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Book Reviews (マイブック評) 出会いなおし  森絵都 文春文庫 7/18/20 July 18, 2020

新しい作家との出会い。毎日の中のほんのちょっとした瞬間の出来事から、物凄い物語を紡ぎ出す。特に、お惣菜の中の、カブと大根が間違っていた!という、些細というのも言い難いような事例が、ふかーーーいお話になっているんですよ。とんでもない、作家ですね。ムーミン・ママのストーリーも、これ又、デイープ。こう言ってくればわかるでしょうが、この本、短編集です。まず、素晴らしい想像力、そして、文章力。「テールライト」は、SF風という具合に、引き出しが多い。森さんの本、これからも読みます!

English Blog Sat. 7/18/20 Virtual Live Concert “Music of Hope” – 3rd@1st Final Concert of 2019-20 July 17, 2020

Music of Hope: An Online Third@First Concert Saturday, July 18 at 4 p.m. would have been the last event of the 2019-2020 Third@First concert series.  The pandemic, however, caused the cancellation of our spring plans. Even though we cannot gather to enjoy music together in the Sanctuary, art and beauty are more important than ever.  And so we […]

Book Reviews (マイブック評) 銀河鉄道の父  門井慶喜   講談社文庫 7/10/20 July 10, 2020

不思議な引き合わせかも・・原田マハさんの「たゆたえども沈まず」でのゴッホとの時間の後に、この本。ゴッホも宮沢賢治も、生前は全く売れなかった。だけどゴッホには最愛の弟テオが、宮沢賢治にはその生涯を大きな愛で見守り続けた父がいた。両者とも短命である。しかし、その短い生涯で全て語り尽くした感がある。賢治の父政次郎は、「父親像」に乗っ取って、厳格であろうする。だけど、その愛は無償で、もう手のつけようが無いくらい、真実だ。幾つになっても、どうしようもなく、可愛いのだ。そして心配でしょうが無い。これは、「たゆたえども沈まず」同様、フィクションである。しかし、その題材がとてつもなく魅力的で大きいので、それを自由に作家の中で膨らませることが出来る”小説”は、何と素晴らしい事か。日本人なら多分誰でも知っている宮沢賢治。しかし、父親を通して賢治を見、その家族に触れると、とても新鮮に、生き生きとしてくる。宮沢家の喧騒が、紙面を通じて伝わってくるようだ。涙なしには読めない、感動の一冊である。

English Blog A Movie “Frantz” 7/8/20 July 8, 2020

It is a quiet and inward movie, setting in Germany and France in the post First World War era. “Frantz”, the name of the young German soldier who was killed during trench warfare, depicts an endless mourning period through the eyes of the war’s “lost generation”. Anna (Paula Beer) lost her fiancé, Frantz, and is living […]

Japanese Blog (日本語のブログ) 動画・無料ピアノレッスン配信開始  July 6, 2020

ご存知のように、音楽の世界は全く持って先が見えず、コンサートにしても、大学にしても、皆が大きな不安を抱えています。その中、New Normalとして、毎週配信するオンラインの無料ピアノレッスンを始めました。様々なレベルのレッスン経験と、自分の演奏活動から学んだ実践的な練習方法を使って、ロサンジェルスの自宅から毎週1回、レッスンを行います。一曲を何回かのレッスンに分けて細部まで指導、曲を無理なく仕上げるようにします。一緒に楽しく、音楽的にピアノを練習しませんか?今後も様々な曲を取り上げて行きます。質問もお待ちしています! https://youtu.be/cD-JPq6SvUg

English Blog Ludwig van Beethoven – Song Cycle “An die Fern Geliebte (To the Distant Beloved) , Op. 98 7/3/20 July 3, 2020

I have been practicing Robert Schumann’s Fantasy Op. 17. I have so many things I want to say about this great piece, and will write it in a separate blog. Schumann uses quote from Beethoven’s “To the Distant Beloved” song cycle in his Fantasy. The quote comes from the 6th song which is very touching […]

Book Reviews (マイブック評) たゆたえども沈まず 原田マハ 幻冬社文庫 7/3/20 July 3, 2020

兎に角、「感動」の一言です。最後の何ページかは、もう大泣き。ゴッホの絵は、いろいろな美術館で見て来たけれど、こんなに近くに、「人」として、ゴッホを感じたことはありません。これは、史実を踏まえた上での、フィクション。最後に美術史家の先生が解説をお書きになっているが、余りに深く研究しているので、史実と違うフィクションを楽しめないという感想。私も、前回の平野啓一郎の「葬送」で、私の考えているショパンと余りに違うので、平常心で読めなかった。そういう意味で言えば、私は大まかなゴッホの伝記は知っているものの、思い入れは全くないので、大いに本の中に入っていけた。原田さんの念密な下調べと、想像力で、ゴッホと日本人の画商(実在の人物)林忠正が出会い、ゴッホの弟・テオと画商の弟子が友情を温め、そこに世紀末のパリの喧騒と華やかさが加わり、素晴らしい物語が誕生。携帯電話で、本文中に出てくる絵を見ながら読むと、更に心に響くし、臨場感が湧く。家に居ることも多いこの頃、長編のこの本で、一人ゴッホの絵と戯れて見るのも一計では?

English Blog Seneca Quotes セネカの格言 6/18/20 June 18, 2020

他人の罪は目の前にあり、自分の罪は背中にある。 Other men’s sins are before our eyes, and our own are behind our backs.   神に見られているかのように人間の中で暮らし、人間が聞いているかのように神に話しかけよ。 Live among men as if God beheld you; speak to God as if men were listening.   およそ惨めなものは、将来のことを不安に思って、不幸にならない前に不幸になっている心です。 不幸な人の共通の過ちは、わが身に幸せが訪れることを、決して信じたがらないことである。 True happiness is to enjoy the present, without anxious dependence upon the future, not to amuse ourselves with either […]

English Blog Aspects de Chopin Alfred Cortot 6/18/20 June 18, 2020

I read this book in Japanese before (Japanese title misses “aspects” and just “Chopin”), but English translation is much better. Somehow the Japanese translator tried so hard to make it really complicated and difficult to understand… I practiced Cortot’s “Rational Principles of Pianoforte Technique” every day when I was young! He was one of the […]

English Blog A Movie “The Farewell” 6/12/20 June 12, 2020

I truly enjoyed watching this movie. It is truthful, yet funny. It is soulful, yet silly. It is very entertaining and soul searching. The movie follows a Chinese family’s journey to search Chinese belief (I share this belief as a Japanese too) and to help the family’s difficulty together.  It happened when they discovered that […]