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English Blog A Movie “Drive My Car” January 31, 2022

Adapted from Haruki Murakami’s short story, Drive My Car depicts people who are devastated by loss, allowing time to ripen those wounds, and rebuilding their understanding of love and life’s reason. It is fascinating to hear from non-Japanese speaking audience who perfectly understands the atmosphere and nuances in this movie. That is the power of “Drive […]

Japanese Blog (日本語のブログ) ロサンゼルス発 熟年スモジョ「どすこい日誌」華々しい相撲界:初場所、新大関誕生、続々結婚! January 27, 2022

楽しかった初場所相撲観戦も終わり、数日。続々と相撲関連ニュースが入って来ます。まず、御嶽海関、優勝、三賞受賞、そして大関取りおめでとうございます。又、結婚発表も同時に行い、ダブル・ダブルのお祝いですね。北の富士さんがファンだと公言して止まない母上、マルガリータさんも大喜びの様子です。結婚が起爆剤になったのか、今場所の御嶽海関は、顔つきもインタビューでの受け答えも違っていて、「やるかも・・」と予感させてくれ、我々の期待通りの結果に。身体的にも、気持ちの強さでも、次の地位を狙える才能に恵まれているので、益々の活躍を望んでいます。 もう一人の三賞受賞の阿炎の活躍には、感動感動!錣山親方の喜ぶ顔が目に浮かびます。相撲勘がとても良く、反応が良い。土俵を縦横無尽に飛び回り、相手を押し出す相撲。上の地位での活躍が早く見られますように。最後の三賞受賞者は、若手のホープ琴ノ若。お祖父ちゃん、お父さんと、脈々と流れる相撲の血。体格にも恵まれ、落ち着いた相撲振りが最高ですね。今後、再び怪我で休場という事のない様に、「怪我をしない」相撲で頑張って下さい。 横綱照ノ富士は、堂々と15日間取り切りました。踵の怪我を公表せず、千秋楽まで相撲を取り続けた姿は、流石です。しかし、今後もあるので、是非とも無理をしないで頂きたい。若・3兄弟の二人が幕内で勝ち越しの快挙。宇良も、三役に手が届くところまで来ました。阿武咲、豊昇龍の活躍も、見逃せませんね。正代のことについては、触れないことにします!貴景勝、怪我を直して早く復帰して欲しいです。佐ノ山親方、結婚おめでとうございます!お兄さんの千代丸関が、先を越された!と、言っていましたよ。千代丸関、貴方にはあなたの人生があります。又、志摩ノ海関、婚約おめでとうございます。 私の中での今場所の大きな出来事は、NHK藤井アナの引退です。私の相撲人生は、藤井アナと一緒に合ったと言っても過言ではなく、本当に惜しまれます。北の富士さんも、舞の海さんも、お別れの言葉を述べられていましたね。藤井アナの相撲の歴史への深い造詣、相撲愛、もう誰にも負けません。ゲストで相撲中継に出演して頂きものです。NHKの皆様、どうぞ宜しくお願いします。 又、相撲部屋の世代交代、名跡変更が多々行われた場所でもありました。尾車親方、長年の相撲界への功績、ありがとうございました。3月まで、暫し相撲とは、お別れ。全ての力士の皆さん、素晴らしい場所をありがとうございました。これにて、千秋楽!

Book Reviews (マイブック評) 山崎ナオコーラに夢中!一気に4冊読む。人のセックスを笑うな、美しい距離、リボンの男、鞠子はすてきな役立たず January 8, 2022

何と素晴らしい作家なのか・・私のハートを射止め、虜にさせてしまった山崎ナオコーラさん。今までにも、貴書は多々読んでいるものの、ご時世なのか、ドーンと心に響きました。涙あり、笑いありで(寅さんか!)、もう夢中で読んでしまったんですよ、本当に。だから、この年末、年始、山崎さんの生み出す魅力ある登場人物達と、幸せな時を過ごせました(感無量)。 まず「人のセックスを笑うな」。この本は、題名からは想像もつかない(ただ単に私の想像力の欠如かも・・)、繊細な恋愛小説です。このブック評を書くために最後のくだりを読んでいて、又泣けてしまった。山崎さんの文体が最高なのもそうだけど、文と文の間のスペース感(現実の)が、とても良い。ページに言葉が羅列せず、うま〜い具合に、隙間が空いている感だ。その隙間で、読者は、ググッと来て、想いにふける事が出来る。こういう、さりげない「時」が、大事なんだなあと、今更ながら痛感。そして、次に手に取ったのが、「美しい距離」。最愛の妻が不治の病いになり、残された日々、残された時間を、正直に、だけど葛藤しながら、生きる夫の話だ。夫は、とにかく、ひたすら妻を愛している。何でもしてあげたい。そこで「美しい距離」なのだ。ああ、又読み返して、ここでも泣いてしまった。亡くなった後、妻は、次第に遠くにいく。お墓参りをすると、妻への言葉が尊敬語になり、謙譲語も出てくる。「淡いのも濃いのも近いのも遠いのも、全ての関係が光っている。遠くても、関係さえあればいい。」と締め括る。 「リボンの男」。これは、子育てに全力を注ぐ、主夫の話。妹子(夫のあだ名)は、毎日自問自答する。自分の置かれた立場について、生産性について、子育ての喜びについて・・タロウ(子供)は、無邪気で、正直。そして、感性豊か。正に、夢の様な「子供」。みどり(妻)は、書店の店長。本に関われる事に、真の喜びを感じ、日々仕事に邁進している。この家族の何気ない、だけどとても真実な毎日を描いた小説です。最後に、「鞠子はすてきな役立たず」。もうこれは最高ですよ。公共の場で読む時は、人様からどう思われても良い覚悟で読んでくださいね。だって、大笑い、必須ですから。この本を読むと、ああ人生って、素敵だなあ。人間って、凄いなあ、って思いますよ。小太郎(夫)と鞠子(妻)は、夫婦漫才か!と思うぐらい、可笑しなカップルです。本人達は、至って真剣に毎日を送っているのですけど、ね。真面目な銀行員の夫と、専業主婦になった妻の凡庸な新婚暮らしから、お話しは始まる。しかし、鞠子は、役に立たない「趣味」に生きる事に。これは、小太郎の父の格言「働かざるもの、食うべからず」に大いに反する。小太郎は、妻を愛するものの、深い苦悩の毎日だ。ここからが、夫婦漫才の始まりという訳。どうぞ、読んで、お笑いして下さい。この夫婦のたどった道、読者も多く学ぶ事が出来ます。 2022年も、大好きな本達と一緒に幕開け。明るい年になりそうです。今年も、音楽だけでなく、相撲、読書、料理など、鞠子に負けないくらい、「役立たず」で、過ごせると良いなあ、と願っています。ああ、今日から初場所だ!仲良しの相撲ファンのT子女子と一緒に(それぞれの家から)、真夜中スマホでテキストしながら観戦します。「今の見た?」「宇良、可愛い!」などと、正に「役立たず」道をいく会話を楽しみますよ!それでは、本年もどうぞ宜しくお願いします。  

English Blog Merry Christmas! December 24, 2021

Christmas is forever, not for just one day, for loving, sharing, giving, are not to put away like bells and lights and tinsel, in some box upon a shelf. The good you do for others is good you do yourself. – Norman Wesley Brooks

Book Reviews (マイブック評) わたしたちは、銀のフォークと、薬を手にして 島本理生 幻冬社文庫 December 20, 2021

この本も、ずしーんと感動の一冊です。食べる事にこんなに一生懸命になれる日本人に生まれて、本当に良かった。季節の野菜を感謝しながら、そして感動しながら食に取り入れる我々日本人、って凄い!アメリカに暮らして長くなると、実感として思いますよ。「食」への気持ちの入れ込みがあってこその、この本。重い病い、家族の軋轢、上手く行かない恋愛、全てが「わーーーー!」となる時でも、そこに美味しい食事があり、それを愛でる心がある。素晴らしいです。鶏鍋をやって、出汁が良く出たスープで、翌日雑炊を作って食べる至福の時。ああーーーー。アメリカ社会で暮らす私と、日本人の部分が半々の時もあれば、日本人の部分が円周の5分の4位を占める時もある。こういう本を読むと、円周の色分けが、ググッと「日本人だ!」枠に占められていくのを感じますね。今年もコロナ禍で、お正月は日本に帰れず・・だから、新年に向け、刺身舟盛りとお節料理の組み合わせをオーダー。日本を胃袋から感じて、新年を迎えます。

Book Reviews (マイブック評) ののはな通信 三浦しをん 角川文庫 December 12, 2021

私は心深く感動しています。ホント、涙なしには読めない本です。この本に関して全く知らず、本屋さんで、愛する三浦しをんさんのご著書を発見。兎に角購入(ロサンゼルスの日本の本屋さんですから、全てが揃うという事はないんです。でもあるだけ幸せ😊)。最初は、ありゃ!、高校生の文通のお話か・・と、ちょっと疑念が沸き、ページをめくる指が遅くなりがちだったのですが、あるところから、もうのめり込んでしまった。とことん「のの」と「はな」に。彼女らの、時空を超えた愛の深さ、信頼、一体感。その全てにのめり込んでしまった。書簡の往復のみで、文庫500ページ以上の長編ですよ。どの書簡も、生き生きとしていて、嘘がない。高校で出会った二人が、長い年月の間、常に文章で語り合い、気持ちを繋ぐ。途中から二人の間に「会う」事は、必要なくなっていくのだ。紆余曲折を経て、我々読者は最後の章に導かれて行くのだが、大変な状況にも関わらず、私はその最後に美しい自由を感じた。二人の想いが、昇華していく様が、行間に見える。三浦さん、とんでもない小説をお書きになった。

English Blog Johannes Brahms Op. 117: Soul Searching… December 5, 2021

Yesterday my student played Brahms’ Op. 117 No. 2 at her lesson. It lit my longing heart. As you may have known, Brahms’ late works have been deep treasures for me for many years. Brahms composed his Op. 117 during the summer of 1892 while vacationing in Bad Ischl. He sent a copy of Op. […]

English Blog 3rd@1st “Joy of Chamber Music Concert” on Sat. Nov. 20 at 4pm PT November 12, 2021

I am so excited to announce our second concert in 3rd@1st 2021-22 season. I hope you can join us at the concert! “The Joy of Chamber Music Concert” The Third at First concert series continues at First United Methodist Church on Saturday, November 20, 2021 at 4 p.m. with a program of chamber music performed […]

Book Reviews (マイブック評) エッセイ集 のっけから失礼します 三浦しをん  集英社 November 8, 2021

いやーー、笑いました!三浦さんのユーモアに、笑いを堪えるなど、到底無理、無理。バカ笑いです、本当に。三浦さんは、私の大好きな日本人作家の一人で、今までにもたくさんのご著書を読破しています。エッセイ集では、「作家の本音」(曲者かもしれない)に溢れ、三浦さんのお隣にでも引っ越して来たかのよう。ウフフ。日常のほんの些細な事が、作家の手にかかると魔法のよう。素敵なお話しや、大ギャグに変身するんですよ。この本も、私的には、「マスト」な本だと思います。是非、手に取って下さい。但し、余りの可笑しさに、大口開けて吹き出す可能性があるので、公共の乗り物での読書はいかがなものかと・・老婆心ながら、申し上げます。最高!!!  

Book Reviews (マイブック評) エッセイ集 マリコを止めるな!林真理子  文藝春秋 November 8, 2021

当代きっての売れっ子作家は、やはり凄い。様々な事に興味をお持ちで、どの局面でもキチッとさばいていらっしゃる。文章のキレが良く後を引く面白さで、かつ批判するところでは、言葉を緩めずにちゃんと発言なさるのだ。そして、愛情いっぱい、とても心が広い。また、行動力も生半可ではなく、東西南北、縦横無尽だ。林さんのエッセイ集が手元にあると、こちらの心に余裕が出来るようだ。是非手に取ってみて下さい。