Book Reviews (マイブック評)

永遠の出口 森絵都 集英社文庫

January 6, 2021

小学校3年生から、高校卒業、そして最後にエピローグとして、30歳になった現実の自分までを、それぞれの時代の一場面を切り取って描き切った、最高に面白い小説。正直にさり気なく、そして時には残酷さと戦い、敗れ、それでも、前に進む私、紀子。誰にでも、「ああ、こんな事私もしてたよなあ・」と思わせる、エピソードが沢山出て来て、つい自分の事の様に、のめりこんでしまう。人生、本当、カッコ良い事ばっかじゃない!最低にグレる中学生の紀子。お父さんの不倫。悪魔女の担任。そして、「夢」の30台が待っているのかなあ・・と、思いきや、今の自分もまだ「夢」の途中。行き先不明の夜行列車に乗車中なのだ。森さんに、今回もまんまと乗せられ、最後まで楽しく読ませて頂きました。読書の楽しみをまだ発見していない方は、是非この本を取ってみては?