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Book Reviews (マイブック評) 私をくいとめて  綿矢りさ  朝日新聞出版 7/7/17 July 7, 2017

まさに、新しい感性。とってもこういう感覚分かるよ!と思いながら読むけど、発想がとても新鮮。驚きの連続、逆転あり、涙あり、みつ子の人生、七変化!綿矢さんの本、しばらく読みますよ。

Book Reviews (マイブック評) シルエット 島本理生 講談社 6/27/17 June 27, 2017

島本理生さんの研ぎ澄まされた感性が全編から感じられ、素敵な読書時間を送った。15歳と16歳の時に書いた超短編も一緒に収録されている。15歳っていったら、中学3年かもよ!その若さで、宇宙空間遊泳しているような’文章が、どうして書けるのか・・・経験というものがなく、頭の中でイメージが湧き、そこでペンを取って、それが文章を紡いでいく訳。今後も、島本ワールドにお邪魔しますよ!

Book Reviews (マイブック評) 虚ろな十字架 東野圭吾 光文社 6/27/17 June 27, 2017

人間皆、多かれ少なかれ、間違いを犯しながら生きている。間違いを犯したときに、それを自分で認められる強さがあるかないかで、人生の舵取りが決まると思う。認められないと、それを何とか正当化しなくちゃならないし、挙句の果てには、うそをつくことになる。一回ついた嘘は、それを正当化して前に進むため、さらに迷宮に入る事に。この小説も、この当たりをテーマに描いている。そして社会問題にもなっている犯罪にあける加害者・被害者の関係も浮き彫りにしている。

English Blog 悪意 東野圭吾 講談社文庫 6/27/17 June 27, 2017

一転二転三転・・・一つのベールを解き明かすと、次のベールに包まれ、又闇の中へ。「悪意」の最高の解釈で、犯人像を作り上げ、犯人が思いもしなかった角度から、その謎を明かす。きちんと頭の中を整理して読んでいないと、複雑かつ巧妙なトリックにまんまと引っかかり、蜘蛛の巣にからまれるように、にっちもさっちもいかなくなる。そして読者もその蜘蛛の巣にからまれ、本から離れられなくなる。ずっしりした推理小説が読みたければ、この「悪意」是非読んでね!

English Blog Robert Schumann: Kreisleriana Op. 16 6/19/17 June 19, 2017

I have always wanted to learn this Schumann’s monumental work. I have been figuring out, studying, reading, practicing, but finally, I have more time to really focus on Kreisleriana for the last few weeks. Now I can’t stop playing it. The tunes are constantly playing in my head. The images of Clara and Robert are starting […]

Book Reviews (マイブック評) 波打ち際の蛍 島本理生 角川書店 6/19/17 June 19, 2017

2冊目の島本理生作品。割と身近に、精神性ほぼゼロ、現実性満開という人物を知っているので、この本の観点はどう映るのかなあ、と思ってしまった。人間って、とてつもなく強くなれるけど、その反対にちょっとした経験でどん底に行き着くこともある。私も、解決策のない辛い時期を過ごしたので、その「どん底にはまってしまって、出てこれない」感が、多少は分かる。どんなに、一つ事に執着せずに緩やかに物事考えようと思っても、無理なのだ。とにかく無理。そして自分で終わりのない穴倉に向かって、突き進んでいる。そういう危うい精神を、とてもポジテイブに描いていると思う。そして誇示していないところが、とても気に入った!

Book Reviews (マイブック評) 大きな熊が来る前に、おやすみ。   島本理生 新潮社  6/19/17 June 19, 2017

素敵な感性を持った作家ですね。初めて読みました、島本理生さんの御本を。表題のお話しに加えて、「クロコダイルの午睡」「猫と君のとなり」が一緒になって、一冊の本になっている。「大きな熊。。」を読み終えて、少しほんわかした気分になったところで、「クロコダイル。。」で、いきなりどうしても避けられない現実に直面し、どんーーんと崖下に転落。そして「猫と君。。」で、桃源郷のような美しい世界へ。こういう小説感、大好きですよ。でも私だけかなあ。。行間に吉本ばななの風が吹くのを感じるのは・・どちらにしても、もっと島本さんの御本読みますよ!

English Blog “Hymn to the Eternal Flame” text by Michael Dennis Browne 6/5/17 June 6, 2017

In 2005 Stephen Paulus, an American composer, and Michael Dennis Browne teamed up together to create the oratorio “To be Certain of the Dawn” commemorating the sixtieth anniversary of the liberation of death camps in Europe. “Hymn to the Eternal Flame” is drawn from this work. The music gave me tear.. Every face is in you, every voice, […]

Book Reviews (マイブック評) まほろ駅前狂騒曲・番外地 三浦しをん  5/31/17 June 1, 2017

続編で、登場人物も設定もおんなじ!最高に面白いですよ!

Book Reviews (マイブック評) 歩いても歩いても 是枝祐和 幻冬舎 5/31/17 June 1, 2017

是枝監督の映画は大好きなので、この本も期待大にして読んだ。期待を裏切らず、素晴らしい本ですよ!日本の庶民の生活が、湾曲な愛情表現が、狭い家の中でわさわさしながらの暮らし、まさにホームシックにさせる材料ばかり!素敵な本ですよ!