Book Reviews (マイブック評)

月と雷  角田光代 中央公論社  12/12/16

December 12, 2016

まったくすごい話だ。「はじまったらあとはどんなふうにしてもそこを切り抜けなきゃなんないってこと、そしてね、あんた、どんなふうにしたって切り抜けられるものなんだよ、なんとでもなるもんなんだよ」、とこれが、テーマ。そして、結局日々この積み重ねってことかなあと。何でそこ行っちゃうんだよ。。と、作中人物にヤキモキするも、このテーマに沿って何とか、なっていく。強さと優しさを持った、素敵なお話しだ。