Japanese Blog (日本語のブログ)
久しぶりに、ロサンゼルス相撲愛好会・例会で予想した力士が優勝しました!大の里関、おめでとう!そして、我々が予想した通りに、残念ながら今回も高安関、優勝を逃しました。大の里関、優勝インタビューも衒う事なく、淡々とまた堂々と、答えていましたね。とても好感が持てました。来場所の好成績を心から願うばかり。対照的な2横綱時代の到来が、待ち遠しいです。 朝乃山、3段目優勝。彼の優勝インタビューも、好感が持てました。怪我と上手に付き合いながら早く幕内に戻って来て欲しいものです。いやーー大物出現!新十両の草野関、ダントツで優勝。この力士も伊勢ヶ濱部屋です。インタビューでも、堂々としていて、自分をしっかり持っている様子がハッキリ。怪我をせずに、幕内、3役・・と駆け上がっていくのを見たいです。白熊は、高橋と名乗っていた時はいけるかも!と思っていましたが、最近調子が出ず。阿武剋、安青錦、美ノ海絶好調!40歳玉鷲は、押しの力も体の張りも衰えずに、どこまで行くのか、楽しみ。大波兄弟、頑張れ!若手到来、うかうかしていられませんよ。大栄翔、来場所の大関取りは白紙に。でも気持ちを切らさずに、邁進して欲しいです。宇良は、速攻・奇襲だけでなく、技量も上げ、これから先益々人気が出るでしょう!霧島、琴櫻両力士とも、名前を変えるのをもうちょっと待ってくれたらなあ・・と思うのは、私だけでしょうか。又、Ex大関の御嶽海、正代ともに負け越し。御嶽海は幕尻なので、来場所どうなるやら・・ 今場所も連日満員のお客様で、熱い応援が聞かれました。素晴らしい相撲を見せてくれて、ありがとうございました。来場所は、私も国技館に行く予定です。それでは、どすこい!
初めて手に取る作家の本です。ミドルエイジ(化石となった言葉でしょうね)の夫婦。ちょっと成功している人気作家の夫と、美容院経営の妻。夫は、忙しく「人気作家」をやり、若い編集者と浮気。妻は、離れてしまった二人の心を憂いつつ、自分から近づいて行こうとはしない。そんなありきたりの日常が、突然のバス事故で妻を連れ去り、180度変わる。しっかりものであった妻が、夫の日常から消えるのだ。紆余曲折し、夫の「妻探し」、そして擬似家族体験が始まる。「素敵」な擬似家族体験。わー、良いなあ・・と読者を涙目にさせつつ、そこは作家の妙。涙が渇かないうちに、そんなの幻想だよ!、と我々を現実に戻らせる。そして、最後の一行で、本当の涙がこぼれる。テンポ良し、文章のキレ良し。この作家、又読んでみます。
むかーし、吉祥寺とか、下北沢とかを、闊歩していた頃を思い出した。時間に急かされるでなく、将来の事を深く考えるでもなく、「若さ」で生きていた時代の話しだ。そんな時代が、誰にでもあると思う。私にもあった。そして、それが許されていた、というか、それだけで、夢中になっていた時代だ。「無駄」とか「損」という言葉と縁遠い話しである。井の頭公園の蝉の声が、聞こえてきそうな小説。そんな、東京の片隅で起こった、熱くて真摯な恋愛小説である。
いやいや・・肩に力が入りましたね。巴戦とは! 豊昇龍関は、全ての面で優っていて、相撲スキルといい、メンタルといい、実に文句なしでした。特に巴戦の王鵬戦の出だし、腰の強さに、私は腰を抜かしそうに(!)なりました。140キロ代の横綱、私はとても嬉しいです。太り過ぎの力士の多い中で、今後良いお手本になると、期待しています。千代の富士関の永久大ファンの私としては、あのウルフ体型のお相撲さんが「目標」なんです。もちろん、私が相撲取りになる訳ではないのですが・・豊昇龍関は、最近は言動に重みが出て来て、インタビューなども良い感じで、自然体。相撲界の頂点に立っても、大丈夫!叔父さんが、メッチャ喜んでいるでしょうね。そして、立浪親方が涙しているでしょう・・大関になった時も、親方、謙虚に大喜びしていました。まあ少し早いですが、大関大の里関と将来東西の横綱を張ってもらいたいものです。 しかし琴櫻の惨敗ぶりは誰もが、予想していなかった事。大横綱を祖父に持つ二人の力士の明暗くっきりの場所でした。王鵬関、成長著しいです。金峰山を本割で破った相撲は、本当に凄かった。顔つきも(怪我の痕が沢山あるし!)、鋭さが増して来ました。これからが、本当に楽しみです。兄弟の中で一番大鵬関に似ていますよね。金峰山を破った時には、思わず家中に響くような声で、「よおー!大鵬の孫!」と叫んでいました。そして、文句なしで金峰山は、賞賛に値いします。最後の数日、ストレートに優勝したいと、言っていたのも、印象的でした。首の怪我から復帰して、恐々相撲を取っていたのが、強烈な相撲と迫力。これからも頑張って欲しいと思います。 とにかく面白い場所でした。尊富士関、伯桜鵬関、鉄人玉鷲関、霧島関、豪ノ山関、大栄翔関、などなど、大活躍。宇良の伝え反りも凄かった!力士の皆さん、15日間、本当にありがとうございました。じっくり休養して、また稽古に励んで下さいね。お相撲、大好き!大阪場所が、待ちきれないです。 追伸 私ごとですが、私の住むロサンゼルスの大火事(友人の多くが家を失い、大事な楽器を失いました・・)、そして私の父が闘病の末先週亡くなり、そんな中お相撲観戦はとても大事な時間でした。父は、92歳の素晴らしい生涯を全うしました。日本に帰って、現在綺麗にしてもらって実家で休んでいる父に、思う存分ピアノを聞かせてあげようと思っています。
日本滞在中に買った本。川上未映子さんの本は一度も読んだことがなく、今回初めて。文章にキレがあって、かつとてもスムーズだ。言ってみれば、とても自然体で、しつこくない。重いテーマなのに、それを感じさせずに、何故か主人公の生活の中にしっくりと溶け込んでしまった。子供を持つという事を、こういう観点から描いた小説は、他にないのではないだろうか。強く、でも肩肘張らずに、自分ときちんと向き合う夏子。愛に溢れている夏子。病気で床に臥せっている時に、何故かズンズン読み進めた一冊である。最高にカッコ良い夏子に大拍手!
東野さんの御本は、もう数えきれないくらい読んでいるけれど、一度として失望した事がありません。この本も、マスカレードのシリーズですが、なかなか面白いですよ。テンポが良く、登場人物が生き生きとしています。もちろん、推理小説ですから、謎も二転三転としながら、自分もホテルの宿泊者になって、犯人探しに加わっているような気分になります。東野さんの小説は、必ず「人間」を描いています。マスカレード・シリーズも、華やかなホテルを舞台に、人間模様が展開するとても面白い小説だと思います。是非、お読み下さいね!
昭和、平成、令和と相撲界を牽引した北の富士勝昭(1942ー2024)さんが、お亡くなりになりました。一相撲ファンとして、NHKの相撲中継での解説に、毎回心踊らせていました。ターゲットにしていた力士をおちょくりながらも、暖かい相撲愛で、舞の海さんと、丁々発止でやり合っていましたね。自身が横綱で、そして二人の大横綱を育てた相撲人は、北の富士さんをおいて他にはいないでしょう。そして、これからも出てこないと思います。とてもオシャレで、着物着て良し、スーツを来てもカッコ良く、又カジュアルな服装もとてもお似合いでした。心より、ご冥福をお祈り致します。
「窓の魚」 読んでいる間、「耽美」という言葉が胸の中でエコーしていた。これは恋愛小説なのだろうか。それとも、猟奇的?それとも? 西さんの「サラバ!」「さくら」「あおい」などのファンの私にとって、方向転換をさせられる作品でもあった。それぞれに凄まじい個性の4人が、人里離れた日本旅館で過ごす、ほんの一夜の物語。彼らが過ごした日本旅館に連れて行ってもらったかのような、実に写実的な作品である。 「夜が明ける」 これも西さんの新しい作品の一冊。正直に言うと、私は時に嘔吐を催すくらい、辛いシーンが多い作品でもある。現代の問題を問い、現実を直視しそれを表現しようとする試みは、とても良く分かる。その過程で、醜さ、不公平、不平等も表現していかなければならないとも思う。しかし、このような辛い思いをしてまで、読書をする意味があるのか、と考えてしまうのも、正直なところである。根底にある、というかこの本の焦点である「友情」に、気持ちが行かないこともあった。辛さゆえに、放り投げてしまうこともしばしばで、読破するのに本当に長い時間がかかった。
一度読んでみたいと思っていた、万城目学さんのご本。ついに手に取りました!彼の小説は、「ファンタジー」というカテゴリーに入るらしいのだけど、小説は一般的に「フィクション」な訳ですから、「ファンタジー」の捉え方が、イマイチはっきりしない私です。SFとも違い、やはり「日常的に起こり得ないことを題材にする」とでも解釈すれば良いのでしょうか。本とは関係のなさそうな問題点なのですが、私にとってここが重大ポイントなんです。 このお話しには、2点異なる設定があり、その一つが会計監査院という国が予算が正しく使われているかをAuditとする機関、そしてもう一つが大阪を舞台とする歴史ファンタジーとも言うべき浪速の人達とその心意気、である。登場人物とその描写、人間関係の葛藤などは、とても面白く読むのだか、何故かこの2つの設定が接近し、交わってくると、私には何故か面白さが半減してしまう。スーパー現実とスーパー非現実が、私の中で相容れないのかもしれません。想像力の欠如かもしれないし・・という訳で、こういう「ファンタジー」物、私は苦手な事が分かりました。でも万城目さんのご本にハマる人は多いと聞いているので、これは単に個人の問題かと。どうぞ、皆さんも手に取ってみて下さいね。食わず嫌いにならないように!
この本は、日本滞在中に必ず訪れる「青山ブックセンター」で、私の目に留まった本。本好きには、たまらないエッセイ集ではないだろうか。「ひとり出版社」という言葉があるのを、この本で知った。島田さんの経営する会社、「夏葉社」がまさにそれで、島田さんは、会社を立ち上げた当初から、一人で全てをこなしている。ご自分の作りたい本、ご自分が信じる本作り。大きなビジネスではないけれど、「仕事」として、自分と家族を養う収入源というコンセプトだ。とても緻密でないと、出来ないと思う。そして、心配りが出来る事。そして、その心配り、優しさに、重きをおける事。「本を読む」意義について、島田さんは随分と紙面を割いて語っていらっしゃるが、私の気持ちとして、それの全てに同意する事はない。でも、おっしゃっている事は、とても分かる。現代のスピード感覚、ネット社会で、我々は必要のないところで神経をすり減らし、それに気づく時間も持てぬまま、時代の波に押し流され、とても疲れている。島田さんのご本の中で、本を読む、本を作ることだけでなく、生きる指針の端っこを見つけられるかもしれない。 ふと、アメリカで、夏葉社のような本作りはあるのかなあ、と思った。何故かと言えば、とても日本的で、そして日本人にあった趣きに感じたからだ。