Book Reviews (マイブック評)
桜雨 坂東真砂子 集英社 8/19/14
August 19, 2014
フランスへの公演旅行があったので、飛行機の中電車の中と、沢山本を読む時間があったのは、とっても幸せ。という訳で、この旅行で読んだ6冊の本の紹介です。まず、坂東さんの「桜雨」。大正ロマン的な香りのする、ちょっと古風でいて、怪談めいたおどろおどろしさもある、まか不思議な本。モノトーンの景色の中に、人間の愛憎を描く。その中で、激しい色の絵がポイントに。こう書いていると、とても絵画的なビジュアル系の本に見えて来ましたね。作家というのは本当にすごい。紙の上に字を載せていって、物語を綴り、読者を夢中にさせる。不思議な世界にご興味のある方、是非「桜雨」読んでみてください。