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Please join me at the concert! I will be performing all Spanish music concert. The admission is free. “Musica de España: Life and Music in Spain” Program 3 Danzas Españolas, Op. 37 Enrique Granados Canción No. 6 y Danza No. 5 Federico Mompou Canción y Danza […]
いやいや・・肩に力が入りましたね。巴戦とは! 豊昇龍関は、全ての面で優っていて、相撲スキルといい、メンタルといい、実に文句なしでした。特に巴戦の王鵬戦の出だし、腰の強さに、私は腰を抜かしそうに(!)なりました。140キロ代の横綱、私はとても嬉しいです。太り過ぎの力士の多い中で、今後良いお手本になると、期待しています。千代の富士関の永久大ファンの私としては、あのウルフ体型のお相撲さんが「目標」なんです。もちろん、私が相撲取りになる訳ではないのですが・・豊昇龍関は、最近は言動に重みが出て来て、インタビューなども良い感じで、自然体。相撲界の頂点に立っても、大丈夫!叔父さんが、メッチャ喜んでいるでしょうね。そして、立浪親方が涙しているでしょう・・大関になった時も、親方、謙虚に大喜びしていました。まあ少し早いですが、大関大の里関と将来東西の横綱を張ってもらいたいものです。 しかし琴櫻の惨敗ぶりは誰もが、予想していなかった事。大横綱を祖父に持つ二人の力士の明暗くっきりの場所でした。王鵬関、成長著しいです。金峰山を本割で破った相撲は、本当に凄かった。顔つきも(怪我の痕が沢山あるし!)、鋭さが増して来ました。これからが、本当に楽しみです。兄弟の中で一番大鵬関に似ていますよね。金峰山を破った時には、思わず家中に響くような声で、「よおー!大鵬の孫!」と叫んでいました。そして、文句なしで金峰山は、賞賛に値いします。最後の数日、ストレートに優勝したいと、言っていたのも、印象的でした。首の怪我から復帰して、恐々相撲を取っていたのが、強烈な相撲と迫力。これからも頑張って欲しいと思います。 とにかく面白い場所でした。尊富士関、伯桜鵬関、鉄人玉鷲関、霧島関、豪ノ山関、大栄翔関、などなど、大活躍。宇良の伝え反りも凄かった!力士の皆さん、15日間、本当にありがとうございました。じっくり休養して、また稽古に励んで下さいね。お相撲、大好き!大阪場所が、待ちきれないです。 追伸 私ごとですが、私の住むロサンゼルスの大火事(友人の多くが家を失い、大事な楽器を失いました・・)、そして私の父が闘病の末先週亡くなり、そんな中お相撲観戦はとても大事な時間でした。父は、92歳の素晴らしい生涯を全うしました。日本に帰って、現在綺麗にしてもらって実家で休んでいる父に、思う存分ピアノを聞かせてあげようと思っています。
3rd@1st Concerts: Chamber Music Fest “Souvenirs from Prague” – Wildfire Relief Fundraiser – Saturday January 18, 2025, 4pm First United Methodist Church of Pasadena 500. E. Colorado Blvd. Pasadena, CA 91101 Exceptional musicians from Los Angeles Philharmonics and pianist Junko Ueno Garrett will perform Martinue’s innovative Trio for flute, cello and piano, Popper’s beautiful Requiem […]
日本滞在中に買った本。川上未映子さんの本は一度も読んだことがなく、今回初めて。文章にキレがあって、かつとてもスムーズだ。言ってみれば、とても自然体で、しつこくない。重いテーマなのに、それを感じさせずに、何故か主人公の生活の中にしっくりと溶け込んでしまった。子供を持つという事を、こういう観点から描いた小説は、他にないのではないだろうか。強く、でも肩肘張らずに、自分ときちんと向き合う夏子。愛に溢れている夏子。病気で床に臥せっている時に、何故かズンズン読み進めた一冊である。最高にカッコ良い夏子に大拍手!
東野さんの御本は、もう数えきれないくらい読んでいるけれど、一度として失望した事がありません。この本も、マスカレードのシリーズですが、なかなか面白いですよ。テンポが良く、登場人物が生き生きとしています。もちろん、推理小説ですから、謎も二転三転としながら、自分もホテルの宿泊者になって、犯人探しに加わっているような気分になります。東野さんの小説は、必ず「人間」を描いています。マスカレード・シリーズも、華やかなホテルを舞台に、人間模様が展開するとても面白い小説だと思います。是非、お読み下さいね!
昭和、平成、令和と相撲界を牽引した北の富士勝昭(1942ー2024)さんが、お亡くなりになりました。一相撲ファンとして、NHKの相撲中継での解説に、毎回心踊らせていました。ターゲットにしていた力士をおちょくりながらも、暖かい相撲愛で、舞の海さんと、丁々発止でやり合っていましたね。自身が横綱で、そして二人の大横綱を育てた相撲人は、北の富士さんをおいて他にはいないでしょう。そして、これからも出てこないと思います。とてもオシャレで、着物着て良し、スーツを来てもカッコ良く、又カジュアルな服装もとてもお似合いでした。心より、ご冥福をお祈り致します。
「窓の魚」 読んでいる間、「耽美」という言葉が胸の中でエコーしていた。これは恋愛小説なのだろうか。それとも、猟奇的?それとも? 西さんの「サラバ!」「さくら」「あおい」などのファンの私にとって、方向転換をさせられる作品でもあった。それぞれに凄まじい個性の4人が、人里離れた日本旅館で過ごす、ほんの一夜の物語。彼らが過ごした日本旅館に連れて行ってもらったかのような、実に写実的な作品である。 「夜が明ける」 これも西さんの新しい作品の一冊。正直に言うと、私は時に嘔吐を催すくらい、辛いシーンが多い作品でもある。現代の問題を問い、現実を直視しそれを表現しようとする試みは、とても良く分かる。その過程で、醜さ、不公平、不平等も表現していかなければならないとも思う。しかし、このような辛い思いをしてまで、読書をする意味があるのか、と考えてしまうのも、正直なところである。根底にある、というかこの本の焦点である「友情」に、気持ちが行かないこともあった。辛さゆえに、放り投げてしまうこともしばしばで、読破するのに本当に長い時間がかかった。
一度読んでみたいと思っていた、万城目学さんのご本。ついに手に取りました!彼の小説は、「ファンタジー」というカテゴリーに入るらしいのだけど、小説は一般的に「フィクション」な訳ですから、「ファンタジー」の捉え方が、イマイチはっきりしない私です。SFとも違い、やはり「日常的に起こり得ないことを題材にする」とでも解釈すれば良いのでしょうか。本とは関係のなさそうな問題点なのですが、私にとってここが重大ポイントなんです。 このお話しには、2点異なる設定があり、その一つが会計監査院という国が予算が正しく使われているかをAuditとする機関、そしてもう一つが大阪を舞台とする歴史ファンタジーとも言うべき浪速の人達とその心意気、である。登場人物とその描写、人間関係の葛藤などは、とても面白く読むのだか、何故かこの2つの設定が接近し、交わってくると、私には何故か面白さが半減してしまう。スーパー現実とスーパー非現実が、私の中で相容れないのかもしれません。想像力の欠如かもしれないし・・という訳で、こういう「ファンタジー」物、私は苦手な事が分かりました。でも万城目さんのご本にハマる人は多いと聞いているので、これは単に個人の問題かと。どうぞ、皆さんも手に取ってみて下さいね。食わず嫌いにならないように!
この本は、日本滞在中に必ず訪れる「青山ブックセンター」で、私の目に留まった本。本好きには、たまらないエッセイ集ではないだろうか。「ひとり出版社」という言葉があるのを、この本で知った。島田さんの経営する会社、「夏葉社」がまさにそれで、島田さんは、会社を立ち上げた当初から、一人で全てをこなしている。ご自分の作りたい本、ご自分が信じる本作り。大きなビジネスではないけれど、「仕事」として、自分と家族を養う収入源というコンセプトだ。とても緻密でないと、出来ないと思う。そして、心配りが出来る事。そして、その心配り、優しさに、重きをおける事。「本を読む」意義について、島田さんは随分と紙面を割いて語っていらっしゃるが、私の気持ちとして、それの全てに同意する事はない。でも、おっしゃっている事は、とても分かる。現代のスピード感覚、ネット社会で、我々は必要のないところで神経をすり減らし、それに気づく時間も持てぬまま、時代の波に押し流され、とても疲れている。島田さんのご本の中で、本を読む、本を作ることだけでなく、生きる指針の端っこを見つけられるかもしれない。 ふと、アメリカで、夏葉社のような本作りはあるのかなあ、と思った。何故かと言えば、とても日本的で、そして日本人にあった趣きに感じたからだ。
この本は、「クラシック」の仲間入りと言っても過言ではないと思う。もしくは、一家に一冊、以前の「家庭の医学辞典」のような本ではないだろうか。日常のさりげない出来事を、笑いに変えて、世代を超えて我々読者を楽しませてくれる。父ヒロシ、息子、母、お馴染みの登場人物が、紙面いっぱいに活躍する。枕元に一冊置き、どんな一日であったにせよ、この本を開き一つエピソードを読む。まさに「チチンプイプイ」。肩の力が抜け、悩んでいる事が、どうでもよくなるかもしれない。是非、お読みください。さくらさんは深く惜しまれて夭逝なさったけれど、我々を楽しませるために、ご自分の身を削っていたのであろうか。