バッハ カンタータ106番 歌詞の重さ 11/14/09
November 14, 2009
数週間前に、このバッハのカンタータ106番の演奏を聞く機会に恵まれました。この曲を聴くのは初めてで、何の先入観もなかったけれど、歌詞の素晴らしさと音楽の美しさにただただ、感動しました。演奏の後に、来ていた人といろいろと話をしたけれど、皆一致して、自分のお葬式にはこの曲を演奏して欲しいと思っていました。この歌詞は聖書の様々な部分から取られていて、多分バッハの叔父さんのお葬式に書かれたのではと、言われているようです。コーラスとソロの歌う中で歌詞を追いながら、古楽器の奏でる暖かい響きを聞くと、何とも言われない希望に満ちた、そしてとても力強い気持ちになります。まさに、希望です。著作権については、専門家ではありませんが、多分大丈夫だと思うので、歌詞全文日本語訳を載せますので、読んでみて下さい。
神の時は いとも ただし
主に 生き はたらき, われら あるなりわれら 死に さとからしめよ (詩編90:12)
みこころの ままに 定められたる とき われら 死す (使徒行伝17:28)
主よ さとらせたまえ われらに 死すべき ことを
なが 家を ととのえよ
なんじ 死にて 世を 去ればなり (イザヤ38:1)
ふるき さだめ ひとは 死すべきなり
しかり 来ませ 主イェス (外典シラク14:18、黙示録22:20)
なが み手に ゆだねまつる わが たまを
あがない主 まことの 主よ(詩編31:6)
われと ともに きょう なんじ 天つ国に あるべし(ルカ23:43)
われは 去りゆく
やすらかに
こころ なぐさめられ
しずけく
主 われに 告げぬ
死は 眠りと なれり(Martin Luther 1524 第1節)
みさかえ ほまれは
父と 子なる 神に
きよき みたまに
われらに
勝利を たもう
イェスに より アーメン