Book Reviews (マイブック評)
ライン 乃南アサ 講談社文庫 6/28/16
June 28, 2016
今や当たり前のネット遊びだが、このお話しはそれが誕生して、まだ間もないころのものだ。問題提起したともいえるし、テクノロジーの先にあるもっと深刻な問題をすでに読んでいたともいえる。とても鋭いのだけど、こういう時代物は、その時が過ぎてしまうと、ちょっと色褪せ感がなくもない。推理小説仕立てになっているので、その辺でスリルを味わうのも良いかも。でも、基本的に私、乃南アサさんのご本、好きです。