Book Reviews (マイブック評)
現在の時間と過去の時間を、行きつ戻りつしながら、何が真実なのかを、探るお話し。時には涙することも。誰だって自分勝手。自分が可愛い。そして、人生ってとても不公平。悲しい運命を受け入れながら生きるキヨ。その両親。キヨの死は余りにも残酷だけど、何だか自然にも思えてしまう。霊媒師という非現実の媒体を通して語られる、真実の一冊。感動の一言です。
東野さんはどんな文体でも、どんな設定でも書けるらしい。この2冊は、少年達とそのセンセの話。とってもあったかくて、ユーモアたっぷりのお話しが、素敵に元気の良い大阪弁で書かれている。いろいろな難事件に遭遇(何故か巻き込まれる!)、それを優しく解決するしのぶセンセ。なんか、ほっくりくる推理短編小説だ。東野さんは7年の執筆期間を経て、このしのぶセンセシリーズにさよならする、と宣言。ですから、私達がしのぶセンセにお逢い出来るのは、この2冊だけです。どうぞお見逃しなく!
この本確か以前にも読んだ事があるのだけど(記憶がちょっとあいまい・・・)、又読んでみました。2転3転する話に、こりゃ一体なんだ!と驚かせる東野さんの90年代の作品。読者を欺き、作中の登場人物を欺きと、まあ役者集団なんだから(これ登場人物達の事)当たり前か。ちょっと現実離れした設定だけど、登場人物の全員がとても生き生きとして、性格がしっかり出ていて、おもしろい。天才東野圭吾(私は東野さんの大大ファン!)に浸りたければ、どうぞ。最近の作品とは又違った雰囲気が味わえますよ。
フランスへの公演旅行があったので、飛行機の中電車の中と、沢山本を読む時間があったのは、とっても幸せ。という訳で、この旅行で読んだ6冊の本の紹介です。まず、坂東さんの「桜雨」。大正ロマン的な香りのする、ちょっと古風でいて、怪談めいたおどろおどろしさもある、まか不思議な本。モノトーンの景色の中に、人間の愛憎を描く。その中で、激しい色の絵がポイントに。こう書いていると、とても絵画的なビジュアル系の本に見えて来ましたね。作家というのは本当にすごい。紙の上に字を載せていって、物語を綴り、読者を夢中にさせる。不思議な世界にご興味のある方、是非「桜雨」読んでみてください。
第39回江戸川乱歩賞を受賞した「顔に降りかかる雨」。そして、同じ女探偵ミロを登場させた「天使に見捨てられた雨」。読み始めた時は、近著の「ダーク」などとは全然違う雰囲気で進む文章に、ちょっとドギマギしてしまったけれど、次第にその奥行きの深さに、ズンズンと入り込んでいった。暗い都会の片隅に蔓延する悪との戦い。ストレートには出さない闘争心が、逆にミロの魅力を強くしている。長い間トップで活躍する作家というのは、こうしていくつもの語り口を持っているんだなあと、改めて感動。音楽家も一緒で、どれだけ幅の広いレパートリーを持っているか、創造豊かな音色や表現の幅で、活動の領域が変わってくるので、そこは同じかなあ。今後も、桐野さんのご本、楽しみにしています。
吉松喜一は、御年40歳。入社17年目の広告代理店をばっさり退職、フリーランスになった。気持ちの優しい「きいさん」に、舞い込んで来る仕事(もしくは相談事と言ったほうが良いけど)の周辺を描いた中年万歳小説。それぞれの章に登場する相談者達は、皆問題を抱えていて、それを「きいさん」がポジテイブに方向転換させるという、ある意味ヒーロー小説。そして、最後に全員参加のイベントが、「きいさん」とその仲間で開催され、めでたしめでたしとなる締めで、問題を抱える我々への応援歌になる。軽いタッチで、重いテーマを描いた小説。もし貴方が灰色の人生に絶望していたら、現実に「きいさん」がいる訳ではないけれど、この本で、ちょっとホンワカするかもしれない。
東野さんのエッセイ本。お若いころのハチャメチャぶりを書かれた、とっても愉快なご本。世の中には、人生のほとんどの部分で高水準を行く人がいるけど、東野さんもそのお一人。スポーツ出来る、学級委員長にはなる、クラスの人気者、素敵な家族の面々、頭良くて創造力抜群、そしてとびっきりのハンサム、人気作家だから超高収入。こう並べると、否が応でも、読者があまりの恵まれた東野さんを前に嫉妬しそうだけど、そこがどっこい、おちゃめな東野さんに、ばっさりとやられ、ますますファンになっていしまうのですね。一環した筋の通ったアホは、素晴らしい!東野さん、ばんざい!
引越しにあたって、見つけた昔読んだ本。とても若いとき、私は児童書作家になりたかったので、今江さんのご本はそれはそれは、大事に読んだものです。そして、数世紀(!)の時を経て、改めて読んでみると、その素晴らしさに、再び感動。本当に良く書かれています。引越しの準備、移動の合間にこの3部作読みました。第二次世界大戦の前後の日本を、ぼんぼんの目を通して、限りない優しさで綴られています。読んでいる間中、素晴らしい世界に連れて行ってくれた今江さん、どうもありがとうございます。読み終わって数週間経ったけれど、ぼんぼんの世界は未だに私の心に、強く語りかけてくれます。
First of all, this book is the size of an encyclopedia, and I won’t be able to finish reading it for a long time. I have been reading since Christmas, but I still on page. 173… But it is entertaining. Rubinstein was another piano giant from the 20th century, and often compared with Horowitz. They […]
This book has been in my list to read for several years and finally I had a chance to read during this past Christmas break. He is HOROWITZ! Of course, all of us grew up listening Horowitz, and have explored his special sound. I was curious to know how the first class pianists think about Horowitz, and […]