Archive for June, 2010
ダラス市でのトランペット音楽祭 The Bert Truax School of Trumpet Summer Camp 6/24/10
Thursday, June 24th, 2010カンサス州での音楽祭に続き、現在テキサス州のダラス市で行われている、トランペットの音楽祭に来ています。音楽教育に素晴らしいビジョンを持った、Bert Truaxが始めたもので、今年で6年目。私は、昨年に続き2年目の参加です。次世代の学生達への、音楽教育に重きを置き、昼間は公開レッスン、セミナー、アンサンブル、レッスンなど、そして夜はコンサートが開かれます。昨夜のコンサートは、インデアナ大学教授のJoey Tartellが演奏して、その素晴らしさに私はただただ感動。トランペットが、歌い、多様な表現をし、泣き、そして速いパッセージも何なくこなし、高度な音程をミスもなく決め、その腕のすごさに感服。そして素晴らしい演奏を生徒達が口をあんぐりと開けて、食い入る様にみているのを見て、又感動。コンサートの間と最後に生徒達を招いて、一緒に演奏もし、又そのアンサンブルの良さにも感動。生徒達一同、Joeyはすごい先生だ!と異口同音でした。コンサートの前の、午後のアンサンブルの時間に、生徒達を指導しただけで、あそこまでのアンサンブル。そして、生徒の中には、ソロを吹いた子も!こうして、音楽が次世代に受け継がれて行くのを見るのは、楽しく、そしてとても嬉しい事ですね。
今晩は、ロスアンジェルスのレコーディングミューッシャン、Jon Lewis, のコンサートで、私も一緒に演奏します。ただーー、Erik Maralesの曲は、ピアノのソロがとっても長いんです。そして、Erik Ewazen の曲もピアノの役割がとても大きい!今夜これから演奏するのが、楽しみです!
これが終わってロスアンジェルスに帰宅してから、Yosemite国立公園に数日、自然の中に身を任せに行く予定です。皆様も素晴らしい夏をお過ごし下さいね!
大相撲の周辺 6/17/10
Thursday, June 17th, 2010今回の賭博疑惑に、私はただただ呆然としています。そして、賭博に関係のない力士達が可哀相でしょうがない。麻薬や暴行事件があり、相撲協会が襟を正してーー、という矢先にこれ。一連の疑惑が、すべて麻薬問題の前に終結していて、それが今回時間を経て露呈というのならまだしも、ずっと続いていたというのは、一体何のか!私には、賭博に関わった力士達の心の内が、全く読めません。今回の問題は、大相撲の体質、長年に亘って内輪で継承されて来た特有の習慣、などが、一気に噴出したという事なのでしょうか。それにしても、本当に相撲ファンを何と思っていることか。ちびっ子相撲の子供達を何と思っているのか。懸賞を出しているスポンサーを何と思っているのか。後援会の方達を何と思っているのか。思い上がりも、良い加減にして欲しいです!どういう形で、我々に答えを出してくるのか、今後の相撲協会の出方を待ちたいと思います。
カンサス州のサウンド・エンカウンター音楽祭で Sound Encounters 6/17/10
Thursday, June 17th, 2010今年で11年目の参加となる、この音楽祭、毎年とても有意義な10日間を過ごしています。カンサス州はアメリカの「おへそ」的位置にある州で、バーベキュー、竜巻、オズの魔法使いなどで、日本でも有名ですね。学生達と、又教えている他の音楽家仲間との10日間は、音楽を一緒にやる、という事で、忙しくも、とても有意義に時間が流れていきます。昼間は、レッスン、室内楽のセッション、オーケストラの練習、生徒一人一人の練習など、時間割がきちんと決まっています。そして、夕食後は、ほとんど毎日コンサート。先生達のコンサートが幾夜か続き、その後は生徒達の室内楽のコンサート、オーケストラなどがあります。何といっても、一緒にいる人達が、気持ちの良い人ばかりで、とても心地良いんです!総監督のルイス先生が、とにかく人望篤く、私も大尊敬。素晴らしい女性です!明日が最終日で、生徒達ともお別れ。淋しい気持ちもあるけれど、この10日間ガーンと集中して音楽をやって、又来年ね!と言って、お別れするのが良いんだと思います。私はこの音楽祭の後、一旦ロスアンジェルスに帰って、数日後ダラスで(テキサス州の)トランペット奏者と演奏する事になっています。
バッハを練習するという事 6/3/10
Thursday, June 3rd, 2010今週の土曜日にある、ピアノコンチェルトのコンサートのために、バッハの二短調の協奏曲を練習しています。本当に楽しくて、奥深いーー。毎日楽譜に向かい、とても新鮮で新しい発見があるし、とにかく弾いていて、充実感に満たされます。そして、ピアノを始めてから今までの道のりが、見えてくるのもおもしろいものです。
ピアノのお稽古を始めてしばらくすると、メヌエットなどの入ったバッハのアナ・マグダレーナの為に書かれた曲集を先生にもらい、耳慣れたこうした曲からバッハに入ります。そして、それが終わると、インベンション。15曲ありますが、ここで、バッハの曲をどうやって分析するかを、先生に教わります。私も、昔使った楽譜は、いろいろな色鉛筆で、子供ながら分析した跡がありますよ!私の場合、この2声部の曲を、片手づつ暗譜するように先生に教わり、片手、両手とも暗譜しました。そして、その後、もう一度すべてのインベンションを練習することにーー。そして、3声部のシンフォニアに進級!これも15曲あり、同じように一曲づつすすみます。それが終わると、フレンチ組曲などを数曲やり、いよいよ平均律へ。これは、とても大きなステップですね。プレリュードとフーガがあり、それぞれに、向き合い方が問われます。フーガも4声、5声とインベンションやシンフォニアとは比べ物にならないくらい、複雑に。色鉛筆でちょこちょこと分析するのでは追い付かない、素晴らしい音楽の構築性に圧倒されます。こうやって、幼少時に始めたバッハの勉強が音楽高校・大学に入るころまでに、平均律までやって来ます。平均律は一巻に24曲づつ入って2巻あるので、これは長い音楽の旅です。
そうして勉強したバッハを、現在練習しているコンチェルトで実感している訳です。それぞれの声部の扱い方や歌い方、バッハの音質やタッチ、暗譜を自分のものにする過程など、すべて昔勉強した事の続きにあります。バッハはすべての音楽の原点。すべての音楽家の原点です。