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大騒動の中での場所開幕。観戦する我々も、複雑な心境です。親方達もどうして良いのか、本当の所分からないのでは。長年の相撲ファンの私も、どういうスタンスで相撲放送を見てよいのか、気持ちが揺れています。しかし、真摯な気持ちで相撲と取り組んでいる力士達の事を思うと、胸が痛みます。旅から昨日帰宅して、再放送を見ましたが、全体が淋しくて、活気がなくて・・・暗ーい。爽快感が全くなし。灰色の土俵です。早く生まれ変わって欲しい。素直に、声援を送りたい。力士達には、とにかく真っ直ぐな気持ちで、土俵に望んで欲しいの、一言です。誤魔化しをせず、小手先の解決に走らず、長い目で相撲の将来に向かって行って欲しいです。そして責任のなすり合いや、お互いを責めたりしないように。相撲は、国技。相撲協会だけのものでは、決してないんです。
On the way home from Yosemite National Park, we took US 395 to 14, going through Mojave Desert. After the last light from the sunset, it became a total darkness. I had to fight against a big nature force. Of course, we couldn’t see anything, we couldn’t touch anything, we were just in a big space […]
先日のヨセミテ国立公園の帰りに、モハビ砂漠をドライブして帰宅しました。夜も遅くなり、次第に最後の夕陽も消え、全くの闇になっていく。広大な砂漠の中で、果てしない闇の中に投げ込まれました。走っている車もほとんどなく、人の気配ゼロ。砂漠の両端に山脈が走り、その真ん中をただひたすら車で走っていく。闇は何処までも静かで、何も語りかけて来ない。時々、耳長ウサギや砂漠鼠が、音もなく道を横切って行く。都会暮らしに馴れた感覚には、意味もなく恐ろしく感じた数時間です。人間がいないのだから、何も恐れるものは無いはずなのに。目で見る事の出来ない、手で触れる事の出来ない闇に、ただ慄く。そして、思い出したように、闇の中にぽつりと灯りが見えると、それはカウボーイの家。広大な自然の中で、すべてから開放された自由な暮らし。空は満天の星空。そして、孤独。
I spent a few days at the beautiful Yosemite National Park this summer. It was just gorgeous, an endless forest, amazing falls and rivers from the thaw water, peaceful meadows and lakes, and an unique geography. There are so many things to do and see in Yosemite. I have visited many national parks in the […]
アメリカは、多くの素晴らしい国立公園で有名で、カリフォルニアの中にも、いろいろと点在しています。今年の夏は、ヨセミテ国立公園に数日行って来ました。今までにも、折をみて様々な国立公園を訪れましたが、ヨセミテは、まさに自然の作り出した壮大で美しい公園。沢山の人が力を尽くし保存し、そして多くの観光客が、感動を共有してきた場所です。 ヨセミテは、ロサンゼルスから車で5-6時間、サンフランシスコから4-5時間のドライブです。州内の観光客も多いのですが、国際色豊かで、滞在中沢山の言語を聞きました。高名な写真家、アンセル・アダムスの美しい写真でも有名ですね。ダイナミックでかつ繊細な景色、どこまでも続く森林、標高差が生み出す素晴らしい景観、雪解け水が生み出す豪快な滝と川。どこを切り取っても、美しい絵になります。人が入れる場所を制限し、計画的な野焼きで、自然のサイクルをコントロール。国立公園の、徹底的な自然保護の姿勢が、毅然とあります。ゆっくりと自然を堪能、リフレッシュした、国立公園でのひと時でした。
カンザス州の音楽祭に続き、現在テキサス州で行われている、トランペットの音楽祭に来ています。音楽教育に素晴らしいビジョンを持った、トウルー氏が始めたもので、今年で6年目。私は、昨年に続き2年目の参加です。次世代の学生達への音楽教育に重きを置き、昼間は公開レッスン、セミナー、アンサンブル、レッスンなど。そして夜は、毎晩コンサートが開かれます。昨夜のコンサートは、インデイアナ大学教授のターテル教授の演奏で、その素晴らしさに感動。トランペットが歌い、表現し、泣き、そして速いパッセージも何なくこなし、その腕のすごさに感服でした。そしてその素晴らしい演奏を、生徒達が口をあんぐりと開けて食い入る様に、又感動。生徒達共一緒に数曲演奏し、楽しいアンサンブルも披露。皆、「すごい先生だ!」と異口同音でした。コンサートの前の、ほんのちょっとした時間に、生徒達を指導しただけで、あそこまでのアンサンブルとは。こうして、音楽が次世代に受け継がれて行くんですね。最高の夜でした。 今晩は、ロサンゼルスのスタジオ・ミュージッシャンのジョンとのコンサート。ピアノの出番が多い曲もあるし、これから準備します。明日、ロサンゼルスに帰宅し、次の日にヨセミテ国立公園に出発。数日間、自然の中に身を任せます。皆様も素晴らしい夏をお過ごし下さいね。
今回の賭博疑惑に、私はただただ呆然としています。そして、賭博に関係のない力士達が可哀相でしょうがない。麻薬や暴行事件があり、相撲協会が襟を正して、という矢先のこの事件。一連の疑惑が、すべて麻薬問題の前に終結していて、それが今回時間を経て露呈というのならまだしも、ずっと続いていたというのは、一体何のか。私には、賭博に関わった力士達の心の内が、全く読めません。今回の問題は、大相撲の体質、長年に亘って内輪で継承されて来た特有の習慣などが、一気に噴出したという事なのでしょうか。それにしても、本当に相撲ファンを何と思っていることか。ちびっ子相撲の子供達を何と思っているのか。懸賞を出しているスポンサーを何と思っているのか。後援会の方達を何と思っているのか。思い上がりも、良い加減にして欲しいです。どういう形で、我々に答えを出してくるのか、今後の相撲協会の出方を待ちたいと思います。
今年で11年目の参加となるこの音楽祭、毎年とても有意義な10日間を過ごしています。カンザス州は音楽祭にある州で、バーベキュー、竜巻、オズの魔法使いなどで、日本でも有名ですね。学生達や他の先生達と過ごす10日間は、「音楽を一緒にやる」という目的で皆が集い、忙しいですが、とても有意義な時間です。昼間は、種々のレッスン、オーケストラのリハーサル、クラス、個人練習など、時間割がきちんと決まっています。そして、夕食後は、ほぼ毎日コンサート。先生のコンサートあり、生徒の室内楽コンサートありです。参加する学生達も、事務局の方々も、気持ちの良い人ばかりで、とても過ごしやすい。総監督のルイス先生が、とにかく人望が篤く、私も大きく尊敬しています。素晴らしい女性ですよ。明日が最終日で、生徒達ともお別れ。又、来年の夏まで!私はこの音楽祭の後、一旦ロサンゼルスに帰って、数日後ダラスでトランペット奏者と演奏する事になっています。
I have been to this fantastic camp for the last 11 years, and it is so wonderful to go back each year. It is located in Ottawa, KS, a very charming town, and our classes and lessons are held on the Ottawa University campus. The music camp lasts for 10 days, and we have a full activities, […]
今週の土曜日にあるオーケストラとのコンサートのために、バッハの二短調のピアノ協奏曲を練習しています。本当に美しくて、奥深い。毎日楽譜に向かうと新しい発見があるし、練習している間とても充実感に満たされます。そして、ピアノを始めてから今までの長い道のりが、バッハの様々な曲と共に、蘇って来ました。 子供の時にピアノのお稽古を始めてしばらくすると、バッハが妻のアンナ・マグダレーナの為に書いた、メヌエットなどの耳慣れた小曲を弾き始めますね。そして、それが終わると、インベンション。15曲ありますが、私の場合はここで、バッハの曲をどうやって分析するのかを、当時の先生に教わりました。昔使った楽譜は、いろいろな色鉛筆で、落書きと一緒に子供ながらに分析した跡があります。この2声部のインベンションの勉強の間に、片手づつ暗譜する大事さも先生に教わり、全曲片手、両手で暗譜しました。とても良い基礎がここで出来たと思います。先生の親心は強し。15曲終わった段階で、もう一度すべてのインベンションを練習する事に。そしていよいよ3声部のシンフォニアに進級。これも15曲あり、同じように一曲づつ丁寧に練習して行ったのを覚えています。それが終わると、フランス組曲、イギリス組曲などから、数曲練習し、いよいよ平均律へ。これは、とても大きなステップですね。平均律は2冊あり、それぞれに24曲入っており、一曲がプレリュードとフーガから構成。ここで、幼少から培って来た、バッハの分析力が試されます。平均律のフーガには、4声、5声もあり、インベンションやシンフォニアとは比べ物にならないくらい、複雑です。もちろん、色鉛筆でちょこちょこと分析するのではとても追い付かない、圧倒的な構築性に感動する訳です。こうやって、幼少時に始めたバッハの勉強が、音高、音大に入る頃には、平均律に到着する、とても長い音楽の旅です。そして、ここまで来たバッハとの旅が、実はほんの入り口であったことに、直ぐに気が付くのです。 こうして現在練習している協奏曲に、辿り着いた今。それぞれの声部の扱い方や歌わせ方、バッハ独特の音質やタッチ、暗譜など、すべて昔勉強した事の続きにある事を納得。大きく言えば、バッハはすべての音楽の原点、そしてすべての音楽家の原点です。