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Book Reviews (マイブック評) 降霊会の夜  浅田次郎 朝日新聞社  8/19/14 August 19, 2014

現在の時間と過去の時間を、行きつ戻りつしながら、何が真実なのかを、探るお話し。時には涙することも。誰だって自分勝手。自分が可愛い。そして、人生ってとても不公平。悲しい運命を受け入れながら生きるキヨ。その両親。キヨの死は余りにも残酷だけど、何だか自然にも思えてしまう。霊媒師という非現実の媒体を通して語られる、真実の一冊。感動の一言です。

Book Reviews (マイブック評) 浪速少年探偵団・しのぶセンセにサヨナラ  東野圭吾  講談社文庫 8/19/14 August 19, 2014

東野さんはどんな文体でも、どんな設定でも書けるらしい。この2冊は、少年達とそのセンセの話。とってもあったかくて、ユーモアたっぷりのお話しが、素敵に元気の良い大阪弁で書かれている。いろいろな難事件に遭遇(何故か巻き込まれる!)、それを優しく解決するしのぶセンセ。なんか、ほっくりくる推理短編小説だ。東野さんは7年の執筆期間を経て、このしのぶセンセシリーズにさよならする、と宣言。ですから、私達がしのぶセンセにお逢い出来るのは、この2冊だけです。どうぞお見逃しなく!  

Book Reviews (マイブック評) ある閉ざされた雪の山荘で   東野圭吾  講談社文庫  8/19/14 August 19, 2014

この本確か以前にも読んだ事があるのだけど(記憶がちょっとあいまい・・・)、又読んでみました。2転3転する話に、こりゃ一体なんだ!と驚かせる東野さんの90年代の作品。読者を欺き、作中の登場人物を欺きと、まあ役者集団なんだから(これ登場人物達の事)当たり前か。ちょっと現実離れした設定だけど、登場人物の全員がとても生き生きとして、性格がしっかり出ていて、おもしろい。天才東野圭吾(私は東野さんの大大ファン!)に浸りたければ、どうぞ。最近の作品とは又違った雰囲気が味わえますよ。

Book Reviews (マイブック評) 桜雨  坂東真砂子  集英社  8/19/14 August 19, 2014

フランスへの公演旅行があったので、飛行機の中電車の中と、沢山本を読む時間があったのは、とっても幸せ。という訳で、この旅行で読んだ6冊の本の紹介です。まず、坂東さんの「桜雨」。大正ロマン的な香りのする、ちょっと古風でいて、怪談めいたおどろおどろしさもある、まか不思議な本。モノトーンの景色の中に、人間の愛憎を描く。その中で、激しい色の絵がポイントに。こう書いていると、とても絵画的なビジュアル系の本に見えて来ましたね。作家というのは本当にすごい。紙の上に字を載せていって、物語を綴り、読者を夢中にさせる。不思議な世界にご興味のある方、是非「桜雨」読んでみてください。

Japanese Blog (日本語のブログ) 名古屋場所を終えて   8/3/14 August 3, 2014

時間の経つのは、早いもの。名古屋場所が終了してから、あっと言う間に時間が経過してしまいました。連日の満員御礼の札に、感動!ロサンゼルスから、熱い声援を送っていました(毎場所こう、書いていますね)。今場所は近年の場所の中でも、盛り上がり度がとっても高く、毎日ワクワクして観戦していました。まず白鵬関の30回目の優勝。これは千代の富士、大鵬に続く3番目の記録。白鵬関のカッコ良さには、心からしびれます。あの貫禄、威風堂々としていて、それでいて謙虚な姿勢、まさに横綱に求められるすべてでしょう。そして豪栄道関の大関昇進、これも素晴らしいニュースですね。長い間関脇を守り、ついに昇進。大阪から大関が出たのは、何十年ぶりとの事で、浪速のファンが熱くなっていることでしょう。旭天鵬関や若の里関の経験者の活躍も素晴らしいし、九重部屋の力士達、若手力士達の台頭も良いですね。こんな場所がいつもだったら、お客さんが沢山入ること間違いなし。大相撲協会がんばって。海外からも、大相撲をそれはそれは楽しみにしているファンがいることを忘れないで下さいね!9月の東京、期待しています。

English Blog Hollywood Bowl in Summer 8/3/14 August 3, 2014

Hollywood Bowl in LA summer is something Angelenos don’t want to miss. It is very relaxing with a nice breeze while listening the great music. I visited there for twice in the last week, one for Beethoven program with 5th Symphony and Triple Concerto, and the opera night. Both concerts were conducted by LA Phil’s music […]

English Blog “Music at Noon” at Pasadena Presbyterian Church on Wednesday July 23, 2014 July 21, 2014

I will repeat the half of my program from Saturday’s concert at “Music at Noon” this Wednesday, 23. I had a wonderful time performing last Saturday. So I am looking forward to playing it again. If you missed last Saturday or you would like to hear Gershwin and Copland again, please join me. The Program […]

English Blog A Movie “Venus in Fur” by Roman Polanski 7/21/14 July 21, 2014

The Movie  “Venus in Fur” is a movie-within-a-play based on a play-within-a-play. There are only 2 people on the same set for the whole movie, Vanda (Emmanuelle Seigner), a tardy, gum-smacking actress who arrives on a stormy night for an audition and a director, Thomas (Mathieu Amalric), at a Paris theater for a production called “Venus […]

English Blog Summer Piano Concert: Fun, Romance, and Splash! Gershwin to Chopin at FUMC Pasadena on Saturday 7/19 at 4pm July 5, 2014

 I will perform a fun and romantic summer program including Gershwin: Rhapsody in Blue and 3 Preludes, Copland: Rodeo Suite, Chopin’s celebrated Andante spianato and Grand Polonaise brillante Op. 22, Granados’ passionate Spanish Dances, Debussy: L’isle Joyeuse and Ravel: Jeux d”Eau. The venue will be at FUMC Pasadena (500 E. Colorado Blvd. Pasadena, CA 91101 (626) 796-0157, www.fumcpasadena.org) It […]

Japanese Blog (日本語のブログ) 新しい家でのスタート  7/2/14 July 2, 2014

4月からこの3ヶ月、新しい家への引っ越しに、エネルギーを費やして来たのが、ここ数日ようやく落ち着き、少しゆっくりする時間が持てるように。新しい家は、オープンスペースで、プールのある庭に向かって開かれているので、とにかく物を置かずに空間を楽しむようにしたく、一体どれくらいのものをリサイクルの会に持っていったことやら・・大きな家具は、数点リサイクル会社にピックアップしてもらったし。しかし引越しというのは、とても良い起爆剤で、迷っている暇がないので、人生の中でたまってしまったものに、順位をつけ、整理整頓出来る本当に良い機会ですね。普段きれいに暮らしているつもりでも、クローゼットや物置、押入れなどに使われないものが大量にしまわれている訳で、それと直面するのは、はっきり言って辛い作業。だって、どの品も、人生のある時点では、使い、大事にし、思い入れが多少はあるものですからね。でも、それに順位をつけ(私の場合、これからも必ず使うか、これがないと毎日の暮らしに困るか、思い出が大きく他に替えられないか、などを基準に)、決断後はなるたけ後ろを振り返らないように。前進あるのみ。だって、やっぱり捨てられないなあ、となってしまうからです。この準備段階を経て、かなり身軽になって新しい家へ移動したわけです。 すべての物が、一応あるべきところに収まり、平常の暮らしがはじまったここ数日。朝晩、庭から眺める景色をたのしみ、家の中を通る風を感じ、ピアノの練習の合間にちょっと庭に出て、プールサイドから遠くを眺め、ご飯を食べ、改めて大きな決断をしたことへの喜びを感じています。以前の家でも十分暮らしていけたし、何も大変な思いをして家探しをしたりしなくても良かった訳だけど、私としては、どうしても、しっくりする家に住みたかった。家の勉強を始めたのが、4-5年前かなあ。。ロサンゼルスの不動産のことなど、数年かけて勉強し、準備をすすめ、昨年くらいから、本格的に条件に合う家探しに入りました。長い道のりではあったけれど(夫を説得するのが一番大変だった!)、本当に引っ越して良かったです。主人も最初の渋顔から、今では、ハッピーに家のことに打ち込んでいる様子。人生の新しいページのスタートです。そして、今月末のロサンゼルスでのコンサート、8月のフランスでのいくつかの演奏会など、ピアノ弾きとしての毎日に戻ります。