Robert Schumann: Davidsbündlertänze, Op. 6 10/7/16 ロバート・シューマン「デイビッド同盟舞踏曲集」
October 7, 2016
I have been in love with Robert Schumann’s Davidsbündlertänze. After coming back from the summer concerts I decided to learn this piece. I have played several Schumann pieces, but I never had a chance to play Davidsbündlertänze. This was basically written for the wedding gift to Clara. He took the opening melody from Clara’s Mazurka Op. 6 and he switched around Carnival (Op. 9) and Fantasiestuck (Op. 12) to match Opus number for Davidsbundlertanze to her Mazurka. Carnival and other pieces were written before Davidsbundlertanze. There are 18 small movements (piano cycle) and each movement shows a different mood and attitude according to Florestan and Eusebius. There is a lot of affection, of course. You hear Robert calling Clara’s name, Clara and Robert are joking with each other, they are having fun, sometimes they are anxious and nervous, they are drunk, Robert is singing serenades for her, he hears her voice in the distance, Robert is happy to see her beautiful smile, they argue… And the piece ends with many Cs. C is the first letter from Clara. Robert later said he was the happiest when he was writing this piece.
I performed Davidsbündlertänze yesterday for the first time in public. I had a hard time controlling myself not being involved too much. I was just in love playing it.
”シューマンの「デイビッド同盟舞曲集」の魅力の虜になっていた私は、夏のツアーから帰宅後、時期熟したり!と思い、勉強を開始しました。今までにも、沢山のシューマンを演奏して来ましたが、この曲は初めて。新しい曲に出会い練習して行くのは、いつもとても楽しい作業です。この作品は、早く言えば、将来の妻になるクララへの結婚の贈り物です!シューマンは、クララの「マズルカ作品6」からメロデイを取り、それを「デイビッド同盟舞踏曲集」のオープニングに使っています。又、シューマンの他の作品「謝肉祭」(作品9)と「幻想小曲集」(作品12)の作品出版順位を変え、この「デイビッド同盟舞踏曲集」とクララの「マズルカ」の作品番号を併せています。ちなみに、「謝肉祭」(作品9)と「幻想小曲集」(作品12)は、「デイビッド同盟舞踏曲集」の前に作曲されていますよ。 「デイビッド同盟舞踏曲集」には、全部で18の小曲があり(この様な作曲技法を、ソナタ技法などと区別するため”ピアノサイクル”と呼ばれています)、それぞれの曲が全く違った性格で書かれています。これらの性格は、シューマンの2つの顔、「フロレスタン」(外交的)と「ユウセビウス」(内向的)によって分けられています。結婚の贈り物ですから、曲中には、沢山の愛情が込められているのは当然。ロバートがクララの名前を呼んでいたり、二人で冗談を言い合っていたり、楽しさいっぱいだったり・・時には、待ち通しくて心配だったり。たまには、二人でお酒に酔ったり。ある時は、ロバートがクララにセレナーデを歌ったり、クララの声が遠くに聞こえたり。ロバートはクララの笑顔で慰められたり、でも時にはちょっと言い争いもしたり。結婚前の二人の様子が、(私には)手に取る様です。曲集の最後には、低音でC(ド)が何度も演奏されます。これは、もちろんクララの名前の最初の頭文字ですね。ロバート・シューマンは後に、この曲を作曲していた時が、一番幸せだったとも言っています。 私は昨日初めて「デイビッド同盟舞踏曲集」をお客様の前で演奏。もう気持ちが高ぶって、自分を抑えるのに大変でした。”