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南米コンサートツアーでは、全部で8回飛行機に乗ったので(!)、本を読む時間は、たっぷり。5冊持って行って、読んだうちの一冊が、この名著。もちろん以前にも何回か読んだことがある。しかし、何度読んでも泣けてしまうんですね。結果が分かっている、途中の経過も知っていて、それでも感動。すごいお話しです。もし、まだこの本を知らない方いるなら、是非手に取ってみて下さいね。
これぞ、まさに正統派作家。文章がとにかく美しい。流れるような文体に、そこかしこに、キラキラ光る宝石が埋まっている。お話そのものも最高だけど、表現の、そして言葉の使い方にひたすら感動、感動。とってつけた、わざとらしい表現が一つもなく、読んでいると、川の流れに身を任せるような感じで、すーっと、言葉が入ってくる。そこに、水を通して見えるプリズムみたいに、きれいな言葉がさらっと、近くを流れていく。こういう文章にいつも浸っていたいと、つくづく思うのです。そして、「無銭優雅」という言葉の持つ、不思議な魅力。是非読んで見て下さいね。
I saw “Top Spin” at Laemmle’s Preview Show in Pasadena. It is really fun! This documentary follows three young American table-tennis prodigies as they try to qualify for the 2012 Olympics. One of the three, a New Yorker named Michael Landers, started playing Ping Pong at the age of 2! He has been working very hard […]
これぞ、日本人。久しぶりに、大量にギョーザを作って、食べに食べた。ニンニクも沢山入れちゃったし、もちろん豚ひきのシンプル味。こういう爽快感を久しく味わってなかったので、実に満足。こんなに手作りが美味しかったなんて・・もっと頻繁につくろう!そして、幸せになろう!餃子、正に日本のソウル・フードですね。日本人に生まれて、良かった。
美しい短編集。素敵な宝石箱に詰まった、ジュエリーとでも言えるかな。一人称だったり、二人称だったり、はたまた3人称だったり。光の当て方は様々だけど、それぞれの短編はキラキラしている。短編同志は全く繋がっていないのだけど、一冊読み終わると、なんだか長編を読んだような不思議な気分になる。小池真理子さんの才能で、全編が美しい愛であふれている。
I truly enjoyed their concert, especially the guitarist! Their programming was effective, and the way they managed the stage change was very smooth. They played solos, duets, and trios, and when one piece was over, the previous performer(s) stayed on the stage instead of exiting. Sometime they played continuously instead of getting applause between pieces. And […]
とても散文的。詩的小説っていうのかな。非現実的なんだけど、それが何だっていうかんじ。素敵な文章だと思った。青年(すごく古い表現)のやるせなさとか、本音とか、自分ではコントロール出来ないエネルギーが、文章の合間に溢れている。お洒落な設定なのに、それだけに走らないところがとっても良い。
この本も、直接ではないものの、DVが話の本筋になっている。アラフォーの不思議な年下の男性との恋物語。何が、真実なのか分からない。嘘のつきっこなのか。それとも、日本人特有の照れが災いしての、湾曲表現なのか。年下の男性に、ひょんな事から惹かれていく来実子。こんな事、現実には起こりえないけれど、こんな出会いがあったら、人生のスパイスになるのかなあ。
美しい話だと思う。最近読む本に、頻繁にDVの話が出てくるけれど、これは、今まで余り語られなかった家庭内暴力が、陽の目を見たという事なのかなあ。DVの連鎖についても語られているし。夫から逃げて来た妻と、警察から罪を着せられ逃げている男の、静かな、それでいて、とても強い恋愛小説だ。ちょっと湿った、でも、美しい世界は、小池真理子の骨頂だと思う。恋愛するカップルを取り巻く人々も、とても良い具合に設置されている。新聞小説だったので、きっと読者はワクワクしながら、毎日の夕刊を楽しみにしていたのでは。
下北沢・・・とてもノスタルジック。中学、高校と小田急線で下北沢を必ず通っていたので、他人事とは思えない響きがある。駅前から、ごちゃごちゃしているんだけど、とっても活気があって、楽しくなる街。飲み屋さんも沢山行ったし(これは少し大きくなってから・・一応!)、友人たちとも大騒ぎをした街だ。若くて、夜じゅう騒いでいても、翌日なんとか持ち直して、活動出来た、まさに私の「若さ」の時代。それが、下北沢とつながるので、この本は、ほおっておけなかったですね。時代は変わり、お店も街の風景も違っていると思うけど、この本を読む限り、本質は変わっていないみたい。嬉しいですね。お父さんが、愛人と心中するというのが、お話しの中心で、下北沢の優しさ、心地良さ、懐の深さが、それを大きく取り込んでいく。装丁もとても素敵!是非、手に取ってみて下さい。