Japanese Blog (日本語のブログ)
三浦さんの引き出しの多さには、いつも驚かされるけど、これは、又新しい語り口調だ。まさに、江戸っ子、べらんめえの世界。東京の一角に、こういう世界が今でもあるんだ、という事を教えてくれた、貴重な一冊にもなった。今度日本に帰ったら、是非隅田川、荒川三角地帯をお邪魔してみたいものだ。三浦さんは、どんな時にも、どんな世界でも、(今まで知る限りは)その時々の語り口調で、美しく、希望にあふれ、かつ現実的で、誇張はなく、誰の心にでも住んでいるような、そしてそれに気付かない心の襞を、書く。次回又、三浦さんの御本を開き、新しい主人公達に逢うのが、待ち遠しい。すごい作家だと、心底思います。
感動的な本です。臓器移植の事をこんなに真摯にそして本質からぶつけてきた本があっただろうか。特に、幼い命の場合・・真実は時に、孤独で厳しい。そして強さを要求する。まさに人魚の眠る家とは、言ったものですね。脳死状態でもそれは家族にとっては、死体ではないし、最新の医学でも、計ることのできない人間の不思議がある。東野さんの、代表作の一冊ではないかと思う。
東野さんの頭の中は、「脳科学」でいっぱいなんだと思う。視点も発想も違う2冊だけど、完璧に一つの興味に辿りつくから。非現実だけど、Sifi的には、確かに面白いと思う。だけど、私はやっぱり「手紙」とか「赤い指」の東野圭吾が好き。心にずずっと来るから。そして、この2冊何度読んでも、泣ける。次作に期待。どんな東野圭吾に会えるか。
まったくすごい話だ。「はじまったらあとはどんなふうにしてもそこを切り抜けなきゃなんないってこと、そしてね、あんた、どんなふうにしたって切り抜けられるものなんだよ、なんとでもなるもんなんだよ」、とこれが、テーマ。そして、結局日々この積み重ねってことかなあと。何でそこ行っちゃうんだよ。。と、作中人物にヤキモキするも、このテーマに沿って何とか、なっていく。強さと優しさを持った、素敵なお話しだ。
三浦しをんさんの、ゆるキャラエッセイ集。かなり広範囲から集めたもののだけど、三浦カラーが一貫している。一つ一つが大変短いので、ちょこっと読むには、最高です。三浦さんの「お茶目」ぶりが、どこかしこにも出ていますよ!
私は三浦しをんさんに、はっきり言って、かなりいかれている。彼女の本は、取り敢えず全部(手に入るものは)読んでやれと思っている。この本は、彼女の職業紹介ガイド風の本の一冊。林業、辞書編集、など、彼女の手にかかると、すごーい小説になる。そしてこの本は、文楽を題材にしている。(どうも、彼女自身、人形浄瑠璃にはまっているらしい。)文楽のすごさを、現在の設定で、魅力的に、紹介している。恋愛、嫉妬、競争、など、様々な人間関係の中で、若い主人公がもまれ、成長していくお話し。やっぱり、面白かった。是非お読み下さい。
毎日熱い声援を送り、真夜中に一人相撲観戦をした15日が終了。毎場所後, しばし、放心してしまう私です。鶴竜関、おめでとうございます。又、三賞に輝いた、正代関、石浦関、玉鷲関おめでとうございます。毎日、素晴らしい取り組みに満ち溢れていて、今年の相撲シーンを象徴するような15日間でしたね。御嶽海関、遠藤関、栃ノ心関、北勝富士関など、場所を盛り上げた力士達。毎日一喜一憂しました。千秋楽は、黄金トリオの藤井アナウンサー、舞の海さん、北の富士さんの、最強コンビのテレビ中継で、今年最後を飾りました。稀勢の里の「ここぞという時に、力が出せない」のは、何故?という疑問には誰も答えられない・・この人ほど、横綱に近い人もいないのに、毎回手の中からチャンスがこぼれてしまうんですね。 ロサンゼルス相撲愛好会の第二回例会も中日に開かれ(私、発起人!)、楽しい時が持てたのも、最高で、共通の話題で、大いに盛り上がりましたよ。今後も、場所毎の中日に開いていく予定。ロサンゼルスに住んでいて、相撲大好きのかたは、是非ご連絡下さいね。お相撲最高!!日本人で良かった。
久しぶりの林真理子さんのご本。彼女の「白蓮れんれん」「野ばら」「本をよむ女」「下流の宴」「ぶどうが目にしみる」「Ruriko]など、私は大ファンです。それだから、ある種の郷愁と、期待感を膨らませて、手に取ったこの本。ああ、これだ!林真理子節だ。というのが、1ページ目からの感想。彼女のバブル期への偏愛(私が勝手に思っている)や、彼女独特の性悪的見方、悪女ぶらせるところ、なんか懐かしくもあるけど、私があまり好きでないのも、事実だ。だけど、最後が圧巻ですね。ここで、人間の本質は、いかに!というのに、答えがでる。長年、常に第一線で書いてきた作家というのは、違う。本のページから、圧倒されるようだった。
初めてさくらももこさんのご著書を拝読!確かに、面白い。メチャユーモアのセンスがある。何といっても、テンポ感が良い。あっという間に読んでしまった。ご自身の妊娠・出産のドキュメンタリーなのだが、しっかり物事観察しながら、かなり苦しい場面にも合うのだけど、底抜けに能天気なのが、最高だ。ももこさんのご著書、いろいろ探求します。
I have been in love with Robert Schumann’s Davidsbündlertänze. After coming back from the summer concerts I decided to learn this piece. I have played several Schumann pieces, but I never had a chance to play Davidsbündlertänze. This was basically written for the wedding gift to Clara. He took the opening melody from Clara’s Mazurka […]