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English Blog Grand Teton Music Festival: Trio Concert, Augustin Hadelich, violin, Joyce Yang, piano, and Pablo Villegas, guitar 8/5/15 August 11, 2015

I truly enjoyed their concert, especially the guitarist! Their programming was effective, and the way they managed the stage change was very smooth. They played solos, duets, and trios, and when one piece was over, the previous performer(s) stayed on the stage instead of exiting. Sometime they played continuously instead of getting applause between pieces. And […]

Book Reviews (マイブック評) 東京タワー  江國香織   マガジンハウス 8/11/15 August 11, 2015

とても散文的。詩的小説っていうのかな。非現実的なんだけど、それが何だっていうかんじ。素敵な文章だと思った。青年(すごく古い表現)のやるせなさとか、本音とか、自分ではコントロール出来ないエネルギーが、文章の合間に溢れている。お洒落な設定なのに、それだけに走らないところがとっても良い。

Book Reviews (マイブック評) 風の部屋 藤堂志津子  角川書店 8/5/15 August 7, 2015

この本も、直接ではないものの、DVが話の本筋になっている。アラフォーの不思議な年下の男性との恋物語。何が、真実なのか分からない。嘘のつきっこなのか。それとも、日本人特有の照れが災いしての、湾曲表現なのか。年下の男性に、ひょんな事から惹かれていく来実子。こんな事、現実には起こりえないけれど、こんな出会いがあったら、人生のスパイスになるのかなあ。

Book Reviews (マイブック評) 無花果の森  小池真理子  日本経済新聞出版社 8/5/15 August 7, 2015

美しい話だと思う。最近読む本に、頻繁にDVの話が出てくるけれど、これは、今まで余り語られなかった家庭内暴力が、陽の目を見たという事なのかなあ。DVの連鎖についても語られているし。夫から逃げて来た妻と、警察から罪を着せられ逃げている男の、静かな、それでいて、とても強い恋愛小説だ。ちょっと湿った、でも、美しい世界は、小池真理子の骨頂だと思う。恋愛するカップルを取り巻く人々も、とても良い具合に設置されている。新聞小説だったので、きっと読者はワクワクしながら、毎日の夕刊を楽しみにしていたのでは。

Book Reviews (マイブック評) もしもし下北沢 吉本ばなな 毎日新聞社 7/30/15 July 30, 2015

下北沢・・・とてもノスタルジック。中学、高校と小田急線で下北沢を必ず通っていたので、他人事とは思えない響きがある。駅前から、ごちゃごちゃしているんだけど、とっても活気があって、楽しくなる街。飲み屋さんも沢山行ったし(これは少し大きくなってから・・一応!)、友人たちとも大騒ぎをした街だ。若くて、夜じゅう騒いでいても、翌日なんとか持ち直して、活動出来た、まさに私の「若さ」の時代。それが、下北沢とつながるので、この本は、ほおっておけなかったですね。時代は変わり、お店も街の風景も違っていると思うけど、この本を読む限り、本質は変わっていないみたい。嬉しいですね。お父さんが、愛人と心中するというのが、お話しの中心で、下北沢の優しさ、心地良さ、懐の深さが、それを大きく取り込んでいく。装丁もとても素敵!是非、手に取ってみて下さい。

Book Reviews (マイブック評) ジュージュー 吉本ばなな 文芸春秋 7/19/15 July 19, 2015

これも、「ばなな」絶頂の本。こんなに、日常のさりげなさを、美しく愛おしく出来るんなんて・・素敵な本です。現実には、きっと有り得ないような優しい関係を、きちんと書いて、きちんと読者に提示して。最高!小柄な本が、「ばなな」本にぴったり。登場人物たちが、めちゃ優しいけど、きちんと自己主張して、自分の芯はずれない。まさに、「カッコ良い」。心から惚れてしまいました。

Book Reviews (マイブック評) High and dry (はつ恋)  吉本ばなな 文芸春秋 7/17/15 July 19, 2015

いっとき、「吉本ばなな」離れをしていたので、久しぶりのばなな本!まず、コミック調の装丁が、とっても”とんちんかん”で、カッコ良いけど、美しい文章と全く合ってない、と私はひどく怒っているんです。でも、それが良いのよね、キット。話の展開といい、キラキラした文体といい、完結でさっぱりした気性といい、すべてに私好み。それなのに、このふざけた(ふざけているとしか、言いようがない)、幼稚な挿絵はなんなのだ。読んでいて、ちっとも空想をかきたてないし、悲しくなる。でも、文章は最高。ばななワールドに、すっかり取り込まれてしまった。

English Blog LA Phil: Hollywood Bowl Concert with Narek Hakhnazaryan, cellist 7/10/15 July 10, 2015

If you live in LA, Hollywood Bowl in summer is very special. It is very pleasant in the evening there, and we often enjoy the picnic with friends before the concert. So I did everything in “Hollywood Bowl Summer Package” yesterday! The program (7/9/15) featured Prokofiev: Romeo and Juliet Suite, Tchaikovsky: Rococo Variations with cellist, Narek […]

Book Reviews (マイブック評) 愛のレンタル  田辺聖子  文芸春秋 7/10/15 July 10, 2015

田辺聖子さんの大阪弁、最高~!全くの江戸っ子の私(江戸っ子の定義は、3代以上東京都内に住んでいる事らしい。と、これは、アメリカ大使館にお勤めの、アメリカ人に聞いたんだけどね。)には、この威勢の良い浪速言葉、それはそれは、とても素敵なのだ。東京の、早口で、しらっけたしゃべりとは、本当に違う。いつもながら、田辺ワールドに、しばし惹きこまれた私でした。大阪弁のニュアンスで、短編が進んでいくのも、とっても面白い。いろいろな男女が、魅力いっぱい、紙面いっぱいに、飛び回る。大阪の美味しそうな食事が沢山出てくる。もう、最高!元気、って、本当に良いことです。

Book Reviews (マイブック評) ソング・オブ・サンデー  藤堂志津子  文芸春秋 7/10/15 July 10, 2015

今でいう(私の日本語は、約20年前に日本を出てから成長を止めているので、古臭いのです。今でも、良くJRの事を国鉄と言うくらい!)、アラフォーのカッコ良さかなあ。自然でいて、とっても背筋がのびてて、周りに流されない生き方。藤堂さんって、そういうのを書くと、とても上手いと思う。何でもない日曜日のドライブが、人生を反映する、重大な時になっていく。本当に何でもない、どこにでもいるような男女が、ある日曜日を通過して、キラキラして素敵なカップルなんだぞ、っていう事になる。つまり、誰にでも、キラキラ**の可能性があるってこと。読んでみたいと思わない、この本??