Japanese Blog (日本語のブログ)

発想の転換・逆転の発想 8/13/12 August 13, 2012

「必要は発明の母」とは、良く言ったものだ。先日、主人(アメリカ人)がロサンゼルスのダウンタウンにある、「リトル東京」の近くまで行くというので、日本のマーケットでの買い物を頼んだ。男の人に買い物を頼む時には、値段を見て買うという行為には、期待しないことだ、まず、とにかく、買うもののリストをメールで送って、ご帰還を待つ。アメリカのマーケットで手に入らない、お刺身を大量に(LAはウニが安くて、新鮮)、そして、頼んだものを順々に見ていく。上出来、上出来、でも、冷やし中華がない。もちろん日本語が読めないから、見つけられなかったんだなあ、と思っていたところ、何故かそうめんが出てきた。私は、子供のころから冷やし中華といえば、インスタントのたれがついているものと決まっていたので(私はそれにいつも、錦糸卵作って、ハムときゅうり切って、アボカドやトマト、時間があれば干し椎茸の煮付けを乗せる)、それを使う発想しかなかった。主人は私がインスタント食品は使わず、自分で全部作っていると思っていたらしく(有難いお言葉!)、インスタントのパッケージに入ったものを買うという発想がなかったのだ。という訳で、そうめんを使って冷やし中華を作ってみた。これが、結構いけるのだ。たれは、米酢、ごま油、黒砂糖、などを適宜に混ぜて作り、事前に冷やしておいた。乗せるものは、大体いつも通り。麺の食感が違うかなあ、と思ったのだが、言われなければ気が付かない程度。この「そうめん」事件以来、ますます私は「型にはまらない」料理を楽しんでいる。冷奴にアボカドとトマトを併せ、鰹節をかけて、そばつゆもどきで食べた。これも結構美味しかった。鶏の蒸したものを冷まし、セロリ、ブロッコリー、レーズンとあえて、マヨネーズとカミン、カレー粉を混ぜて、冷蔵庫で冷やして、食べた。これも、大成功だった。料理はお菓子作りと違って、とにかく融通が利く。皆様も冷蔵庫にあるもので、創作料理をお試しあれ!

内村航平選手の奇跡、そして楽器習得との共通点   7/25/12 July 25, 2012

先日TVジャパンでやっていた番組から。「ミラクル・ボデイ」というもので、人間の体に焦点を当てて、その稀に見る成就を解明するものだ。内村航平選手の回を見ていて、まさに開眼。今までにも、スポーツと音楽の関係は再三取り上げられているのだが、今回まさに、そのセオリーを強く裏付けた、という感想である。内村選手(体操)は、空中感覚というものに、普通の人では考えられない能力があると言う。それは、一流の選手ですら、真似が出来ないものだと言うのだ。例えば、空中でものすごいスピードで回転をする時に、内村選手には、はっきりと周囲の景色が見えているらしい。また、自然に重力を感知して、暗闇で閉じ込められた空間でも、それを反射的に判断できる、など、体操選手にとって、とても重要な要素が体に備わっているらしい。しかし、それは天才だからと、いうものでは決してない。子供の頃に会得した、一つの技が出来るようになる達成感から、どこまでも努力する姿勢。これも子供の頃に、時間を忘れて練習したトランポリン上で、自然に身に着けていった空中感覚。そして、その優れた感覚から、他の選手が行っている技を、ビデオで何百回も見て、それを頭の中でイメージを組み立て、実際に自分がやる演技として取り込む事が出来る。内村選手曰く、頭の中でのイメージ(飛んでいる時の周囲の景色も、そのイメージの中ではっきり見えるらしい)が、彼の練習や競技会への準備にとても重要な部分を占めるらしい。 これは、まさに音楽の楽器を演奏する上との、共通点だ。我々の仕事は、楽譜上の音符を、楽器上で、どれくらい美しく、感動的に演奏出来るかというプロセスである。その際、ただ単に、「音」を羅列するのではない(そういう生徒が、もう沢山いるが・・)。どういう音が欲しいのか、頭の中で聞く事がとても大事。もっと言うなら、楽譜を勉強しつつ、その音を聞く事だ。そして、自分の「音質」「フレージング」を創造していく。それは、大家の演奏を聞いた時もそうだ。何がその「大家」を「大家」としているのか、を考える。又、楽器上での、テクニックも、単にむずかしいパッセージを何千回も練習して弾けるようにすることではない(それも、もちろん大事だけど)。どうやって、効率的に自分の手を使うのか、どの指使いが自分の手に合っているのか、強靭な指を持ちつつ、体と腕、手首の緩和をさせるのか、など、沢山の要素がある。例えば、どうやって難しいジャンプをピアノ上で成し得るかなど、体操と同じである。その手が一つの鍵盤から次の鍵盤に移動する映像が、スローモーションで見えると、テクニックを克服する上でも、その成功率を上げる上でも、役に立つ。そして、最後にとても大事な事が、自分で出している音を(練習中に、特に)、どれだけの集中力で聞けるか、という点だ。 沢山言いたいポイントはあるが、今日はこの辺で。とにかく、私は内村選手という存在に、とても感動している。そして、人間の能力開発というものの、厳しくも、美しい、可能性にも、感動している。残酷ではあるけれど、音楽やスポーツなど、成長期に努力して身に着けたものが、その後の可能性に大きく関わっていくことである。

野球のピッチング・コーチ 佐藤義則さんから学ぶ事   6/14/12 June 14, 2012

数ヶ月前、TVジャパンを見ていて、大発見!佐藤義則さんという元大投手で、現在日本一のピッチング・コーチのお話から、演奏家にとって、とても大事なことを学んだ。佐藤さんご自身も44歳まで現役で投げ続け、その後コーチになり、沢山の優秀なピッチャーを育てている。まず第一点。「コーチとして、一人一人の投手の、一番良い時のピッチングフォームを隅々まで焼き付け、覚えておくこと。」これは、音楽教師として、生徒達を指導する時にも、とても大事なことだ。難しいパッセージを綺麗に弾きこなせたときは、何がどう良かったのかを、きちんと分析する必要があるからだ。難しい箇所が弾けない時には、必ず理由がある。肩、腕、手首の位置や柔軟性、呼吸のタイミング、準備態勢(どうやってそのパッセージに入るか)、目はどちらの手を見るか、親指がきちんと動いて次のポジシォンに連れて行ってくれるか、もちろん基本的はテクニックがその曲を演奏するに達しているか、など、沢山の要因があるものだ。分析することは、生徒達が、運に任せ、ただ何となく弾いているのではなく、頭を使って100%に近い確立で弾きこなせるようにする訓練になる。第二点「まっすぐ戦う勇気を持つこと。」ピッチャーは(演奏家は)、マウンドで(ステージ上で)たった一人で戦わなければならない(たった一人で、演奏しなければならない)。ピッチャーは、格の上のバッターと当たると、萎縮して通常の力が出せないという。演奏家も全く同じだ。練習ではちゃんと弾けても、いざ本番となると、緊張で頭は真っ白、体はがちがち、指は氷のように冷たくなり、全く普段の自分とは違う状況に直面。準備したように演奏出来なくなる場合がある。佐藤さんは、投手達に、「練習は本気、試合は遊び気分でいけ」、とおっしゃる。これは、練習では120%弾けても、演奏会では80%にしか演奏できない場合を考え、まさにその通り!と思う。練習の中で本気で自分と向き合い、戦い、難しい箇所を克服し、本番のコンサートでは、勇気を持って、演奏を楽しむ。一流のスポーツ選手も演奏家も、運任せでは、出来ない仕事なのだ。佐藤コーチ、素晴らしいお話しありがとうございます。

旭天鵬関、幕内優勝おめでとう! 5/21/12 May 21, 2012

旭天鵬関、感動の場所をありがとう。相撲ファンの皆さんも、連日興奮の時を送ったことと思います。今場所は、毎日がドラマでしたね。豊響が流した涙も感動的。こちらも、思わずもらい泣きしてしまいました。白鵬の骨折を押しての相撲。まさに、横綱の意地と誇りを見せました。本当に、すごい横綱になりました。朝青龍とは、白と黒(名前の通り!)のイメージの白鵬関。朝青龍の引退後は、相撲協会を引っ張って、数々のスキャンダルを乗り切ってきました。境川部屋の躍進、千秋楽までもつれ込んだ優勝戦線、数え切れない名勝負。そして、千秋楽の旭天鵬関の最年長での優勝。溢れる涙、涙、涙。そして、花道を下がってきたところで、同僚の力士達から「おめでとう」を言ってもらって、その何人かも、涙ぐんでいた。旭天鵬関の人柄を物語っているようでした。日ごろのインタビューでも、肩のこらない、自然体で、好印象なのだけれど、優勝インタビューが又、とっても良かったですね。旭天鵬関は、モンゴルから日本の相撲の世界に入ったパイオニアで、その後、数々来日したモンゴル力士達への下地を作り、皆を導いてきたことでも、知られています。こういう人が、相撲協会に新しい風を吹かせ、相撲ファンを増やして行くのだと、確信しています。感動の15日を本当にありがとう。2日経ったいまも、まだ、余韻に浸っている私です。

アミノ酸って、一体何?3/31/12 March 31, 2012

日本食品で、アミノ酸の入らないものを探そうとすると、一苦労する。梅干、佃煮、さつま揚げ、お出汁のもと、魚の缶詰、カレーのルーなど、もうありとあらゆる食品に含まれている。もちろんスナック菓子は言うまでもない。梅干は私にとって必需品なので、昔ながらの、塩だけで漬けているのを探すのは(そして中国産でないもの)、いつも大仕事である。このアミノ酸、つまりは、化学調味料で、ご存知かどうか分からないが、こちらアメリカでは、結構恐れられているのである。アメリカの食品表示では、MSG – monosodium glutamate と言われ、人によっては、頭痛を引き起こしたりする。又、アジア系のレストラン(中国、韓国、日本、タイなど)では、MSGを使う事が多いと言われ、場所によっては、MSGを一切使用していない事を表示するレストランもあるくらいである。健康オタクの日本人が、どうしてこれに反抗しないのだろうか。健康面だけでなく、私など、この「なあなあ」の、アミノ酸味に、味覚が麻痺されたくないので、一人反旗をひるがえしているくらいだ。皆さんも、次回お買い物に行ったら、ちょこっと食品表示をご覧になってみては??。きっと、かなりの確立で、アミノ酸が我々日本人の食卓を、蝕んでいることに気が付かれるはず。そして、「アミノ酸」について、ちょっと考えてみては、どうでしょうか。 追伸 中国産についての批判は絶えず、私も何とかこの汚名を挽回してもらいたいと思っている一人である。しかし、先日こちらの新聞に中国産批判を納得させる記事が出ていた。一つ目は、一度調理で使用した油が下水にながれ、それを再使用しようしている事例。二つ目は、解凍しようと冷凍庫から出しておいた豚肉が、青白く輝いていた事例。これは、豚を育てる時に、えさにすごいものを混ぜている為らしい。まあ、こういうものを読んでしまうと、中国産を敬遠してしまうのもしょうがない、と残念ながら、納得している私です。中国の生産者の方々(もちろん正直な方々もたくさんいらっしゃると思いますが)、直球勝負の姿勢でお願いします。

栄養失調に陥る不思議   3/31/12 March 31, 2012

長らくのご無沙汰です。英語ページには、映画・コンサートの感想やら、演奏したコンサートのことなど、日常的に書いているのですが、日本で配給されている映画も、日本で活躍している演奏家も、皆違うので、つい日本語ページは筆不精に。久しぶりに、このーページにブログ書いています。 私は、毎年健康診断を主治医と行い、いろいろチェックしてもらっています。現代では、検査技術が進歩しているので、血液検査から、かなりの病気が判明します。その代わり、かなりの量、血液を採られるので、覚悟は必要ですが・・。癌家系出身の私は、特に癌の検診には気をつけています。今回の検診で分かったのは、ビタミンD不足というものでした。これは、骨を形成するカルシウムに必要な栄養素で、多分日本人に不足しがちな物質ではないかと、思います。まず、極端な紫外線対策。日本人女性のほとんどが、日焼けを恐れ、手袋から、日傘、日焼けクリームなどの話題には事欠かないものの、日光不足の話はとんと聞かないですね。というのも、日光にある一定時間当たらないと、このビタミンDが稼動しないのです。そして、ビタミンDが不足するとカルシウムが取れず、骨に関する疾患が出てきます。そして次に、野菜への信仰から、肉・魚といった蛋白質が不足がちになること。そりゃあ、野菜を沢山食べれば、お腹いっぱいになって、それ以外の食品の入る余裕がなくなりますものね!ビタミンDは、特に青魚に多く、卵など、コレステロールが高いと言われる食品にも含まれます。それから、これも今回少し調べて分かったのですが、玄米に含まれるリンが、カルシウムの吸収を腸で妨げるという事。だから、粗食が一番と言って、「玄米と味噌汁」という食事を採り続けていると、極端な栄養不足になるという訳です。生活にしろ、食事にしろ、すべてバランスが大事ということを、改めて認識させられました。そして、とても複雑な我々の体も、そのバランスの上に成り立っており、天秤が右に行っても、左に行っても、体調を崩してしまう。健康診断はとても大事だと思いますよ。私の親しい友人の一人も、この毎年行う健康診断で癌が見つかり、命拾いしました。ちょっと億劫でも、是非毎年健康診断を。そして、時間とお金に余裕があれば、精密に行うことをお薦めします。

バッハ「ゴルトベルグ変奏曲」との旅、続く。1/16/12 January 16, 2012

昨年から演奏しているバッハのゴルトベルグ変奏曲。今回で3回目のコンサート。ロサンゼルスの新聞にも取り上げてもらった事もあって、沢山の音楽好きのお客様が集まってくれた。演奏の後、一人のお客様が、「主人が最初に誘ってくれた時は、長いコンサートになるなあと、渋ったけれど、聞き始めたら音楽に取り込まれ、時間も忘れて聞いてしまった」と感動してくれた。正にこれが「ゴルトベルグ」の持つ力である。演奏する私自身も、演奏の間で、いろいろな気持ちになり、様々な思いがよぎる。沢山の人が、暗譜と持久力に驚くが、それもそのはず。70-80分の間、ちょこっと間をあけるだけで、ずっと弾き続けるのだから。でも、私自身この機会にこの曲を勉強出来たこと、そして一緒に成長(まあこの年でこの言葉は普通は使わないけど)、演奏を通じて沢山の人にゴルトベルグ変奏曲の素晴らしさを伝えられたことは、とても貴重な時間だと思っています。今月の終わりには、フロリダで演奏が待っています。

2012年 謹賀新年! January 10, 2012

皆様、新年明けましておめでとうございます。今年も、昨年同様、よろしくお願いします! ロサンゼルスは、強風が吹いた日もありましたが、おおむね快晴の、年末年始でした。例年のごとく、私は主人の実家で数日、主人の家族達と過ごしました。主人は、4人兄弟なので、皆集まると賑やかで、楽しいですね。ゲームをしたり、ご飯を食べてただしゃべったり、そして食事の後片付け・・。まあ、どこの家でもやることです。今年は一番上のお兄さんの家族が欠席、そして二番目のお兄さんのところの2人の子供が欠席だったけれど、若い世代に家族が増えているので、小さい子供達が、皆のおもちゃに。まあ、何にせよ、平和で楽しい家族の時間でした。昨年の東日本大震災を経て、こういう「普通」の時間が、本当に大事で、かけがいのない事を、痛感しています。家族を失い、職を失い、住む家を流され、地域のつながりが絶たれた多くの方々。昨年3月11日まで、家族、仕事、ご近所、生きがいのバランスの中で、平和な日々を送っていらしたのに。そのバランスが、一瞬のうちにことごとく断ち切られてしまった。狭くて居心地の悪い仮設住宅の中で、生きがいを失って呆然とする方達。何で生き残ったんだと、嘆くお年寄り。将来への不安しかなく、眠れない夜を過ごしている沢山の人。国から地方自治体、そして個人への支援の流れが効果的でなく、かつとても遅いので、復興、そして未来像を描くことが出来ない、被災地の皆さん。働き者の日本人なのだから、目的がはっきりすれば、全員一丸となって、目標達成に向かって皆で力を合わせていけるのに・・。自治体の中では、国からの回答を待たずに多額の借金をして、復興に向け発進した市もあるし、インターネットでボランテイアや支援を働きかけ、自分達だけで高台移転、新しい町作りを始めた町村もある。すでに一年が経とうととしている、被災地の皆さん。海外の我々も応援しています。忘れていません。どうぞ自暴自棄にならずに、明日を信じて、小さな毎日の中に何か楽しみを見つけて頂ければと、遠方より深く願っています。又、被災地を訪れて、アメリカの人達の応援の声を届けられればと、思います。どうぞ皆様にとって、2012年が、素晴らしい年になりますように。      

大槌町での震災コンサート  11/20/11 November 20, 2011

今日の午前中、日本から帰宅。3泊5日の、最短日本滞在でした。震災後、すぐにロサンゼルスで義援金コンサートをして、その収益を送ったりしたけれど、何かもっと直接的にお手伝い出来ないかしら、と思っていました。日本の知人で、ロータリークラブの方とのお話しから、育英基金を創立した事を聞き、そのお手伝いをさせて下さい、というところから、このコンサートの話が始まったんです。ロータリークラブから、被災した学校にピアノを贈呈する事になり、そのお披露目に合わせて私が来日。ピアノの演奏で参加する事に話しがまとまりました。そして、ピアノ演奏の参加だけでなく、アメリカの友人達からのメッセージも届けたいなあと、友人達とハートマークで一杯の、明るく楽しいキルトを作成。そして、義援金も集め、教えている大学の学生達のメッセージも集めて、来日。アメリカからも応援しているよ!という気持ちを日本に持って行きました。日本でも沢山の方達のお力を得て、自治会、学校側とも連携、18日の会となりました。仮校舎で会った学生達が、とても元気で、人懐っこくて、明るくご挨拶をしてくれて、先生方も皆さん話しやすくて、こちらが、元気になる感じでした。私の演奏の後は、生徒達がお返しに、とっても素敵な歌を披露してくれて、涙が出そうでした。クラスメートで亡くなった子供も、両親を亡くした生徒も、そしてかなりの生徒達がすべてを津波で失ったのに。これからの気の遠くなるような、長い復興。新しい都市作りはどうなるのか、未知のことでいっぱいです。被災地からの写真、日本滞在中の写真もアップロードしましたので、もしお時間あったら、見て下さいね。テレビや新聞でも取り挙げて頂き、多くの方に活動を知って頂けた事で、更に意義深い会となりました。 災地滞在の最後は、皆様に連れて行って頂いた花巻温泉で久しぶりにお風呂に入り、ゆったり、ゆっくり。そして、翌日は、東京へ。学生時代の友人達やこちらの大学で教えていた学生に会ったりで、あっという間に時間が過ぎていきました。久しぶりの日本で、とても短い時間でしたが、有意義で、楽しく、心温まる滞在となりました。  

ロサンゼルス・バッハ祭でのゴルトベルグ変奏曲演奏 11/7/11 November 8, 2011

皆さんも忙しい日々を送っていらっしゃると思う、今日このごろです。私もまさに、自分で言うのもおこがましいのですが、「多忙」が、ぴったりの状態です。演奏家として、いろいろな機会を頂き、様々なコンサートで演奏出来るのは、とても有難く、幸せなこと。この秋は、正にそうです。異なるプログラムの演奏会が続いていますが、その中でもハイライトは、何といっても、バッハのゴルドベルグ変奏曲。今年の初頭から、ずっと練習を積んで来て、機会あるごとにこの大曲の一部を演奏して、少しずつ慣らし踏み。そして、9月の終わりと10月に本番が。10月22日のロサンゼルス・バッハ祭でのコンサートは、事前に売り切れになり、沢山のお客様にこの素晴らしい音楽を演奏出来、本当に幸せでした。又、キャンドルの灯りだけで演奏会場を灯したので、お客様も曲との対話が出来たと思います。この曲の持つ力は、本当に大きい・・。次は、一月にこの曲のコンサートが、2回予定されています。我々演奏家は、曲を勉強することで、成長して行きます。それを実感させてくれた、バッハのこの大曲に出会えて感謝、感謝。当日演奏した録音を、Junko Ueno GarrettのYoutubeチャネルからお聞き頂けます。 日本で、今月18日に被災地、大槌町でチャリテイー・コンサートを致しますが、その時にも一部を演奏する予定です。鎮魂の気持ちを込めて、演奏させて頂くつもりです。