Japanese Blog (日本語のブログ)
三浦しをんさんの、ゆるキャラエッセイ集。かなり広範囲から集めたもののだけど、三浦カラーが一貫している。一つ一つが大変短いので、ちょこっと読むには、最高です。三浦さんの「お茶目」ぶりが、どこかしこにも出ていますよ!
私は三浦しをんさんに、はっきり言って、かなりいかれている。彼女の本は、取り敢えず全部(手に入るものは)読んでやれと思っている。この本は、彼女の職業紹介ガイド風の本の一冊。林業、辞書編集、など、彼女の手にかかると、すごーい小説になる。そしてこの本は、文楽を題材にしている。(どうも、彼女自身、人形浄瑠璃にはまっているらしい。)文楽のすごさを、現在の設定で、魅力的に、紹介している。恋愛、嫉妬、競争、など、様々な人間関係の中で、若い主人公がもまれ、成長していくお話し。やっぱり、面白かった。是非お読み下さい。
毎日熱い声援を送り、真夜中に一人相撲観戦をした15日が終了。毎場所後, しばし、放心してしまう私です。鶴竜関、おめでとうございます。又、三賞に輝いた、正代関、石浦関、玉鷲関おめでとうございます。毎日、素晴らしい取り組みに満ち溢れていて、今年の相撲シーンを象徴するような15日間でしたね。御嶽海関、遠藤関、栃ノ心関、北勝富士関など、場所を盛り上げた力士達。毎日一喜一憂しました。千秋楽は、黄金トリオの藤井アナウンサー、舞の海さん、北の富士さんの、最強コンビのテレビ中継で、今年最後を飾りました。稀勢の里の「ここぞという時に、力が出せない」のは、何故?という疑問には誰も答えられない・・この人ほど、横綱に近い人もいないのに、毎回手の中からチャンスがこぼれてしまうんですね。 ロサンゼルス相撲愛好会の第二回例会も中日に開かれ(私、発起人!)、楽しい時が持てたのも、最高で、共通の話題で、大いに盛り上がりましたよ。今後も、場所毎の中日に開いていく予定。ロサンゼルスに住んでいて、相撲大好きのかたは、是非ご連絡下さいね。お相撲最高!!日本人で良かった。
久しぶりの林真理子さんのご本。彼女の「白蓮れんれん」「野ばら」「本をよむ女」「下流の宴」「ぶどうが目にしみる」「Ruriko]など、私は大ファンです。それだから、ある種の郷愁と、期待感を膨らませて、手に取ったこの本。ああ、これだ!林真理子節だ。というのが、1ページ目からの感想。彼女のバブル期への偏愛(私が勝手に思っている)や、彼女独特の性悪的見方、悪女ぶらせるところ、なんか懐かしくもあるけど、私があまり好きでないのも、事実だ。だけど、最後が圧巻ですね。ここで、人間の本質は、いかに!というのに、答えがでる。長年、常に第一線で書いてきた作家というのは、違う。本のページから、圧倒されるようだった。
初めてさくらももこさんのご著書を拝読!確かに、面白い。メチャユーモアのセンスがある。何といっても、テンポ感が良い。あっという間に読んでしまった。ご自身の妊娠・出産のドキュメンタリーなのだが、しっかり物事観察しながら、かなり苦しい場面にも合うのだけど、底抜けに能天気なのが、最高だ。ももこさんのご著書、いろいろ探求します。
I have been in love with Robert Schumann’s Davidsbündlertänze. After coming back from the summer concerts I decided to learn this piece. I have played several Schumann pieces, but I never had a chance to play Davidsbündlertänze. This was basically written for the wedding gift to Clara. He took the opening melody from Clara’s Mazurka […]
「花園」とは、まさに言ったもの! 高校女子達の、現実かつ、宇宙的に非現実な物語。私もカトリックの女子校に中学だけ行ったから、何となく雰囲気がつかめてしまう。その可憐さと、残酷さが。取り澄ました制服に閉じ込められた真実は、外からは絶対見えない。私は、小さいころから、辛いことが結構あって(実は困難に耐え切れず、家出までした経験の持ち主)、そこから逃げるために、自分によく、「ここは死後の世界だよ。前は楽しかったんだけど・・」などと言い聞かせていた。自分であること、自分を生きること、永遠のテーマ。どの作品にも、美しい表現がたんと詰まった三浦さんの小説。この一冊も、どのページにも、詩が舞っている。
9月場所の15日間は、本当に熱かった。連日、寝不足だったけど、やはりライブで見たくて、夜中一人相撲中継を見ていました。白鵬がいないというのは、まず、こういう事なんだなあ、としみじみ思ったのと、誰が場所前、角番からの全勝優勝を、豪栄道関が成し遂げると予想出来たか、という事。豪栄道関のカッコ良さ、遠藤関の完全復活、隠岐の海関の前半の牽引力、高安関の落ち着いた取り口がもちろん場所中の見どころ。そして近年の相撲協会の「土俵の充実」という目標が、それぞれの取り組みに大きく表れていた場所だったのではないでしょうか。私の念願だった、ロサンゼルス相撲愛好会も発足。そこでも、熱い相撲談義が繰り広げられるでしょう。相撲万歳!
私のお相撲への熱い想いは、皆さんに折に触れお知らせしてきましたが、ついに、ここロスアンゼルスで相撲愛好会を結成。先週最初の会合をリトル東京の居酒屋で持ちました。長年お相撲について熱く語れる同志を探して来たのですが、なかなか見つからず、思い切ってネットで募集。そして、会の発足となった訳です。初回は4人が集まり、熱い議論が交わされ、とても楽しく、至福の時間を過ごしました。例会は、場所中の中日の日曜日夜7時から、その他は、不定期に集まる予定です。ちゃんこ鍋忘年会なども、相撲談義に興を添えることは間違いなく、外せない行事になる事でしょう。お相撲に詳しくなくても興味がある方、長年の相撲ご意見番の方等、老若男女の皆さま、是非ご参加下さい。ご連絡お待ちしています。
私の三浦しをん病は、止まるところを知らない。どこを切り取っても、文章が美しくて、ぼーっとしてしまう。一人の男性を軸に、いろいろな関係の人が、「彼」について、語る小説。「愛」というのは漢字一文字だけど、その意味、関わり方、解釈、気持ちも身体も、何だか、壮大な宇宙の中を、遊泳しているようだ。三浦しをんさんの感性は、研ぎ澄まされ、極限まで、削って美しい文章を作りだしているような気がするが、でも、実はもう頭の中からどんどこと、湧き出てくるのかも、しれない。とにかく、美しい小説です。