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English Blog A Movie “From Up on Poppy Hill” 5/2/13 May 2, 2013

I have not seen Hayao Miyazaki’s animation movies for a while, and was very excited to see it. Yes, it was much more than I expected. I am still feeling home sick, and nostalgie. The movie is set in Yokohama, a port town, in 1963, when Japan was growing, and the people looked forward for […]

Book Reviews (マイブック評) パラダイス・サーテイー 上・下   乃南アサ 新潮文庫   5/1/13 May 1, 2013

これはちょっと「軽い」作品かなあ、と思って読み始めたところ、文体は軽めだけど、中身はぐぐっと濃い。30才を目前にした幼馴染の女性二人が、繰り広げるお話し。この本の中で好きな、詩的なフレーズ:「吐き気のようなものがこみ上げてきて、それが目から滴になって落ちた」。表現に、躍動感があるみたい。女性のうちの一人、栗子(通称、グリコ)は、恋、恋愛、結婚、母になることを夢見る、29歳のOL。その友人菜摘は、レズビアンでバーを経営する。この二人が、恋をめぐり(もちろん違う恋人だよ!)、葛藤し、だまされ、はめられ、誤解し、30代に突入するお話し。豪快で、大層面白く、かつ核心を突いている。もう、乃南さんの本は、読み始めると止められなくなるから、大変だ。

Book Reviews (マイブック評) 二十四時間   乃南アサ   新潮社 4/25/13 April 25, 2013

これは、一日を24時間に区切り、それぞれの時間にまつわるエッセイ集。この本でも、乃南さんの、洗練された語り口がページをめくる度に、見え隠れする。例えば、「二十時」の話しの中に、こういう表現が出てくる。会社の同僚と一夜を会社で過ごす回だ。そこで、一緒にオフィス街の銭湯に行った折のユニークな同僚を指して「生渇きの髪がA子の通勤服の背中を濡らしている。風呂上りというより、彼女はほとんど、溝にはまって這い出してきた死に損ないのような有り様だった。」この文章を何度読んだことだろうか。その度に、脱帽、そして転げまわって笑う私。このエピソードは、フォークグループ”かぐや姫”が「神田川」を歌っていたころのことだと思う。だから、尚更可笑しいのかなあ、それにしても、この適切な表現。熟考して出てくるものじゃあないと、思う。才能ですね、。どの時間にも、美しく、可笑しく、時には悲しいエピソードが、溢れている。豊かな心を持った作家だなあ!と、心から実感した。

English Blog A Movie “To The Wonder” 4/21/13 April 21, 2013

When I saw the names in the cast (Javier Bardem and Ben Affleck) of “To The Wonder” I thought I can’t miss this movie. Well.. I was wrong. It has lots of beautiful scenes, but I don’t think it is a movie. I felt as if I was watching many segments of Calvin Klein’s commercials. […]

English Blog András Schiff “Bach Project No. 2” French Suites and French Overture 4/21/13 April 21, 2013

I still clearly remember Sir. Schiff’s epic concerts on Bach’s The Well-Tempered Clavier Books. 1 and 2 from the last October. This time, he came back to Disney Hall with Bach’s 6 French Suites and French Overture. He performed all 6 suites as a set in a first half. How can he keep that deep focus on the […]

Book Reviews (マイブック評) からだ  乃南アサ   文芸春秋  4/18/13 April 18, 2013

乃南さんにすっかりはまった私は、次から次へと彼女の作品を読んでいる今日このごろです。体の部位、臍、血流つむじ、尻、顎の5つをモチーフにした、短編集。通常のイメージ力では考えられない、想像の翼を羽ばたかせ、それぞれに、素晴らしい短編に仕上がっている。確かに「臍」が話しの中に出てくるものの、一般に考えられる「おへそ」の雰囲気から程遠い、ホラー風になっていたり、「お尻」という一見可愛い存在が、その可愛さ所以に、とてつもないサイコの世界に誘っていた理。まあ皆様も、乃南さんの空想力と一緒に、遊んで見て下さい。もう、私は乃南さんの本から、離れられなくなってしまった・・

Book Reviews (マイブック評) 凍える牙  乃南アサ 双葉社 4/10/13 April 10, 2013

サスペンス小説だけど、そういうシンプルな言葉で括り切れない、デイ-プなお話し。これもそういえば、バツイチ、30代後半のシングル女性が主人公。そして、悲しいくらいのド中年の相棒刑事、滝沢を、不思議な形で配置して(恋心というのでもなく、友情というのでもなく)、ストーリーをうんと面白くしている。話の中心にいるオオカミ犬については、想像の産物で、その能力は生物のそれを超えているので、これは、まさにファンタジー。この本も、とってもお薦めです。

English Blog A Movie “Renoir” 4/8/13 April 8, 2013

It is truly a beautiful movie, especially scenes in French Riviera and colorful and stylish costumes for actresses. The costumes may not be exactly period designs, but I loved them! “Renoir”, directed by Gilles Bourdos, is set in 1915 during WWI. The drama is about the story around a famous impressionist painter, Pierre-Auguste Renoir, and […]

Book Reviews (マイブック評) ピリオド  乃南アサ   双葉社  4/5/13 April 5, 2013

乃南さんの小説は、素晴らしい音楽を聴いているようだ。クレッシェンド(だんだん音量が増えること)、デイミヌエンド(だんだん音量が小さくなること)などを、巧みに駆使して、最初から最後まで、ものすごい集中力で、ストーリーを進めていく。文章に不必要な部分がない、自然に流れていく、読者を引き込み、どどっと乃南ワールドへ引きずりこむ、まさに素晴らしい交響曲を聞いているようだ。心理描写にかけたら、現在右に出る人がなかなかいないと思う。主人校の宇津木葉子は、どこにでもいそうな40歳のバツイチ、シングル。その揺れる心を、家族の中で、不倫相手との関係で、不安定なフリーのカメラマンという仕事の中で、美しい文章で描いている。私は、身も心も、この小説に持っていかれてしまった。

English Blog A Trip to France…. 4/3/13 April 3, 2013

After the concert on Beethoven’s piano concerto, youtube link http://youtu.be/8UvdTE1YEpw, I took a week off from Occidental College to fly to France! I have not done a real trip without performances for a long time, and it was so good to do. No worry to find a piano to practice, no worry to have memory […]