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English Blog A Movie “Our Last Tango” 5/1/16 May 2, 2016

I have been performing Tango music for a while, and I am always very fascinated by the culture behind the music. I have gone to Buenos Aires for 3 times, and I love that city too. This movie is a documentary film featuring Tango legends, Maria Nieves Rego and Juan Carlos Copes, and following their […]

Book Reviews (マイブック評) 九月が永遠に続けば  沼田まほかる   新潮文庫 5/1/16 May 2, 2016

この作者、50代になって小説家になったという、遅咲き、だけど、とんでもない才能の持ち主だ。この一冊に、宇宙のすべてが凝縮されているともいえる、人間の根幹を描いた本。最初、ホラーサスペンス大賞を受賞したものの、余り売れず、しかし他に書いた本が注目を浴びると、この本にも関心が集まり、ついに文庫本60万部を突破したとか。東京の電車の中で、どれだけの文庫本が読まれたかと想像すると、それだけで、ホラーな感じがする。「読者界を震撼させた。。」とあるが、文章の構築性、心地良いテンポ、人間関係の複雑かつシンプルな空気感、そして一番大事な、「愛」を、一冊に閉じ込め、いろいろな意味でぞくぞくさせる一冊。題名から想像すると、青春の1ページを描いた感だが(それも多分にあるけど)、永遠のテーマの「人間とはなんぞや?」に迫る、すごい本だ。是非お読み下さい。

English Blog Respighi: The Pines of Rome at LA Phil Concert 4/25/16 April 25, 2016

This piece has been my favorite since my youth. I know it is Classic Music 101 kind, but whenever I hear this piece, my heart trembles. As a professional musician myself, it is almost weird to admit this kind of favoritism! And again I enjoyed it at LA Phil concert on Thursday April 14th. I […]

Book Reviews (マイブック評) 下北サンダーズ  石田衣良  幻冬舎  4/25/16 April 25, 2016

これも、いけいけの青春ものだ。下北沢は、青春時代、私の遊び場でもあったので、共感できるところは、いっぱいある。と言っても、昔の面影はないかもしれないけどね。今度日本に帰国したら、是非行ってみよう、っと。下北の小劇団のお話しで、茶沢通りが、背景に出てくる。とっても懐かしい。本当にばか、やったものだ。ある意味、若いってことは、バカをやる特権のようなものだから、そういう意味、私は青春を謳歌した訳ですね。ご迷惑をかけた方々には、この場を借りてお詫びします。「下北サンダーズ」は、ちょっとカッコ良すぎるかもしれない。だって、どんどんと出世しちゃうから。でも、人間関係の、ハチャメチャさは、とっても素敵。ノスタルジーに浸った本でした。昔を懐かしむようになったら、おしまいだ。

Book Reviews (マイブック評) 神去なあなあ夜話 三浦しをん  徳間書店 4/25/16 April 25, 2016

平野勇気の日記、第二話。「神去なあなあ日常」からの続編だ。勇気は、すっかり村の生活にも慣れ、車の運転も出来るようになった。山道だって、平気だ。村で唯一の若い女性への、アタックもする。どんどん、強くそして、生き生きとする勇気。読んでいる私も、ひっかき傷作りながら、山仕事に励んでいるような気分になった。とっても、素敵な青春物語。幻想的な村の神話も、信じられないようなものだから、反ってカッコよい。勇気がんばれ!

Book Reviews (マイブック評) ペテロの葬列  宮部みゆき  集英社 4/11/16 April 11, 2016

これはコンサートツアーに、主に飛行機の中で読もうと思って、持参した本。680ページ以上の大長編で、結構重かった。心理描写はさすが。どんどんと惹きこまれていく。フィクションというのは作り話なのだけど(もちろんそれが面白いのだけど)、「悪の連鎖」というテーマで書かれたこの本は、何故か連鎖の仕方に無理があるように、感じたのは、私だけだろうか。バスジャックの動機とその発展の仕方も、何だか、あまりに非現実で、現実的な登場人物達と、相反してしまう感じ。なんだかんだと文句を言っているのだけど、それは、宮部みゆきだ。面白くないはずがない。ツアー中に読破しましたよ!

Book Reviews (マイブック評) 神去なあなあ日常 三浦しをん  徳間書店  4/11/16 April 11, 2016

三浦しをんの新しい境地!林業ものである。ファンタジーあり、就活あり、過疎化の村おこしあり、恋愛までしっかりあり、三浦さんの新しい引き出しから、次々と出てくる。メチャ面白い。どの本を取っても、すべて新しい顔があり、新しい切り口がある、三浦さん。大天才。この本読んで林業に進む、我が日本の若者がいることを、深く願っています。一生かけて情熱注げる仕事に就けた人は幸せ。そして、これしかない!という大大好きなことが、見つかった人は超幸せ。

English Blog A Movie “City of Gold” 3/23/16 March 24, 2016

It is an inspiring movie for LA people! I am reminded how diverse our culture is in LA. Jonathan Gold talks about culture, arts, food, and people. When he reviews the restaurant he goes to the same restaurant at least 7 -8 times. One time he went 17 times! He put everything into his review. […]

English Blog A Movie “Marguerite” 3/20/16 March 21, 2016

“Marguerite” is a movie directed by Xavier Giannoli and written by Giannoli and Marcia Romano. It is inspired by the life of Florence Foster Jenkins. In Paris, set in the golden twenties, Marguerite Dumont is a wealthy woman with passion in music, especially in opera. She has been studying and practicing singing for all of her life, […]

Book Reviews (マイブック評) 余命一年のスタリオン 石田衣良 文芸春秋 3/20/16 March 21, 2016

これは新聞小説で最初デビューした本。まさにタイトル通りの、ガン宣告から余命を告げられ、人生の最後に向けて、どうなるか、どう変わるのか、というお話し。大長編だけど、読者を惹きつけてぐんぐんと、話しが進む。人生の終わり方を否応なく突き付けられた時、我々はどうするのか。どの歳になったから、死を受け入れられるのか、という問題ではない。抗がん剤治療で、身体も心もずたずたになってから、穏やかな日々を取り戻す主人公。いろいろ考えさせられる。