私の人生の中で大変幸せな出来事の一つは、音楽を演奏する機会に恵まれ、いろいろな国、いろいろな街を訪れる事です。そしてそういった機会に、素晴らしい方達にお会い出来、国境を越え、時差を超え(!)、交流を持てる時間です。これはまさに、“私の宝物”。今までにインドからフランス、アラスカからアルゼンチン、ニューヨークから東京-音楽の旅が、私を地球のいろいろなな場所に連れて行ってくれました。そして、このホームページで、コンサートとはちょっと違った形で、皆様と交流を持てたら、というのが私の願いです。
住まいのあるロスアンジェルスでは、大学や我が家で、生徒達を教えるのが楽しみですし、音楽仲間達とコンサートで共演する事も多いです。コンサートのプログラミングでは、工夫を凝らすのが好き!例えば、今年はフランツ・リストの生誕200周年記念なので、「リストとハンガリーの音楽家達」と題して、バルトーク、コダイ、ドフナニ、リゲテイなどを、リストの曲と一緒に演奏しています。又、日本の音楽を世界に紹介するミッシォンは、ずっと続けていきたい活動で、去年のツアーでは、「東洋と西洋の出会い」と題して、ラテンの国々を廻りました。
このウェッブサイトでは、英語、日本語両方のページがあり、ブログでは、英語のページでは、主に、コンサート、音楽、映画などの評論を、日本語のページでは、日常の事、私の想いなどを書いています。今後ともどうぞよろしくお願いします!
上野 淳子 ギャレット
バッハ「ゴルトベルグ変奏曲」との旅、続く。1/16/12
昨年から演奏しているバッハのゴルトベルグ変奏曲。今回で3回目のコンサート。ロスアンジェルスの新聞にも取り上げてもらった事もあって、沢山の音楽好きのお客様が集まってくれた!演奏の後、一人のお客様が、「主人が最初に誘ってくれた時は、長いコンサートになるなあと、渋ったけれど、聞き始めたら音楽に取り込まれ、時間も忘れて聞いてしまった」と感動してくれた。まさん、これがこの曲の持つすごい力である。演奏者(私のこと)自身も、演奏の間で、いろいろな気持ちになり、様々な思いがよぎる。沢山の人が、暗譜と持久力(!)に驚くが、それもそのはず。70-80分の間、ちょこっと間をあけるだけで、ずっと弾き続けるのだから。でも、私自身この機会にこの曲を勉強出来たこと、そして一緒に成長(まあこの年でこの言葉は普通は使わないけど)、演奏を通じて沢山の人にゴルトベルグ変奏曲の素晴らしさを伝えられたことは、とても貴重な時間だと思っています。今月の終わりには、フロリダで演奏が待っています。
2012年 謹賀新年!
皆様、新年明けましておめでとうございます。今年も、昨年同様、よろしくお願いします! ロスアンジェルスは、強風が吹いた日もありましたが、おおむね快晴の、暮れからお正月の日々でした。例年のごとく、私は主人の実家で数日、主人の家族達と過ごしました。主人は、4人兄弟なので、皆集まるとにぎやかで、楽しいよ!ゲームしたり、ご飯食べて、しゃべって、ご飯作って片付けてーー。まあ、どこの家でもやることですね!今年は一番上のお兄さんの家族が欠席、そして二番目のお兄さんのところの2人の子供が欠席だったけど、若い方に家族が増えているので、小さい子供が、皆のおもちゃに!まあ、何にせよ、平和で楽しい家族の時間でした。昨年の震災を経て、こういう「普通」の時間が、本当に大事なのだと、我々は深く気づかされたわけです。家族を失い、職を失い、住む家を流され、地域のつながりが絶たれた多くの方々。昨年3月11日まで、家族、仕事、ご近所、生きがいのバランスの中で、平和な日々を送っていらしたーー。そのバランスが、一瞬のうちにことごとく断ち切れてしまった。狭くて居心地の悪い仮設住宅の中で、生きがいを失って呆然とする人々。何で生き残ったんだと、嘆く声。将来への不安しかなく、眠れない夜を過ごしているお年寄り。国から地方自治体、そして個人への支援の流れが効果的でなく、そしてとても遅いので、復興、そして未来像を描くことが出来ない、被災地の皆さん。働き者の日本人なのだから、目的がはっきりすれば、全員一丸となって、目標達成に向かって一生懸命働くと思います。自治体の中では、国からの回答を待たずに多額の借金をして、復興に向け発進した市もあるし、インターネットでボランテイアや支援を働きかけ、自分達だけで高台移転、新しい町作りを始めた町村もある。すでに一年が経とうととしている、被災地の皆さん。海外の我々も応援しています。忘れていませんよ。どうぞ自暴自棄にならずに、明日を信じて、小さな毎日の中に何か楽しみを見つけて頂ければと、願っています。又、被災地を訪れて、アメリカの人達の応援の声を届けられればと、思います。私は、幸いなことに今年も、沢山の演奏会が予定されていて、今週末から、演奏会が始まります。どうぞ皆様にとって、2012年が、素晴らしい年になりますように。