Book Reviews (マイブック評)

灰色のピーターパン・池袋ゲートパークVI 石田衣良  文芸春秋 1/4/15

January 4, 2015

久しぶりの池袋ゲートパーク・シリーズ。まこっちゃん、いつも本当にカッコ良い。池袋の街を、背の高い、ちょっと痩せ型の真島誠が歩いているのが、目に見えるよう。平成のスーパーマン。次々に降りかかる(というか、呼び込む)トラブルを、いつもスリル満点にスマートに解決。そして老若男女にもてる、まこっちゃん。良いですね。石田さんの、「池袋」という土地の選び方が良い。現実的な設定なので、問題とその解決が夢物語になっても、何だかすぐお隣の話のように感じてしまう。文章のスピード感も絶妙。もしこの池袋シリーズ、一冊も読んでいなかったら、是非一度手に取って見て下さい。