Book Reviews (マイブック評)
時をかけるゆとり 朝井リヨウ 文春文庫 1/3/18
January 3, 2018
朝井さん、「桐島・・・」で有名になったのは、知ってはいたものの、機会がなく、御本を手に取るのが遅くなりました。本の良い点は、いつまでも待っていてくれる事!どんな取り合わせもオーケーという事。本棚にシェークスピアと林真理子が並び、旅に出るときは、西加奈子と宮部みゆきをカバンに入れる。と、まあそんな具合で!閑話休題!このエッセイ集、なかなか素敵ですよ。視点が良い。そして、町中、旅の途中の、まさに「何気ない」一コマを、中身のとっても濃いエッセイにしてしまう。凄腕をお見受けします。ご自身の失敗談を、自信(!)を持って披露、そして、私達の生活の核心部分をついていくんだなあ・・それぞれのエッセイは別物でいて、どれも、朝井リヨウの信じるものを反映していて、読んでいて、惹き込まれる。今後、他の御本を読むの楽しみです。