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なれのはて 加藤シゲアキ 講談社

February 8, 2026

素晴らしい題材と魅力ある登場人物たち。この本を読み始めた私は、「さすが直木賞候補作だなあ!」と感動のスタートを切った。歴史をまたいで、現在と過去が絡まっていき、ワクワクと読書を進める。話しが進むにつれ、ストーリーは複雑になっていく、とここまでは定石通りなのだが、話しの筋が見えなくなっていった。そこで「第170回 直木賞」の審査員評を読んでみる。そして、納得。ここから「候補作止まりになった理由」が分かり、本を読み進めた。

人間の心理というのは不思議なもので、「直木賞」という文字に踊らされてしまい、「直木賞候補」だから、という観点でその本の良し悪しを判断しがちである。もしこの本の帯に「直木賞候補作」と大きな文字でデカデカと書かれていなければ、この本を手に取っていなかったかもしれない。しかし、この帯なしで本を読むことにしていたら、逆に新鮮に読めたかもしれない。本の売り出し方戦法は、素人の私には未知の部分だが、何か新手法で、あっと驚かせてくれませんか?