み込み可」は、哀愁たっぷり。「セブンテイーン」は、優しさが怒りに勝るという事かな。これも、ほっこりします。この本も、大推薦です。気持が洗われる、と気楽に言うけれど、日々泥まみれになり、生きている人間にこういう本は良い。とても良いです。是非、手に取ってみて下さい。

Book Reviews (マイブック評) 向田理髪店 奥田英朗  光文社 11/6/17 November 6, 2017

すっかり、奥田英朗さんの本にはまっている私です。この本も最高!北海道の札幌から2時間ほど離れた、過疎化一途の苫沢町のお話し。向田理髪店の店主、康彦の周りで起こる様々な事件、人間模様、恋愛風スキャンダルが、奥田さんの素晴らしいユーモアと執筆力で、描かれている。笑いあり、ペーソスあり、涙ありの、まさに「日本」の原風景なのだ。こういう小説を読むと、日本が懐かしくなります、本当に。でもこれは現実ではない!お話しだ。それに私は、「東京」出身。それも、少なくとも4代目の江戸っ子!向田家とは、180度別方向出身なのでね。それにしても、奥田さん、ファンが多いでしょうね。日本人は、やっぱり寅さんが好きだからね。これは、超お薦めの本です。

Book Reviews (マイブック評) ナオミとカナコ  奥田英朗  幻冬舎 11/6/17 November 6, 2017

これをミステリーとして読むなら、多分及第点を上げられないと思う。だって、殺人のトリックや準備が余りにずさんで、読みながら、本を蹴っ飛ばしたくなるくらいだから。でも、DVを焦点に友情物語として読むなら、結構カッコ良い。最後の章は、ジェームス・ボンドも顔負けの、派手なアクションで攻めてくれる。こちらも、息がつけない。途中、ずさんな(すみません!)殺人計画に、頭に湯気が上り、途中棄権しようかと思ったけど、読破して良かったです。スカッと、気持ちがしますよ、最後のページを閉じた時は!

English Blog J. S. Bach: Keyboard Concerto No. 3 in D Major, BWV 1054 10/18/17 October 18, 2017

I have been truly enjoying to learn this joyful concerto. Bach may have played it with his Collegium Musicum in Leipzig, or possible with Family Ensemble at his house (!) in 1738-9. The first movement is a full Da Capo Form, starting with jubilant spirit and fanfare-like tutti! It is lot of fun! That is […]

Book Reviews (マイブック評) 抱く女  桐野夏生 新潮社 10/18/17 October 18, 2017

最後の数ページで、涙が溢れて、止まらなかった。この主人公のモノローグのために、250ページが必要だったんだと思う。感動で、しばし動けなかった。1972年の学園紛争、浅間荘リンチ事件を背景に、物語は進んでいく。主人公の三浦直子は、ノンポリ学生。浮き草のように、その時代を浮遊している。どんな男とも寝るから、「公衆便所」扱いされる。逃げたくてしょうがなかった「家族」への愛、見つけるべくして逢った本物の「男」。そして、最後に来る兄との別れ。途中では、何となく本に入りこめなかったけど、一旦のめり込むと、ぐぐっと心に刺さった。そして、そのささくれが、涙に変わった。感動の一冊です。

Book Reviews (マイブック評) Invitation 8人の売れっ子女流作家 文芸春秋 10/1/17 October 2, 2017

8人の当世きっての売れっ子女流作家が、一編づつ出し合った短編集。短編とは言え、それぞれとても読み応えがある。不倫ものあり、ミステリーあり、不思議物語りあり、厭世観たっぷり小話しあり、という訳で、とても楽しく読ませて頂いた。8人の語り部が、夜な夜な私に話かけてくれたように。。。高樹のぶ子さんの「夕陽と珊瑚」、圧巻!最後の数ページまで、上手く私を騙してくれて、思わず一人微笑みましたね。それぞれに感想を書くと、それこそ長編ブック評になってしまうので、ここはカット!いつもながら、「作家」という方々の頭の中、どうなってるのかなあ、としみじみ思いますよ。それぞれの素敵で、かつ、おぞましいストーリーが、どういう工程を経て、文字になっていくのか。まか不思議。これは、大推薦の本です。これを機に、それぞれの作家の本を手に取って見ると、ますます、その作家の世界に入りこめますよ!本、大好き!