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ピアニスト・ダンタイソン氏とそのご母堂 12/27/10

December 27, 2010

昨日のロサンゼルス・タイムス(新聞)に、ピアニストのダンタイソン氏のご母堂、タイ・チ・リエンさんの事が出ていました。ダンタイソン氏と言えば、1980年に、アジア人で始めてショパンコンクールに優勝し、我々の星となった人物です。その当時から、ベトナム戦争時代に、どうやってピアノの練習を続けたのか、という事が注目されていました。昨日の新聞記事でも、リエンさん自ら創立した音楽学校を、田舎に疎開させ、そこの防空壕の中でピアノを練習。又、音楽にのクラスも続けたと言うエピソードが載っていました。リエンさん、現在92歳で、息子のダンタイソン氏と、カナダで暮らしていらっしゃるようですが、インタビューをした記者の要請に応えて、いくつかショパンの曲を弾いたとの事。「ここ3週間、体の調子が悪くて練習していないのよ」と前置きをしたようですが・・。フランスの植民地時代、そしてベトナム戦争。困難な時代を、強い意志で生き抜き、音楽を信じ、ベトナムにクラシック音楽の土台を築いた方です。素晴らしい。この記事は、12月26日版の、LA Times のEセクションに掲載されていました。もし、ご興味があれば、LA Timesのサイト(LATIMES.COM/CALENDAR)を覗いてみては。