Japanese Blog (日本語のブログ)
練習中に若いお相撲さんが亡くなり、次は大麻。そして野球賭博問題。これらどれをとっても、大問題であったが、土俵外の出来事であった。今回発覚した、取り組みにおける八百長は、今後どのようにして、信頼回復していけるというのだろうか。名前が挙がっているのは、十両、幕内、親方など、私が長く応援して来た相撲取りばかりだ。相撲界を一掃、引き締める、などと、ここ数年取り組んできた大相撲協会、どうなっているのか。八百長は、相撲ファンに対しての、最悪の行為である。それも、かなりのお金がからみ、巧妙に、かつ軽妙に行われていたらしい。一人一人の自覚のなさ、長い間密室内で行われてきた相撲興行、どういう理由があるにしろ、頑張っているお相撲さん達が、又とばっちりを受ける。若年で入る角界なので、力士養成が難しいと聞くが、音楽の世界だって、他のスポーツだって、調理師、植木屋さんなどの職人だって、若いころから修行を積む職種は、山ほどある。甘えがあるんじゃないの?と、言いたくなる。どういう対応をするにしろ、八百長に関与した全員を、直ちに相撲界から追放して欲しい。
先日教会で、バッハのゴルドベルグ変奏曲を練習中の事。友達がやって来て、静かに座っていた。すぐには気付かず、丁度楽章が終わった時顔を上げ、周囲を見回し彼と目が合った。遠くから挨拶を交わし、彼曰く、「素晴らしい音楽を聞いて、最高の気持ちだ」と言う。それで、私も練習を続け、次にちょっと休憩をした時に、再び目が合った。彼がすっと立ち上がり、「音楽家はいつも友達といて、話をしているみたいだね」と、ピアノを指して言う。そして「美しい音楽を、一緒に奏でる事が出来る・・」とも。何だかとても感傷的と言うか、感慨深げだった。我々音楽家にとって、楽器を弾くのは日常の事で、そういう”特別”感を忘れてしまっている。改めて、3歳のときに始めたピアノで、世界の多くの国・都市に行き、コンサートを通じて、数えきれない人達に出会って来た事を思う。そして現在、愛する音楽を生活の糧にしている。改めて音楽家でいる事の意味を、深く想った午後であった。
先週知人の息子が、薬害(ドラッグ)で亡くなった。いろいろ過去に問題はあったけれど、最近は薬から手を洗っていたと、両親は思い込んでいた矢先での事故だった。量を間違えての事で、こういう事故は本当に後を絶たない。30代前半の死。親はどれほどの悲しみだろう。 数年前には、知人の妻が、大量飲酒で亡くなった。別居中だったとは言え、孤独な死だった。死ぬまでお酒を飲み続けてしまった彼女。願わくば、お酒に酔って、最後にフワフワと天国に旅立った事を願うばかりだ。西洋人は、東洋人に比べると、格段にお酒に強いので、その量はどれくらいだったのだろうか。 先日、ALSにかかった若い青年の話を書いた。彼は、今週18歳の誕生日を迎え、そして数年後に亡くなっていく運命を背負っている。それは、どんなに努力しても、どんなにお金を積んでも、その運命から逃れる事は出来ない。生きていれば辛いことも、どうしようもない日もあるけど、この青年のような運命に飲み込まれている人もいるのだ。何ともやり切れない。
去年のクリスマスのサンタさんへのお願いは、二つ。一つ目はすでに何度も言っている相撲雑誌定期購読(海外だと値も張るので、やはり特別なお願い)、二つ目は自分で出来るスペイン語のプログラム。このスペイン語プログラムは、評判の良いもので、基礎から上級まで良く出来ていて、又楽しく出来る。現在のところ、ランチを一人で食べる時にコンピュータ上でやり、運転中にその復習CDで、勉強したことを強化している。だからスペイン語の為に、特別な時間を使っていない計算。上手く出来ていると言ったのは、知らないうちに何度も復習するように構成されていて、ぼ〜っとした頭にもガンガン入って来る事だ。スペイン語の基礎はかなり頑張ったので、今のところはその復習がほとんど。そのうち全く知らないことが出てきた時が、分岐地点だろうなあ、と思っている。でも、楽しい。この語学プログラムには、オンラインでの会話練習もオプシオンにあり、様々な工夫がされ、飽きないようになっている。折角始めたスペイン語、もう少し頑張ってみるつもり。中南米にも、再び演奏に行きたいですね。
今日は、我々の大ヒーロー、佐ノ山親方(元大関千代大海)、玉ノ井親方(元大関栃東)が解説。この二人の大関が話しをしてくれると言うだけで、大相撲ファンにとっては感激である。そして、本当に良い事を言ってくれる。時に相撲談義が、人生談義にもなり、意味深いものになる。大関経験に基づいたエピソードが、解説に色を添える。ライバル時代の話から、本割りで栃東が勝って、決定戦で優勝を手にした相撲の話は、私も随分前のことだが、よ〜く覚えている。ライバル時代、そして親方になって、スーツ姿の二人が仲良く並んでカメラに向かっているのは、とても良い。本当に良いです。この二人のコンビで、是非又お願いしたい。NHKよろしくお願いします。また、今場所から、私は星取表をつけながら、相撲観戦をしているので、これまた、楽しい。明日から後半戦。今日栃ノ洋が負けて、白鵬だけが全勝になってしまったが、一敗力士が沢山いるので、優勝決定まで、ワクワク。毎日、ロサンゼルスから応援します。
このところ、私は料理に、タイのナンプラーをよく使う。これは、魚を発酵させたもので、ベトナムだとニョクナムになるし、日本だと魚醤となる。味に深みがでて、何となくプロのような料理になるのがとっても嬉しい。お薦めは、焼きソバ、チャーハンなどの炒め物、もしくはミートソースのような味が濃いものなど。それ以外にも、幅広く使える。匂いが気になるという方がいるかもしれないが、それだけ使うと強く感じられるが、他の調味料や食材などと混ざると、殆ど感じない。同じような使い勝手として、バルサミコ酢がある。これも発酵食品なので、ドレッシングだけでなく、煮物、カレーなどに使うとやはり味に深みが出る。お試しあれ。
初場所二日目の放送は、趣向を変え、インタビュールームからの実況であった。私の個人的な観点からは、とても面白かったと思う。放送終了後に、NHKに「良かったよ!」とメイルしてしまったほどだ。音羽山親方の解説・分析は、とても面白いし、大鳴門親方は、お人柄が出ていて、物静かだけどとても良い。もちろん私の贔屓の藤井アナ、それに、異色のゲスト、デーモン小暮閣下だ。今後も、こうした新趣向で、相撲放送して欲しいですね。今日は三日目。既に、かなりの上位陣が負けてしまっているが、其々の取り組みは見応え有り。これからの12日間、相撲放送を毎日楽しみにしていますよ!
今日、アメリカ人女性達のグループで、折り紙の楽しさをお話し、少しだけ折鶴を教えた。若い世代の事は分からないが、私達の年代の日本人だと、折鶴を折れない人はいないと思う。という観点から教える事を承諾したのだが、これがとても難航。子供の頃に習得した折り鶴、結構テクニックがいるんですね。皆と冗談を言いながら、楽しく出来たのは良かったけれど。ちなみに、ラジオ体操第一と折鶴は、日本人かどうかを判断するのに、とても良いと思う。日本人ならラジオ体操の曲がかかれば、自然に体が動いてしまうし、四角い紙があると、自然に手が動いてしまう。私は、割り箸が紙に入っていると、それを必ず五角形に折って、箸置きにしてしますし。まあ、習性ですね。因みに、海外で小さな紙から折り鶴を作ると、皆驚嘆してくれるので、やって見ては??
お好み焼きほど、人を気分良くしてくれる食べ物が、他にあるだろうか。英語のComfortableという言葉が一番、ぴったりする。もちろんお財布にも優しい。だって、キャベツとシーフードミックス(もしくは、豚肉の端切れ)、卵、粉、それに、マヨネーズとブルドッグ・ソース。出来上がりに、鰹節をパラパラっとかけて、そのダンス模様を楽しむ。青のりがあれば、それもチョチョっと。安上がりで、とても美味しい。そして、簡単、早い。アメリカ人にも大受けだ。私は、ジャパニース・パンケーキといって、勧めている。ほんわか気分になりたければ、お好み焼き、一番ですよ。
例年ある家族の集まりに、暮れから行き、元日に飛行機で帰宅。雪が多い中西部なので、天候不順で飛行機が遅れたり、欠航になることが多いのですが、今年は、雪の被害を上手く回避し、予定通りに運行しました。奇跡です。 2日の昨日は、二つパーテイーに。一つ目は、午前中に日本総領事館と地元日系団体主催の会で。日本のお正月気分が味わえて、本当に嬉しかったです。こう言う機会がないと、一切お正月を感じずに過ごしてしまうので、とても感謝。お餅やおせちを頂き、日本語を話し、「お正月」をしました。二つ目は、現在教えている大学の音楽学部長の家で。良い仲間が集まり、楽しい時間を過ごしました。 この二つのパーテイの間に、小さなコンサートで、若いチェロ奏者と演奏を。小さいといっても、ベートーベンのチェロとピアノのためのソナタ一番が入っていたので、気が抜けず!ベートーベンのチェロソナタは5つありますが、どれもピアノの比重がとても大きく、典型的な古典派のピアノテクニックが要求されます。ピアノソナタと言っても過言ではない程。でも弾きがいがあるのも、確かですね。ベートーベンの音楽で新年を始めるというのは、中々良いものでした。10月の終わりのハロウイーンから始まったホリデイ・シーズンの饗宴は終わりましたが、楽しい気分はずっと続きますように。今日から、バッハのゴルドベルグ変奏曲の練習に復帰。毎日この大曲との対話が待っています。それでは、皆様の2011年も、楽しく、実りある時間でありますように。