Japanese Blog (日本語のブログ)
お好み焼きほど、人を気分良くしてくれる食べ物が、他にあるだろうか。英語のComfortableという言葉が一番、ぴったりする。もちろんお財布にも優しい。だって、キャベツとシーフードミックス(もしくは、豚肉の端切れ)、卵、粉、それに、マヨネーズとブルドッグ・ソース。出来上がりに、鰹節をパラパラっとかけて、そのダンス模様を楽しむ。青のりがあれば、それもチョチョっと。安上がりで、とても美味しい。そして、簡単、早い。アメリカ人にも大受けだ。私は、ジャパニース・パンケーキといって、勧めている。ほんわか気分になりたければ、お好み焼き、一番ですよ。
例年ある家族の集まりに、暮れから行き、元日に飛行機で帰宅。雪が多い中西部なので、天候不順で飛行機が遅れたり、欠航になることが多いのですが、今年は、雪の被害を上手く回避し、予定通りに運行しました。奇跡です。 2日の昨日は、二つパーテイーに。一つ目は、午前中に日本総領事館と地元日系団体主催の会で。日本のお正月気分が味わえて、本当に嬉しかったです。こう言う機会がないと、一切お正月を感じずに過ごしてしまうので、とても感謝。お餅やおせちを頂き、日本語を話し、「お正月」をしました。二つ目は、現在教えている大学の音楽学部長の家で。良い仲間が集まり、楽しい時間を過ごしました。 この二つのパーテイの間に、小さなコンサートで、若いチェロ奏者と演奏を。小さいといっても、ベートーベンのチェロとピアノのためのソナタ一番が入っていたので、気が抜けず!ベートーベンのチェロソナタは5つありますが、どれもピアノの比重がとても大きく、典型的な古典派のピアノテクニックが要求されます。ピアノソナタと言っても過言ではない程。でも弾きがいがあるのも、確かですね。ベートーベンの音楽で新年を始めるというのは、中々良いものでした。10月の終わりのハロウイーンから始まったホリデイ・シーズンの饗宴は終わりましたが、楽しい気分はずっと続きますように。今日から、バッハのゴルドベルグ変奏曲の練習に復帰。毎日この大曲との対話が待っています。それでは、皆様の2011年も、楽しく、実りある時間でありますように。
昨日のロサンゼルス・タイムス(新聞)に、ピアニストのダンタイソン氏のご母堂、タイ・チ・リエンさんの事が出ていました。ダンタイソン氏と言えば、1980年に、アジア人で始めてショパンコンクールに優勝し、我々の星となった人物です。その当時から、ベトナム戦争時代に、どうやってピアノの練習を続けたのか、という事が注目されていました。昨日の新聞記事でも、リエンさん自ら創立した音楽学校を、田舎に疎開させ、そこの防空壕の中でピアノを練習。又、音楽にのクラスも続けたと言うエピソードが載っていました。リエンさん、現在92歳で、息子のダンタイソン氏と、カナダで暮らしていらっしゃるようですが、インタビューをした記者の要請に応えて、いくつかショパンの曲を弾いたとの事。「ここ3週間、体の調子が悪くて練習していないのよ」と前置きをしたようですが・・。フランスの植民地時代、そしてベトナム戦争。困難な時代を、強い意志で生き抜き、音楽を信じ、ベトナムにクラシック音楽の土台を築いた方です。素晴らしい。この記事は、12月26日版の、LA Times のEセクションに掲載されていました。もし、ご興味があれば、LA Timesのサイト(LATIMES.COM/CALENDAR)を覗いてみては。
最近、私の知人の息子さんに、ALSという難病の診断が下った。今年の5月に左手の痺れを経験、それから筋肉がやせ細って来たという。そして現在、話す事に困難が生じているようだ。彼は、17歳。ALSをご存知ない方もいらっしゃると思うが、これは筋肉の萎縮していく病気で、薬で進行を遅らせることは出来ても、今のところ治療が出来ないという話である。そして、若いこともあって、進行がかなり早いらしい。通常は、40代以降の人に発症する例が多いようで、それも、診断に時間がかかった理由のようだ。学校では、何とか右手だけで、授業を受けているようだが、本人は、進行の早さ、未知の将来に向けて、不安と恐怖で押しつぶされそうになっている。お母さん、お父さんは、どうする事も出来ず・・その様子が、見ていてとても辛い。平均的に行けば、今後3年から5年の命・・、とお母さんがつぶやいていた。私は、彼らの話に耳を傾けるしか出来ない。誰も何も出来ない。ただ手を差し伸べるだけ。
ここのところ毎日、雨、雨、雨である。ロサンゼルスの町は、基本的に屋外活動用に出来ているので、お洒落な公園形式のショッピング街など、大変である。昨日の日曜日、買い物によったら、パサデナのショッピング街は、がら〜んとしていた。年末の買い物シーズン、大打撃であろう。こういう時に、昔ながらの典型的なアメリカのショッピング・モールが、力を発揮する。デパート、お店、レストランが大きな建物でつながっている巨大施設だ。寒冷地の冬、猛暑の夏などに、本当に有難いが、何だかドーンとでかくて、私は時々「胃もたれ」状態になる。歩いている人達が、虚ろに店から店へと歩き、一日の大半を過ごしている様子など、時として悲しいものもある。しかし多くの人に、お休みの過ごし方は?と聞けば、「ショッピング・モールに行く」と答えると思うから、それはそれで良いのである。他人の趣味にとやかく言う必要はないのである。 まだ数日この大雨が続くようだが、「観光業も大変だろうなあ」と思いながら、雨を見ている。世界的に言っても大観光地のロサンゼルス、観光のほとんどが屋外。美しいビーチ、デイズニーランド、ユニバーサル・スタジオ、ちょっと小高い丘にあるハリウッドのサインに、皆が歩きたくなるハリウッドの大通り、もうすべて外である。冬季には、寒冷地からの観光客が、屋外をブラブラ歩きたくて、やって来る。雨に喜ぶのは、美術館、映画館、コンサートホールかなあ??事故が多発している雨の中でのドライブ、気をつけながら出掛ける事にしよう。雨に慣れていないアンジェリーノ(ロサンゼルスの住人)である。
以前から欲しかったお願いをサンタさんにして、来年一月から相撲雑誌の定期購読が始まります。とても嬉しいです。日本の書店から海外には発送してくれないので、一念発起して、こちらの書店を通しての購読です。以前から相撲界で分からなかったこと、力士達の動向、贔屓のNHK相撲アナウンサーや解説の元力士の情報など、分かると楽しい事が満載。ロサンゼルスで、相撲雑誌の購読する人はいないらしく、日系の書店でも珍しがられました。新年に向け、ふつふつと新たな希望が涌いて来ます。
アメリカは感謝祭(今年は11月25日の木曜日。毎年11月の最終木曜日です)が終わり、次はクリスマス、そしてニューイヤーに向けて、ホリデー・ムード全開です。感謝祭の食事の中心はもちろん七面鳥ですが、クランベリーソース(私、大好き!)、カボチャのパイ、スタッフィングなどの伝統的な食べ物に加え、それぞれの家庭で副菜に工夫をこらします。家族、友人らと過ごすのが基本なので、もし知人の中で一人で感謝祭を過ごさなければいけない人がいたら、多くの家庭でそういう人達を招待して、食事を一緒に楽しみます。又、多くの慈善団体が、ホームレスの人達、フォスター・ケアの子供達に、感謝祭のご馳走の機会を作ります。ここ数年私達は、とても仲の良い友人宅で、その家族、我々の友人仲間と過ごしています。今年も大変楽しく、皆で持ち寄ったご馳走もとても美味しかった~!そして日曜日は、音楽家の友人達を我が家に招待して、手巻き寿司パーテイ。これも本当に楽しかったです。皆豪快に食べ、飲んでくれたので、準備した私は最高に幸せな気分。食べ、飲み、しゃべり、笑い!と、あっという間に時間が。胃袋が忙しくも、ハッピーな感謝祭の週末でした。
ああ、これで1月まで相撲観戦がない。今場所は、とにかく手に汗握る取り組みが多かったですね。もちろん優勝戦線に最後まで残った力士達だけでなく、迫力のある取り組みが連日見られました。魁皇関、素晴らしい相撲をありがとうございました。そして、NHKに感謝したいのは、千秋楽に黄金トリオ、北の富士さん、舞の海さん、そして藤井アナの解説を持って来てくれた事です。初日に藤井アナが出演なさらず、心配しました。藤井アナが横にいると、何故か北の富士さんの表情が和らぎ、口も軽くなるようですね。秀の山親方の解説も的を得ていておもしろい。尾車親方は、お人柄が表れるソフトタッチの解説がとても良い。それから、つい最近引退なさった岩木山関の解説が、とても良かったです。又、登場してくださいね。でもやっぱり私のヒーローは九重親方。そこは、絶対ブレません。歳を重ねて、益々素敵ですね。今場所の解説でも、納得の行くお話しで、頷きながら拝聴。幕内優勝回数31回の経験の中から、アナウンサーが、緊張したり、硬くなったりしたのかという質問を聞いた時のこと。九重親方は、「場所前の稽古で精一杯やりつくしていたので、場所が始まる時は、いつもこれで準備よし。行くぞ、という気持ちになった」というお話しでした。演奏家の我々にもぴったり当てはまるお言葉です。九重親方の語り口は、楽しくて親しみ易く、そしてご自身の経験談は、こちらの心にとても響きます。来年も、大相撲観戦、心より楽しみにしています。
連日熱戦が続く、今年最後の場所。ここ数年でも、最高の場所ではないでしょうか。何と言っても魁皇の活躍が凄い。解説の舞の海さんもおっしゃっていたように、もしかすると来年の事は考えずに、この場所で燃え尽きる覚悟では、と思われるような迫力です。38才という年齢で、大関を立派に維持し、迫力の取り組みで、我々に勇気と元気を与えるお相撲さん。今場所の魁皇は、その経験と実力で、次々に勝ち星をあげています。もちろん、日々の精進の賜物でしょうし、諦めない強い精神力でしょう。今日は、白鵬との一騎打ち。今から楽しみです。 魁皇の事ばかりに触れてしまいましたが、もちろん白鵬、豊ノ島、稀勢の里、栃ノ心なども活躍、目が離せませんね。初日にゴールデントリオ、北の富士さん、舞の海さん、藤井アナ、が出演していなかったので、千秋楽に期待しています。それから引退した出島、岩木山の解説も最高。特に岩木山の解説は、舞の海さん的な分析が多く、またご自分の見方と表現の仕方で、好感が持てました。今後も、期待します。
アメリカ暮らしも長い私ですが、どう転んでも「日本人」。特に、食べ物に関しては、超日本人です。先日、様々な国の方達がそれぞれの食文化について語るテレビ番組があって、とても興味深かったです。私にとって食事をする、もしくは、料理をするという事は、出来るだけ肉・魚介類と野菜のバランスを考える事。特に私は大の野菜好き、野菜抜きの食事は考えられません。ですから、食料調達というのは、旬の新鮮な野菜を手に入れ、肉・魚も買うという感じ。でも、かなりのお国では、肉類が一番最初に来て、野菜という食料に特に思い入れがないようなのです。これで長年の疑問に答えが。主人は典型的なアメリカ人、それも中西部出身。私がいろいろな野菜料理、つまり煮物だったり、酢の物だったり、炒め物だったり、お漬物だったりをご飯のおかずに作ると、「何でサラダばっかり作るのか」と、聞く訳です。私の中ではそれぞれが違った形の野菜入りの副菜なのですが、そうか、すべて「サラダ」というカテゴリーになるんだと思った訳です。結婚生活も長くなれば、この典型的なアメリカ人男性も、「サラダ」狂の食事に少しは慣れて来たようですが、実際のところどうなんでしょうね?主人が運転している車の中で、しばしばハンバーガーの包装紙を見かけるのには、それなりの理由があるでしょうし。私が、梅干とご飯が急に食べたくなるようなものなんでしょうから、ね。