Japanese Blog (日本語のブログ)
連日満員御礼の国技館。皆さまも応援に熱くなっていらっしゃることでしょう。相撲協会とNHKの努力が実って、お客様が増え、相撲女子などという言葉まで飛び交うようになった昨今。相撲大ファンの私としては、大変嬉しい限りです。私の場合は、ロサンゼルス一人相撲女子会だけどね。伝統や格式だけでなく、お相撲を分かりやすく、誰にでも手の届くところに持ってきてくれたので、お相撲さん達がとても親しみやすくなったと思う。そして、昔は何だか秘密っぽかった懸賞のことや、親方になるためのプロセスとかも、分かるようになって、すっきり。すぐにでも、国技館に飛んでいきたいところだけど、次にお相撲を生で見られるのはいつのことか・・・ 冬時間の西海岸では、大相撲中継が夜11時から1時までなので、それに合わせて、日中のスケジュールも決め、11時には、テレビの前に座るようにしていますよ。中日を過ぎ、千秋楽まで、あと一週間。もう毎日が楽しくてしょうがないです。がんばって!
真島誠のカッコ良いシリーズも、どんどん続いている。何といっても設定が抜群だ。「池袋」という東京の中でも、ちょっと曲者の町を選び、そこに活躍(暗躍?)する少年団達の話。今回の章も、言ってみれば誠ちゃんをいかにカッコ良く見せるか、に集中している言っても過言ではない。ストーリー展開が、スピード感にあふれ、読者にとってはもうたまらない。
この本も2度目。どういう風にストーリーが展開するのか分かってても、面白い。題名の「聖女」という言葉に、作者の思いが出ているのでは?そして、何故「救済」なのか・・不思議な題名だ。現実にありえない状況を、人間観察から解いていく。とことん人間を見つめる。売れっ子の東野さん。凄い本を次から次に出していく。読者も、うかうかしていられない。
この本を読むのは、2度目。それでも、思いっきりのめりこんでしまった。サイコメトラーという現実的でないテーマだけど、内容はとんでもなく人間的。そしてとても素敵な話だ。「愛」に溢れているとも言える。宮部さんの素晴らしいストーリー・テラーとしての才能が、存分に味わえる本。長編だが、一気に読んでしまう。
久しぶりの池袋ゲートパーク・シリーズ。まこっちゃん、いつも本当にカッコ良い。池袋の街を、背の高い、ちょっと痩せ型の真島誠が歩いているのが、目に見えるよう。平成のスーパーマン。次々に降りかかる(というか、呼び込む)トラブルを、いつもスリル満点にスマートに解決。そして老若男女にもてる、まこっちゃん。良いですね。石田さんの、「池袋」という土地の選び方が良い。現実的な設定なので、問題とその解決が夢物語になっても、何だかすぐお隣の話のように感じてしまう。文章のスピード感も絶妙。もしこの池袋シリーズ、一冊も読んでいなかったら、是非一度手に取って見て下さい。
流石、東野圭吾さん。どんな新作も読者を決して失望させない。裏の裏の裏、本の中の本。考えてみれば、とてつもなく複雑な内容なのに、そんな事は微塵も読者に感じさせない。思いっきりストーリーに惹き込まれて下さい。読み始めたら、本当に止まらない。嫉妬心というのは、人間の持つ悲しい心だ。そして、人をとんでもない方向に導いてしまう。それは、「悪意」となって。
何度目かなあ・・・この本読むの。何だか、訳もなく急に読みたくなってしまった。これは、多分にホームシックかも。数年前に映画にもなって、ロサンゼルスで試写会を見に。ちょっと本とは違う印象でがっかり来たけれど、映像は確かに美しかった。村上さんの本って、アメリカ文学の翻訳調だ、っていう人もいるし、それも当たっている感じもするけど、でもやっぱり独自の村上ワールドで、感受性が敏感で、素敵。村上さんと世代は違うとはいえ、ロンドンブーツはいて、ベルボトムのジーパン(ジーンズじゃなくて)に長髪のお兄ちゃん達が闊歩していた新宿を熟知していた私は、自然に彼の本の世界に溶け込める。ネットもなく、携帯もなく、人と人とのコミュニケーションがもっとゆっくりと、廻っていた時代。今から何十年先に、この2014年をどうやって懐かしく思うんだろうか。もっとテクノロジーが発展して、今我々が持っているものが、ノスタルジーになるのだろうか。不思議・・全編に流れる、とてつもない優しさ、若さゆえのどうしようもなさ、孤独、死、そして生、愛。2日間、「ノルウエーの森」に浸ってしまった。
ファンタジー小説。そして、とてもお洒落。江戸の話と現代を上手く絡めて、写楽という実在した人物に深く迫る。大人の世界に子供達が元気に飛び回って、痛快!
新しく勉強する曲、そして学生の時に勉強して、何度となく取り出して弾いて来た曲。どの場面でも、素晴らしい音楽を、この世に送り出してくれた作曲家達との対話がある。楽譜のページには、音符が並び、記号が点在し、強弱、感情を表現する言葉が、其処かしこに埋められる。「そこは、優しく」とか、「早く、そして激しく」とか、「遠くに一人ぼっちになるように」とか、様々。手のサイズは皆違うから、自分に弾き易いように、指使いを長い時間をかけて決めていく。以前に演奏した曲では、再考して変えることもしばしば。そして、だんだんと曲が仕上がっていく。これは、本当に長・・いプロセス。これに、暗譜が加わる訳だけど。このプロセスの間に、次第に自分が自然に音楽に溶け込んでいけるようになる。あくまでも、自然に。音楽に真摯に向き合うと、難しいテクニックへの攻略法が見つけられるのも、面白い。ちょっとした音符と音符の陰に、作曲家の秘密のメッセージが紛れていることもあるし、真剣に楽譜と向き合っていると、ページから自然に語りかけられることもある。 音楽を勉強することに、終わりはないし、完璧もない。明日はきっと、もうちょっとましになるように、今日がある。現在来年に向けて、新しいレパートリーを勉強中。木曜日は、新旧取り混ぜたプログラムで演奏する。
「優しさごっこ」の続編。あかりが成長して、とうさんとの二人の生活も、変化していく。でも、いつも沢山の、それこそ優しさ一杯の人達に囲まれている。京都のちょっと田舎(私が勝手に作り上げているイメージ)で、日本の本式の食べ物を食べて、素敵な事に日々出会い、あかりととうさんの毎日。今江さんの素晴らしい筆で、本当に二人が生きて私に語りかけているみたいに、思える。これって、児童文学なの?そんな枠をどかっと超えた、位置にある。